2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 持続可能な生産と消費, 食育

本園は「育てよう小さな命、探そう自然の不思議」を活動テーマとして取り組んでいる。今年度も①園内の身近な環境に親しみをもつ活動、②地域の自然環境を取り入れた活動を行った。

① 園内の身近な環境に親しみをもつ活動

・春には毎年コシアカツバメが園にやって来る。園児は、巣作りや子育ての様子を見ながら、「前も来たよね」とつぶやき、毎年ツバメが来ることを不思議そうにしていた。ツバメの巣を間借りして子育てを行っているスズメの赤ちゃんが、テラスをちょこちょこ歩いている様子を見ると、そばをそっと歩いたり、「かわいいね」「小さいね」と小声で話したりし、小さな命を可愛く思い、いたわる様子がみられた。

・環境コーディネーターを招いて、園庭で「さわって探そう」「お顔みつけ」の活動を行った。「さわって探そう」では、ザラザラ、つるつる、フワフワ等の手触りのするものを探し、発見したものを友達と見せ合い、諸感覚を使って自然を感じながら活動することができた。「お顔みつけ」では、自然物のくぼみや模様などが思いがけなく顔の一部になることを楽しみながら目玉シールを貼り、自然の楽しさを感じることができた。

② 地域の自然環境を取り入れた活動

・年間を通して保護者と共に、園の近くにある自然豊かな熊野社の森にでかけ、自然にふれたり自然物を使って遊んだりした。秋には環境サポーターを招いて、熊野社の森を一緒に散策し、木の実や葉、森に住む虫や動物などの話を聞き、身近な自然の不思議さや面白さを感じることができた。

 

 

 

 

 

 

来年度の活動計画

“自然豊かな地域にある”という園の特色を生かした活動を継続して行い、身近な生き物や自然に親しむことを通して、自然に心を寄せ、大切にしていこうとする気持ちをもつ幼児を育てていきたい。また、園児が取り組んでいる活動の意味や学びなどを保護者にも伝えていくことで、保護者もともにESD教育について興味をもち、園と家庭と連携しながら幼児の育ちを支えていくよう努めていきたい。