所在地 | 〒320-0842 栃木県宇都宮市京町9-25 |
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電話番号 | 028-633-0401 |
ホームページ | http://www.ueis.ed.jp/school/ichijo-j/ |
加盟年 | 1960 |
2024年度活動報告
減災・防災, 平和, 福祉
本校は、「豊かな心と健やかな体を持ち,自ら考え行動するなど,意欲を持って主体的・創造的に生きることができ,日本はもとより国際社会に貢献できる人間を育成する。」を学校教育目標として、ESDを生徒の自主性や主体性、協同性を育むための更なる充実の機会と捉え、その実践を通して、現代社会の課題を自らの問題と捉え、持続可能な社会実現のため、身近なところから取り組み、解決しようとする態度と行動力を高めることを目標とした。
今年度は、防災・平和・福祉を主なテーマに、国際社会、地域社会に目を向けたESDの推進をテーマに活動した。
①防災教育に係る活動
本校はESDの柱の一つとして、地域ぐるみの防災訓練に力を入れており、防災や生命尊重の意識を高める活動を、教育課程に位置付けて実践している。
主な活動として、地震や火災、竜巻などの自然災害を想定した避難訓練や不審者侵入時における対処訓練を実施している。避難訓練では、事前指導として、自然災害に関するDVDを視聴し、災害に関する基本的な知識を確認する時間を設けることで訓練への意識を高めている。防災訓練では、「地域ぐるみの防災訓練」として、宇都宮市の消防署や消防団、JRC栃木支部、地域の方々に協力をいただき、様々な防災、救急活動を体験する活動に取り組んでいる。具体的な活動内容は、消火器の使用やAED講習などである。また、各教科や委員会活動でも防災に対する意識を高める工夫を取り入れている。家庭科の授業では、家庭の防災用品の有無や管理について生徒自身に主体的に考えさせる授業を展開している。委員会活動では、少年消防クラブ委員会を設け、生徒に避難訓練や防災訓練活動の進行を担当させたり、他行の少年消防クラブとの交流の機会を積極的に用意したりしている。
②平和教育に係る学習
宇都宮市は、昭和20年7月に本土空襲を受け、大きな被害を被った。本校は市内の中心に位置しており、空襲の被害にあった地域に立地している。戦争の惨禍をくり返さないためにも、生徒たちに戦争の悲惨さを知ってもらい、二度と戦争を起こさないという強い自覚をもたせるために平和学習を取り入れている。
今年度は、本校前校長の増山孝之氏による宇都宮空襲に関する講話を実施した。増山氏は宇都宮市教育委員会文化課に在籍した経歴を持ち、宇都宮空襲に関する調査を長年にわたりすすめている。また、市内で行われる平和のつどいでの報告など豊富な経験を有する。
講話当日には、生徒は実際に空襲で用いられた焼夷弾に触れ、戦争の恐ろしさに一層思いを馳せることができた。講和後のアンケートでは、戦争は繰り返してはいけないという思いを再確認できたなどの感想が見られた。
③福祉教育に係る学習
本校はJRC加盟校でもあり、生徒会のJRC委員会を中心に長年にわたって福祉教育や地域貢献活動を推進してきた。多くの生徒が、地域のボランティア活動に対し積極的に参加している。毎年地域の小学校体育祭ボランティアや、餃子祭りボランティア、宮ハロボランティアなど内容は多岐に渡る。これらの活動を通じ、小学生や地域の方々と交流し、地域を担う一員としての意識づくりに役立っている。加えて、地域の方々から感謝されることを生徒が体験することで、生徒は、社会に貢献する喜びに気づき、更にボランティアに対し、継続的に取り組むという好循環になっている。
また、本市に江戸時代から伝わる郷土玩具である「黄ぶな」を折り紙で作成している。この折り紙の黄ぶなをメッセージつきで地域のお年寄りに配布する活動を行っており、今後も継続したいと生徒たちが考えている。これらの活動を通じ、社会貢献の精神を育んでいる。
来年度の活動計画
昨年度同様に、防災教育に係る活動、平和教育に係る活動、福祉教育に係る活動を柱として教育課程に位置付けている。これらの活動には、次年度も継続して取り組む予定である。奉仕活動は地域自治体の協力も得ながら活動しているため、校外組織との連携の一環として推進していく予定である。