2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 持続可能な生産と消費, 食育

本園は「育てよう小さな命、探そう自然の不思議」を活動テーマとして取り組んでいる。今年度も【園内の身近な環境に親しみをもつ活動】、【地域の自然環境を取り入れた活動】に取り組み、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、自然に心を寄せ、大切にしていこうとする気持ちをもつ幼児を育てていく。

【園内の身近な環境に親しみをもつ活動】

・ 春には毎年コシアカツバメが園にやって来るため園には多くの巣がある。園児は、巣作りや子育ての様子を見ながら、「去年も来たよね」とつぶやきながら、毎年ツバメが来ることを不思議に感じている。また、スズメがツバメの巣を借りて子育てを行っている様子も見られる。スズメの赤ちゃんが、テラスをちょこちょこ歩いている様子を見つけ、「かわいいね」「小さいね」と小声で話したりし、小さな命を可愛く思い、いたわる様子がみられた。

・ 園庭で「さわって探そう」「お顔みつけ」の活動を行った。「さわって探そう」では、ザラザラ、つるつる、フワフワ等の手触りのするものを探し、発見したものを友達と見せ合い、諸感覚を使って自然を感じながら活動することができた。

・ 門の近く、園庭にある毎年春に美しい花を咲かせる大きなサクラの木がある。園児は、サクラの幹にいとおしそうに触れたり、登ろうとしたりして、毎日楽しく過ごしている。

・ 園内の花壇でジャガイモやタマネギ、ブロッコリーを栽培し、収穫したものをみんなで食べる活動を行った。コロナ禍の中、自分たちで調理することはできなかったが、一生懸命世話をした野菜をおいしそうに食べている様子が見られた。

【地域の自然環境を取り入れた活動】

・ 5歳児が年間を通して保護者と共に、園の近くにある、自然豊かな江戸時代に尾張藩の御林だった山にある熊野社の森にでかけ、自然にふれたり、自然物を使って遊んだりする活動に取り組んだ。秋には環境サポーターを招いて、熊野社の森を一緒に散策し、木の実や葉、森に住む虫や動物などの話を聞き、身近な自然の不思議さや面白さを感じることができた。

来年度の活動計画

名古屋市南東部の丘陵地域の自然豊かな地域にある本園の特色を生かした活動を継続して行い、身近な生き物や自然に親しむことを通して、次年度も自然に心を寄せ、大切にしていこうとする気持ちをもつ幼児を育てていきたい。また、園児が取り組んでいる活動の意味や学びなどを保護者や地域の方々にも伝えていくことで、ともにESD教育について興味をもち、園と家庭が連携しながら幼児の育ちを支えていくよう努めていきたい。