• ほっかいどうしべつこうとうがっこう
  • 北海道標津高等学校

  • Hokkaido Shibetsu High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒086-1652 北海道標津郡標津町南2条西5丁目2-2
電話番号 0153-82-2364
ホームページ http://www.n-shibetsu.hokkaido-c.ed.jp/
加盟年 2018

2024年度活動報告

活動分野

海洋, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 食育

学校教育目標である「持続可能な社会の形成者となり、地域の未来を創る人材となる資質・能力を身につける」を達成するために、2024年度は、地域の環境理解に関する取り組み、地域の歴史文化に関する取り組み、防災減災に関する取り組み、④ユネスコスクール交流の4点に取り組んだ。

地域の環境理解に関する取り組み

野付半島の巡検を通して、砂嘴形成について学び、多様な植生を理解し植物観察を実施した。事前学習では、専門員による講義を実施し、野付湾に広がる豊かな生態系をアマモを中心に学習した。現地での巡検は、野付崎先端部まで散策し、海岸に流れ着く漂着物を観察・回収し、海洋ゴミ問題について考えた。実施後は、SDGsの観点を取り入れた探究活動を実施した。また、生徒会が「知床ゴミゼロ運動」を自主的に企画運営し、町内の小学校、中学校、町役場等へ働きかけ、標津町海の公園で環境活動を実施した。参加者が年々増加する活動になっている。さらに強歩遠足では、野付半島の基部にあたる地域を歩き、生徒会では、ゴミ拾いを実施した。ゴミゼロ運動を通して環境問題を全校生徒で共有することができた。

地域の歴史文化に関する取り組み

日本遺産に指定されている本町の文化的資源を活用したポー川巡検を実施した。巡検では、アイヌ文化の学習や遺跡群を見学、さらに標津湿原を流れるポー川でカヌーを通して自然とふれ合うことができた。野生生物の痕跡も残る自然豊かな史跡自然公園での歴史文化の理解を深めた。また、アイヌ文様やアイヌの言語の学習、食文化を学ぶ事で地域に根ざす様々な文化を学習することができた。

防災減災に関する取り組み

毎年継続している活動である。今年度も1学年生徒が岩手宮城の被災地を訪れ、震災研修を実施し、探究活動を行った。また、生徒会生徒は、地域循環型防災教育の普及啓発のための研修として、さまざまな災害を学んでいるが、今年度は、九州を訪れ直下型地震の被害や当時の避難所生活について、さらに球磨村の水害について学習した。また、長崎県での研修では、雲仙普賢岳の火山噴火について知見を深めた。その学びを、地域のこども園、小学校、中学校へ伝え、さらに標津町オリジナルHUGを使った出前授業に取り組んだ。学校で行われた避難訓練に合わせ、それぞれの探究の報告を行うなど、防災減災活動が生徒の探究活動に発展してきた。

 

④ユネスコスクール交流

8月、11月に知床ユネスコ協会主催の交流会にて、知床圏4校が集まるフォーラムが開催された。それぞれの学校から活動の報告がなされ、今後の目指す活動について課題を明確にしこれから取り組む課題を共有することができた。地域のユネスコスクールの生徒が一同に集まることで生徒間の交流がより深まった。

来年度の活動計画

1 教科横断的にESDの視点で実践できる教育活動を検討する。環境活動・防災減災活動などユネスコスクールの視点を意識した活動を学年や各教科で意識する。

2 生徒会活動を中心に近隣市町村のユネスコスクール間の交流をさらに深める。

3 継続した環境活動・歴史文化理解を実施することで郷土愛を深める教育活動を行う。

過去の活動報告