• なごやしりつきたこうとうがっこう
  • 名古屋市立北高等学校

  • Nagoya City Kita Senior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒462-0008 愛知県名古屋市北区如来町50
電話番号 052-901-0338
ホームページ https://www.nagoya-c.ed.jp/school/kita-h/
加盟年 2018

2023年度活動報告

活動分野

海洋, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校では、ユネスコ委員会を中心とした活動を通して、自分たちがアクションを起こせることに気づき、実際に自ら進んでアクションを起こすことのできる生徒の育成を目指している。また、国際理解コースを中心に、異文化に日常的に触れたり学んだりする機会を多く設け、多様性を尊重できる生徒を育んでいる。本年度の活動内容は次の通りである。

本年度はまず、6月にユネスコ講演会を実施した。INSHUTI(アフリカンバティック服飾品ブランド)の代表でいらっしゃる望月優子氏を講師にお招きし、「寄付以外の社会課題への関わり方」という演題でお話しいただいた。ルワンダの方と対等な関係でビジネスをしている活動から、「してあげる」「してもらう」関係ではない社会課題への関わり方を生徒たちは学ぶことができた。この講演会をきっかけに、エシカルマルシェに出店するINSHUTIの販売ボランティアに参加した生徒がいた。また、文化祭では昨年度から始めたフェアトレード商品の販売にINSHUTIの商品も加え、値付けから販売まで、ユネスコ委員を中心に行った。ユネスコ委員会は他にも、コンタクトレンズ空ケース回収、書き損じはがき回収、フェアトレードチョコレート販売を実施した。例年行われている映画観賞会は、本年度は図書委員会と一緒に企画・運営を行い、「プラスチックの海」を鑑賞した。鑑賞会前後に、図書委員が図書館でプラスチック問題に関する本の企画展示を行ったことで、1日だけの企画で終わらないという、良い効果をもたらすことができた。

ユネスコ委員会の本年度の新しい取り組みとしては、アップサイクルが挙げられる。ユネスコ委員数名で、アップサイクルに取り組む地元企業を訪れ、アップサイクルについて学んだ後、自分たちにできることを考えた。夏休みには活用できる廃棄物がないか、近隣の店舗を訪れることもした。結局、学校で大量に出るチラシを利用してペーパービーズを作り、そのビーズを利用してアクセサリーを作るワークショップを小中学生対象に行った。そこではまた、地元企業から譲っていただいたフィリピンの廃棄プラスチックを加工して作られたシートを利用して作ったしおりにペーパービーズをつけるアクティビティも行った。参加者からは「アップサイクルについて学ぶことができた」という声をいただいた。ワークショップの前には、アップサイクルイベントにボランティアとして参加し、生徒たち自身も学びを深めてから、運営側に立つことができた。

多様性、国際理解に関しては、3名の長期留学生の受け入れに加え、1週間アメリカの高校生10名を受け入れ、文化交流を行った。また、大学教授、卒業生(国境なき医師団)、NPO法人、企業の方に来ていただき、様々なテーマの講演会を実施した。

来年度の活動計画

今後もユネスコ委員会を中心として、定着している活動に加え、新たな活動にも取り組んでいきたい。そして、全校生徒だけでなく、地域社会に向けての啓発活動を行っていきたい。

過去の活動報告