2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和

〈ESDの視点に立った学習指導で重視する能力・態度を意識した生活科・理科指導の実践〉

本校では、学校教育目標のもと、目指す児童像として「サファリな子」を掲げている。「サファリな子」とは、変化の激しい21世紀をたくましく生き抜いていく子のことである。本研究でいえば、理科・生活科を通して、児童が自ら問題を発見し、解決するべく粘り強い挑戦ができる「確かな学力を身につけた子」を目指している。理科・生活科を通して探究心を高め、思考力を深めていく過程を経て「確かな学力を身につけた子」に育てていくことは、他教科における学びへの深まりや広がり、また、将来に繋がる学び方にも発展させることができると考えている。ESDの視点に立った学習指導で重視する能力・態度を意識するために、4月の研究全体会や12月の理科・生活科学習指導研修会で校内・市内の教職員に共通理解を図り、それぞれの学習指導案上にも、7つの能力・態度のうち最も大切にしていきたい内容を明記した。

〈「ふれあい道徳」でのユネスコの活動への理解〉

本校では年に1度、地域のゲストティーチャーを招いて講義をしていただく「ふれあい道徳」に取り組んでいる。5年生は、市川市ユネスコ協会の皆様から、ユネスコの歴史や理念、活動内容についてお話していただいた。

〈成果〉

ESDの視点を教員が意識することで、児童が学習内容だけではなく、どのように学び、学習したことをどのように生かすのか、という将来につながる学びとなる。研究を通して、児童に多面的総合的に考える力が育ってきていると感じている。
市川市ユネスコ協会の皆様からのお話を聞いた5年生は、ユネスコの活動に対して興味をもっていた。「ユネスコ世界寺子屋運動」など、身近に取り組めるものもあり、親近感をもつ児童も多くいた。

来年度の活動計画

新型コロナウイルスの感染症予防対策も見直され、今年度は3年ぶりに市内の先生方に向けた理科・生活科学習指導研修会を実施し、ESDの視点を発信することができた。来年度もこうした活動を継続していきたい。
また、ユネスコスクールならではのネットワークを活用して、交流ができるような活動も取り入れられたらと考えている。