2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, エネルギー, 環境, 平和, 人権

本校は、「心豊かで かしこく たくましく」を学校教育目標として、ESDを通して総合的な人間力の育成の一環と捉え、「自ら学び、思考し、表現する力の育成」を目標とし、ESDの目指す資質・能力の向上と、態度の育成を目指した。

具体的には、信頼関係の構築、未来につながる基礎教育の構築を柱に、①基礎基本定着に係わる活動、②信頼関係の構築に係わる教育、③人と人、人と自然、人と社会との好ましいかかわりに係わる学習を行った。

①基礎基本の定着に係わる活動

本校では、長年理科指導の研究を継続している。知識を丸暗記する学力ではなく、自ら関わり、実感を伴った理解をする学力の確立を目指している。本校が考える学力を身につけていく過程とは、生活科では、自分の思いや願いを持って対象物にかかわる中で、気づき(思考の深まり)、気づきをもとに次の目的に向かって活動し、気づきの質を高めていく(探究心の高まり)ことだと考える。理科では、事象を追究していきたいという意欲から、体験的な活動を通して考えを深め(思考の深まり)、そこから新たな疑問が生まれていく(探究心の高まり)ことだと考える。この思考と探究心の相互関係は、ESDにおける対話を通した問題解決を柱とする学習の構築の理念と合致すると考える。校内研究にESDの視点を位置づけることで、学習の終末において学習する面白さを感じられるよう変容させられることへ重点を置いた。

②信頼関係の構築に係わる教育

信頼関係を構築するにあたり、基盤となる活動として「①自然に交わすことのできる挨拶」「②本音で語り合える人間関係」「③児童理解、相互理解の推進」「④指導力の向上」「⑤自助と共助」を重点とする。①について、校内では、児童会が中心となり、定期的にあいさつ運動を展開した。また、中学校区全体の共通の活動として、保護者・教職員が共同であいさつ運動を展開することで、地域の方々との関わりを深めた。②について、「ふれあい道徳」を年間行事に位置づけ、地域の方などから貴重な講話をいただく時間を設け、学校と地域との関わりを子どもたちが実感できる活動を行った。

③人と人、人と自然、人と社会との好ましいかかわりに取り組む学習

低学年においては、生活科の学習を通して自然体験の充実を図った。校内の動植物に触れるだけでなく、風や、光、影など、自然現象を利用したおもちゃ作りなどの活動を充実させた。

中学年においては、校内の植物や樹木、生物の生態について、自然博物館より講師を招いて年に3回、自然観察を行った。季節による変化などを時系列で味わうことができた。

高学年において環境学習の一環として、理科教育や総合的な学習の教育活動を通して、学校内のビオトープ等自然環境を自主的に維持・管理していく。併せて、活動過程において、本校のビオトープについて、保護者や地域に情報発信することで、持続可能な社会づくりに貢献する人材の育成を図った。

来年度の活動計画

30年度の活動を継続しながら、改善点を明確にする。「心豊かで かしこく たくましく」を学校教育目標として、ESDを通して総合的な人間力の育成の一環と捉え、ESDの実践を通して「自ら学び、思考し、表現する力の育成」を目標とする。具体的には、信頼関係の構築、未来につながる基礎教育の構築を柱に、①基礎基本の定着に係わる活動、②信頼関係の構築に係わる教育、③人と人、人と自然、人と社会との好ましいかかわりに取り組む学習を行う。

①基礎基本の定着に係わる活動

校内研究である理科教育を中心に、学習を通して総合的な人間の育成を図る。ESDにおける対話を通した問題解決を柱とする学習を構築する。

②信頼関係の構築に係わる教育

信頼関係を構築するにあたり、基盤となる活動として「①自然に交わすできる挨拶」「②本音で語り合える人間関係」「③児童理解、相互理解の推進」「④指導力の向上」「⑤自助と共助」を重点とする。

③人と人、人と自然、人と社会との好ましいかかわりに係わる学習

低学年においては、生活科の学習を通して自然体験の充実を図る。校内の動植物に触れるだけでなく、自然現象を利用したものづくりを行う。

中学年においては、校内の植物や樹木、生物の生態について、自然博物館より講師を招いて自然観察を行う。

 高学年において環境学習の一環として、理科教育や総合的な学習の教育活動を通して、学校内のビオトープ等自然環境を自主的に維持・管理していく。併せて、活動過程において、本校のビオトープについて、保護者や地域に情報発信することで、持続可能な社会づくりに貢献する人材の育成を図る。