- なごやしりつかみのくらようちえん
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名古屋市立神の倉幼稚園
- Nagoya Municipal Kaminokura Kindergarten
- 種別幼稚園または幼保連携型認定こども園 地区中部地区
- 主な活動分野登録なし
所在地 | 〒458-0812 愛知県名古屋市緑区神の倉4-210 |
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電話番号 | 052-876-6490 |
ホームページ | https://www.nagoya-c.ed.jp/school/kaminokura-k/ |
加盟年 | 2015 |
2023年度活動報告
生物多様性, 海洋
本園は「育てよう小さな命、探そう自然の不思議」を活動テーマとして取り組んでいる。今年度も【園内の身近な環境に親しみをもつ活動】、【地域の自然環境を取り入れた活動】に取り組み、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、自然に心を寄せ、大切にしていこうとする気持ちをもつ幼児を育て、将来のSDGs達成の担い手となっていくことを期待している。
【園内の身近な環境に親しみをもつ活動】
・ 普段から昆虫等については非常に興味をもっている子どもたちではあるが、飼育を継続することが難しいという課題があった。そこで、今回購入した飼育の方法に関する図書資料を活用することができるようにした。子どもたちは、図書資料を見ながら「何を食べるんだろう」とつぶやきながら考えていた。そして必要なえさを集める活動につなげ、生き物を大切にしていこうとする気持ちを育てることができた。
・ 例年、春にコシアカツバメがつくった巣を、スズメが間借りして子育てをする様子が多く見られていた。しかし、今年はカラスが巣を攻撃し、破壊することが多かったので、スズメがコシアカツバメの巣ではなく、エアコンの室外機で子育てをする様子が見られた。子どもたちはその姿を不思議そうに眺めていた。
・ 門の近く、園庭にある毎年春に美しい花を咲かせる大きなサクラの木がある。園児は、サクラの幹にいとおしそうに触れたり、登ろうとしたりして、毎日楽しく過ごしている。
・ 例年、ジャガイモやサツマイモなどを幼稚園で栽培しているが、今年度はブロッコリーやハクサイなど、近隣で多く栽培されているものも栽培することにした。特にハクサイは名古屋で生まれた野菜でもあり、苗を見るだけでは、収穫時の姿が想像できない。子どもたちは「何の野菜かな」「早く大きくなってね」とつぶやきながら世話をすることができた。
【地域の自然環境を取り入れた活動】
・ 1年を通して散歩などをしている近隣の森に、自然観察員とともに出掛け、探検を行った。道中、植物などの説明を受けながら、様々な種類のどんぐりを集めることができた。自然観察員からは、自然を大切にすることの重要性について教えていただいた。熊野社の森から持ち帰ったどんぐりなどは、どんぐり転がしゲームなどをつくり、遊びに活用していた。
・ 幼稚園に、絞り染めの講師を招き、輪ゴムやスーパーボールを使った絞り染めのTシャツづくりに取り組んだ。その際に、講師の方から、絞り染めは地域で古くから続いているものであることや植物からできたもので染めていることを教えていただいた。出来上がった絞り染めのTシャツを着て、園の行事では踊りを披露し、地域への意識を高めることもできた。
来年度の活動計画
名古屋市南東部の丘陵地域の自然豊かな地域にある本園の特色を生かした活動を継続して行い、身近な生き物や自然に親しむことを通して、次年度も自然に心を寄せ、大切にしていこうとする気持ちをもつ幼児を育てていきたい。
また、コロナ禍の中で活動がまだまだ制限されている状況ではあるが、園児が取り組んでいる活動の意味や学びなどを保護者や地域の方々にも伝えていくことで、ともにESD教育について興味をもち、園と家庭が連携しながら幼児の育ちを支え、将来のSDGs達成の担い手となっていくよう努めていきたい。