- おうびりんちゅうがっこうこうとうがっこう
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桜美林中学校・高等学校
- J.F.Oberlin Junior and Senior High School
- 種別中等教育学校または中高一貫校等 地区関東地区
- 主な活動分野登録なし
| 所在地 | 〒194-0294 東京都町田市常磐町3758 |
|---|---|
| 電話番号 | 042-797-2668 |
| ホームページ | https://www.obirin.ed.jp/ |
| 加盟年 | 2017 |
2025年度活動報告
減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 食育, 貧困
2025年度は、「探究・総合プログラムの中高6年実施」をさらに発展させて、各学年でSDGs・ESD教育と関連づけながら、教育活動を進めていくことを目標とした。ユネスコスクール加盟9年目の今年も、それらの観点から可能な分野での活動を少しずつ広げながら、本校のユネスコスクールプログラムである、①平和学習プロジェクト②環境教育プロジェクト③国際理解プロジェクトと連携させて、これまで以上に生徒たちに持続可能な社会の担い手に必要な知識、能力、態度、価値観を身に付けさせる学習を展開した。
①平和学習プロジェクト
本校はキリスト教主義を建学の精神に掲げているため、まず「心の平和」を達成することを目標として、聖書や礼拝の時間を使い、一年をかけてすべての生徒がノートを作成した。毎週の講話を聴きながら、生徒たちは平和な世の中をイメージして、自分の考察をその都度ノートにまとめている。そして、全教員がそのノートにコメントを書き、相互の評価を取り入れている。
桜美林中学校に入学した中学1年生の宿泊研修が、14日(月)~15日(火)に御殿場東山荘でおこなわれた。
研修では、校長、教頭、学年主任から学校の歴史、創立者の建学の精神、桜美林生としての志、これからの中学校生活をどう生きるのか、などが語られ、真のオビリンナーとしての一歩を歩みだした。

5月29日(木)桜美林中高では創立記念日を祝う礼拝がおこなわれた。
創立者清水安三先生によって、中国北京の地で崇貞学園が創立されてから104年目、戦後町田の地で桜美林学園が開かれてから79年目となる。
中高では礼拝後に、福祉、幼児教育、発達支援などの分野で活躍されている中高の卒業生松田ちから氏をお迎えし、記念講演会を行った。
「安三先生の言葉に導かれて『夢は大きく 行いは小さく』私たちのライフステージはHop-Step-Jump!」と題されたお話しの中からは、常に祈り求めておられた清水安三先生の姿が映し出されるようであった。

6月の「花の日礼拝」。朝早くから奉仕委員の生徒たちは、ひとりひとりが持ち寄ってくれたお花を仕分けし、雨の中チャペルに運ぶ。
昼休みには奉仕委員のほか、たくさんの有志生徒が花束作りを手伝ってくれ、放課後には出来上がった花束をもって、奉仕委員の生徒たちは日頃お世話になっている方々や、幼稚園、学園の理事長室や大学の施設などに感謝の心をお届けに行った。

平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。(マタイ5:9)
高校2年生の修学旅行。
1班は6月30日(月)から、2班は7月1日(火)から4泊5日の日程で、前半は平和学習、後半は沖縄の海や風を味わいながら自然と共に過ごす。
2025年も一年の折り返し地点を迎え、この半年間にも世界中で多くの尊いいのちが戦争によって失われていく報道をたくさん耳にした。第二次世界大戦後80年という節目の年に、オビリンナーとして私たちひとりひとりに何ができるのか、しっかりと考える旅であったことを願う。

10月11日(土)東京都内のキリスト教学校の生徒教職員が集まって「東京ー祈りの輪」が玉川聖学院を会場にして開催された。
本校からも高校生の有志と教員が参加しました。今年のテーマは「ミャンマーの方々を覚えて祈る」。ミャンマーで医療活動をされているクリスチャン医師の荒川泰子さんをお招きしてミャンマーの現状と保健医療の現場の様子をお聞きした。礼拝では玉川聖学院長の安藤理恵子先生より説教をいただき、その後はグループに分かれてヤンゴンかるたの体験をして、共に祈りの時を持ちました。東京都内から100名近い生徒教職員が集まり、礼拝と祈りの時を持てたことに感謝しています。ミャンマーの人々の平和と健康を祈り続けたいと思う。

