所在地 | 〒272-0813 千葉県市川市中山1-1-5 |
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電話番号 | 047-335-2711 |
ホームページ | https://ichikawa-school.ed.jp/nakayama-sho/ |
加盟年 | 2010 |
2024年度活動報告
減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育
本校は、昨年度から引き続き、「心豊かで かしこく たくましく」を学校教育目標として取り組んだ。ESDを総合的な人間力の育成の一環と捉え、「自ら学び、思考し、表現する力の育成」を目標として、ESDの目指す資質・能力の向上と、態度の育成を目指した。
具体的には信頼関係の構築、未来につながる基礎教育の構築を柱に、①基礎基本定着に係わる活動、②人と人、人と自然、人と社会の好ましいかかわりについての学習、③総合的な学習の時間等を活用した体験的・協働的な学びを行った。
①基礎基本の定着に係わる活動
本校では、長年理科指導の研究を継続している。今年度の研究主題は、昨年度から引き続き、「子どもの探求心を育てる理科・生活科 ~子どもが自ら気付き、問い、考える授業づくり」を掲げ、児童自らが積極的にかかわり、実感を伴った理解を努めるよう目指している。そこには、ESDの視点に立った学習指導で重視する能力や態度が含まれる。本校が考える学力を身につけていく過程とは、生活科では自分の思いや願いをもって対象物にかかわる中で、気づき(思考の深まり)、気づきをもとに次の目的に向かって活動し、気づきの質を高めていく(探求心の高まり)ことだと考える。理科では、事象を追求していきたいという意欲から、体験的な活動を通して考えを深め(思考の深まり)、そこから新たな疑問が生まれていく(探求心の高まり)ことだと考える。自分の気づきを表現する中で友達とかかわり合い、既習内容と照らし合わせて予想・実験計画を立てたり、考察へと役立てたりしていく。一年生からのこうした積み重ねが、本校の持続可能な社会づくりにおける必要な能力や態度を身につける上で重要な基盤となっている。
②人と人、人と自然、人と社会との好ましいかかわりについての学習
「ふれあい道徳」を各学年で実施し、地域の方や様々な職種の方に講話をしていただくことで、学校以外の世界に触れ、地域や社会とのかかわりを子どもたちが実感できるような活動を行った。
1年生・・・京成電鉄駅長の方を招き、駅長の一日の仕事や、実際に使用される道具を用いて交通安全についての話をいただいた。
2年生・・・大町小学校の司書の方を招き、読み聞かせを通して命の大切さを考えさせられる講話をいただいた。
3年生・・・市川民話の会の方を招き、4つの郷土民話について話していただいた。
4年生・・・アイドッグ・レスキューの方を招き、保護される動物のこれまでの経緯や保護活動の実態について、講話をいただいた。
5年生・・・「心の広場」の方を招き、講師の方にファシリテーターをしていただき、“本当の幸せとは”など哲学対話を行った。
6年生・・・長崎原爆で被爆した市川在住の被爆者の方を招き、戦争当時の話を聞き、平和について考えるきっかけをもらった。
各学年、実態や学習内容に応じて講師の方を招いたことで、教科書だけでは学びきれないことを多く知ることができる貴重な機会となった。
③総合的な学習の時間等を活用した体験的・協働的な学び
体験活動を通した学習の中で、自ら学習したいコースを選び、他者に広める活動も行った。
4年生:福祉体験
社会福祉協議会の方等を招き、車いすの体験やブラインドウォーク、白杖体験を行ったり、三和製作所の方を招いてボッチャの体験会を行ったりした。また、国語では、「くらしを便利にするために」の学習を同時に進行し、身体の不自由な人等のくらしを見つめる中で、誰もが幸せに暮らすためにはどうしたらいいのか、自分なりに考えた内容をまとめ、発表した。
6年生:うずらの飼育
本校校歌の歌詞にもうたわれたうずら。卒業を前に、校内でわずかになってしまった生き物を復活させたいという思いから、5年生の時から2年計画でうずらを飼育している。うずらの卵の孵化やうずら小屋の改修作業、うずらを広く知ってもらうための全校へのスライド発表等を通して、様々なグループに分かれてうずらの保護活動を行った。
来年度の活動計画
令和6年度の活動を継続して取り組んでいく。「基礎基本に係わる活動」「人と人、人と自然、人と社会の好ましいかかわりについての学習」「総合的な学習の時間等を活用した体験的・協働的な学び」を、発達段階に応じた取り組みを通して行っていく。