2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, エネルギー

〈学校教育目標〉
本校は,『ゆたかな「サファリ」』という学校教育目標の達成に向けて,『変化の激しい21世紀をたくましく生き抜いていく子「サファリな子」』いう目指す児童像を設定している。

〈今年度のESDの実践〉
今年度も,新型コロナウィルス感染症予防対策として行事や学習に制限がされた中であるが,理科・生活科の授業研究におけるESDの視点を踏まえた授業研究を可能な限り進めた。

〈研究の内容〉
本校では,理科・生活科の学習指導を長年研究している。
児童が自然との対話の中で,一人ひとりが気付き,問い,考え,そして互いに深め合っていく授業づくりをしていくことは,学習指導要領における「生きる力」を育むことにつながる。「生きる力」を支えるのは「確かな学力」である。「確かな学力」とは,知識を丸暗記する学力ではなく,主体的な追究を通して,実感を伴いながら質感を深めていく力のことである。理科・生活科において児童が,「確かな学力」を身につけていく過程を以下のように考えている。
生活科では,自分の思いや願いをもって対象物にかかわる中で思考が深まり,その思考をもとに次の目的に向かって活動することにより探究心が高まっていく過程。
理科では,事象を追究していきたいという意欲から,体験的な活動を通して思考を深め,そこから新たな疑問が生まれることで探究心が高まっていく過程。
授業研究では,国立教育政策研究所教育課程研究センターによる『ESDの視点に立った学習指導で重視する能力・態度』を参考に単元を通して育てたい力を設定している。児童が自然との対話の中で,一人ひとりが気付き,問い,考え,そして互いに深め合っていく授業づくりをしていくことは,学習指導要領における「生きる力」を育むことにつながり,また,ESDの実践でもある。
児童が理科・生活科を通して,「生きる力」を身につけていくことが,未来につながる基礎教育を構築することにもつながると考え,研究に取り組んでいる。

〈研究の成果〉
ESDの視点を教師が意識することで,児童が学習内容だけではなく,どのように学び,学習したことをどのように生かすのかという将来につながる学びとなる。研究を通して,児童に多面的総合的に考える力が育ってきていると感じている。

来年度の活動計画

新型コロナウィルスの感染予防対策が令和4年度も継続となりそうである。令和3年度と同じように活動が制限されると考えている。
制限された中で何ができるかを考えつつ,基本的には令和3年度と同じように授業研究の中にESDの視点を加えて取り組み,児童の「生きる力」を育てていこうと考えている。