12月30日(火)と2026年1月3日(土)の二日間にわたって、横浜寿地区で行われた越冬炊き出し活動に高校2年生の生徒有志21名と引率教員2名が参加。
桜美林中高では、寿地区で活動する「日本キリスト教団 神奈川教区寿地区センター」と連携して献金や献米などの支援を行っているが、ささげることだけではなく、現地での実践も大切にしたい思いから、例年、炊き出し活動に参加している。
両日ともに朝から野菜や肉の切り込み作業を行い、午後からは配食作業を行い、約600名の方々が食べに来られた。また、12月30日は寿地区センターのスタッフのご案内で寿の街歩きを行い、寿の歴史や課題などを共有した。

②環境教育プロジェクト
中学1年生は
・自然の雄大さ、美しさ、厳しさに触れ、自然の大切さを知る。
・団体生活を通して思いやりの心を養い、協力することの大切さを知る。
・学年全体での行動を通じて時間を守ることの大切さや、ルール・マナーを守ることの大切さ=集団行動を円滑にすることを学ぶ。
を目標に掲げ、7月22日(火)から2泊3日の日程で、長野県車山高原で中学1年生林間学校が行った。
林間学校のメインプログラムは2日目の車山ハイキングで、全員で山頂を目指して登る一体感を味わう。入学して3ヶ月。信州の美しい山の中で美味しい空気を吸いながら、オビリンナーとしてまた一歩成長する旅となった。

中学2年生は
・初めて出会う方々との生活を通し、「円滑なコミュニケーション」について考える。
・農業を通じて、自然の「恵み」や食の大切さを知る。そして自然と共に生きるすばらしさを感じ、自然を守り育てることが人間の役割であることを知る。を目標に掲げ、7月22日(火)から2泊3日の行程で、中学2年生のサマースクールが長野県飯田市近郊で行った。飯田市近郊の農家への民泊を経験するこの農業体験プログラムは2014年度から続いている。農家のお宅での民泊を経験します。農家で1泊を過ごし、午後はクラスごと、SDGs体験と野菜の収穫体験を行った。

6月8日にさくらプロジェクトは横浜駅西口で募金活動を行った。
「さくらプロジェクト」は東北復興支援活動から始まった、桜美林中高の取り組み。大船渡市の森林火災に対する募金活動を計画から生徒主体で行い、実現することができた。
また、今回は中高生ボランティア団体NEXUSとのコラボで活動をし、さくらプロジェクトが発足して以降初めて他団体と共同の活動を行うことができた。
コラボということもあり、他学校の生徒との良い交流機会ともなった。

9月11日「さくらプロジェクト」は、町田青年会議所の主催する「町田防災アワード2025」で、最優秀賞を受賞。
町田市の自治体や企業、小中高大学合わせて38団体の中からその取組が評価され、みごと最優秀賞となった。
さくらプロジェクトは、東日本大震災を機に始まった本校の有志団体で、被災した地域への募金活動やボランティア活動、そして防災学習を続けている。
今回特に評価された活動は、町田駅の災害シュミレーションゲーム(町田DIG)の実施。これは、ゲームを通して、災害時の行動を自分ごととして捉え、みんなで考えるもの。昨年の文化祭で先輩が作ったものに改良を重ね、1学期に高校3年生の全員が一斉に取組んだ。今回の「町田防災アワード2025」への応募を通し、町田市の他の団体の興味深い取り組みを知り、刺激を受けた。今後は、新しい連携の形も模索していきたいと思う。

③国際理解プロジェクト
モンゴルから25名の高校生が来日し、桜美林中高の生徒たちと交流の時を持った。
モンゴル文化教育大学付属高等学校では毎年、日本の高校生活や日本の文化を体験する目的で日本への修学旅行を実施。
今年度は2週間の修学旅行の日程の中で、4月24日(木)に桜美林への訪問がおこなわれた。この日は書道の授業体験や、バディとなった桜美林の生徒と一緒に授業への参加、また放課後の歓迎交流会など、充実したプログラムが行われた。

4月26日(土)から5月5日(月)の10日間の日程で、中学3年生3名、中学2年生9名の計12名が、ノースカロライナ州シャーロットにある公立学校South Academy of International Languagesを訪問し、文化交流を行った。

韓国の済州島にある細花高等学校の生徒10名が6月5日~9日の日程で桜美林中高を訪問、交流のため来日。
前年度は1月の来校、約5ヶ月ぶりの訪問となった。
細花高校との姉妹校交流は、数ある姉妹校の中でも最も長い交流の歴史(2000年から)を持っている。

オーストラリア、クィーンズランド州ウォーナンブールにあるエマニュエルカレッジと本校は、2008年に姉妹校提携を交わし、それ以来毎年交流を続けている。
7月27日(日)夕刻の便で中3、高1の15名がオーストラリア、エマニュエルカレッジでの留学に出発。そのうちの14名は10日間の短期留学、1名は4週間の語学留学を行う。

モンゴルでのグローバル・リーダーシップ・プロジェクトに高校1年生が参加。
一行はウランバートルに到着後、370km離れたカラコルムの草原に移動、現地の高校生と合流し、草原のゲルに宿泊、翌日からはドローンを使っての測定などの作業に入る。
8月4日から、3日間カラコルム近くの、ゲルに宿泊して、ドローンを使った撮影とPM2.5の測定。
8月6日カラコルムからウランバートルに戻る途中、ミニゴビ砂漠に立ち寄り、そこでも撮影と観測。
翌7日は、新モンゴル学園を訪問、日本式の教育を取り入れている学校であった。午後は、日本大使館を訪問しました。8日は、JICAモンゴルを訪問して、どんな支援を日本がしているのか、具体的に聞くことができた。

オーストラリア・ヴィクトリア州にある姉妹校Hillcrest Christian Collegeから27名の生徒が来日し、本校を訪問。
Hillcrest Christian Collegeとは、2017年に姉妹校提携を結び、その翌年には中学3年生のオーストラリア研修旅行の際に学年全員で学校を訪問し、その後もお互いの交流を続けている。

中期、長期の留学を経験した高校生が桜美林版「模擬国連」を企画し、1月12日に実施。
留学中、授業の始めに、「世界ではこのような課題があるが、君たちはどう思うか?」と問われていたようで、経験した模擬国連の学びがとてもよく、桜美林の生徒たちにも経験してほしいと考えて企画。
参加した生徒たちは、各国の大使(今回は、ドイツ、インド、バングラディシュ)に扮し、国連本部に議定書として文書を提出する取り組み。
協議するテーマは、環境保護・改善。「PM2.5の軽減をどうすればいいか」「一つの国だけでなく、世界中で取り組むにはどうすればいいか」という観点で話し合いが行われ、参加した生徒たちは、事前に国の現状について調べ、現状の説明と提案資料についてまとめの作業を行い、そして発表は英語で行った。
それぞれの国で状況が違うため、同じ基準では考えられないながら、相手を理解してより良い議定書となるように、約6時間の取り組みの中で実りのある話し合いを行うことができた。

中学3年生は、①異文化を体験し理解する ②習得した語学知識を用いてコミュニケーションを図る ③国際公衆道徳を習得する ④他国を通して自国の文化や生活を見つめ直すことを目的として、オーストラリア研修旅行を実施しました。ホストファミリーにも温かく迎え入れていただき、生徒たちは普段経験できない貴重な体験を楽しみました。
卵の収穫をしたり、鶏や馬の世話をしたり、ホストファミリーと一緒に昼食を作ったりと、新たな発見に満ちた時間を過ごしています。また、午後には「ハンギング・ロック」という観光地で岩登りに挑戦した生徒もおり、暖かな日差しの中で自然を満喫しました。さらに、野生のコアラと出会うという感動的な瞬間を経験した生徒もいました。
ホストとのお別れ式の後、生徒たちはバスでメルボルンに向かい、各班に分かれて自主班行動を行いました。メルボルン州立図書館やフリンダースストリート駅など、趣と歴史を感じさせる建物を見学したり、お土産を買い回ったりと、思い思いに充実した時間を過ごしました。
夕食後には、予定を少し早めて解散式を行い、ファームでの体験を発表し合いました。久々の対面で自分たちの体験を共有し、思い出話に花を咲かせながら楽しいひとときを過ごしました。最終日、生徒たちはメルボルン博物館を訪れました。博物館の横では2クラス合同の集合写真を撮影し、さらに世界遺産に登録されている王立展示館の前でも各クラスで記念写真を撮りました。博物館内では、アボリジニの歴史やトリケラトプスの展示など、日本ではなかなか目にすることができない貴重な展示物に興味津々の様子でした。オーストラリアの文化と歴史に触れる、特別な時間となりました。

来年度の活動計画
今年度は、レビュー評価を受け、いくつかの点で指摘された部分を次年度にいかしていきたい。授業スタイルや生徒間交流も多様かつ主体的になってきている。本校でも観点別評価を導入し、科目の授業のみならず、様々な課外活動も含めて、新しい評価方法を実施しつつあるが、そうした評価方法の実績を踏まえたカリキュラム全体の完成を目指していく。また、「探究・総合プログラムの中高6年実施」「新しい評価方法の導入」「DXハイスクールの採択」の内容を充実化させるとともに、上記の3つのプログラムをさらに相互に連関させて、より発展した学びを進めていきたい。
