| 所在地 | 〒086-1652 北海道標津郡標津町南2条西5丁目2-2 |
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| 電話番号 | 0153-82-2364 |
| ホームページ | http://www.n-shibetsu.hokkaido-c.ed.jp/ |
| 加盟年 | 2018 |
2025年度活動報告
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 食育
学校教育目標である「持続可能な社会の形成者となり、地域の未来を創る人材となる資質・能力を身につける」を達成するために、2025年度も継続した取り組みとして、①地域の環境理解に関する取り組み、②地域の歴史文化に関する取り組み、③防災減災に関する取り組みの3点に取り組んだ。
①地域の環境理解に関する取り組み
今年度は、総合的な探究の時間(メナシ学)として、野付半島の環境や歴史を学習する野付巡検やポー川史跡自然公園でのカヌー体験を実施した。また、地域の環境活動としてのゴミゼロ運動を生徒会で5月30日と強歩遠足の2回実施した。野付巡検では、野付湾のアマモを中心とする生態系や砂嘴形成の過程について事前学習に取り組み、巡検当日は、先端部でのフィールドワークを実施した。海洋漂着物に注目し、海外からの海洋ゴミや漁業による海洋ゴミ、家庭からの海洋ゴミなど回収することで、現在の海洋問題を考え、探究を深め、成果を発表した。5月30日に実施したゴミゼロ運動では、町民、小中学生の参加を募り、今年度は100名近い参加者が集うイベントとなった。地域の大人、小中学生との貴重な交流の場となった。
②地域の歴史文化に関する取り組み
地域の歴史を学ぶためにメナシ学では、ポー川史跡自然公園をフィールドにアイヌ文化と歴史について学びを深めた。また、日本遺産鮭の聖地の物語から学びを広げる学習として、住み慣れた地域の街歩きと資料館の見学を実施、ポー川史跡自然公園のカリカリウス遺跡にてフィールドワークを通してアイヌ文化を学習した。さらに、アイヌの衣食住を学ぶ学習では、アイヌ紋様の刺繍や音楽等幅広く歴史や文化に触れる体験を行った。
③防災減災に関する取り組み
1学年は、東北での防災研修を実施した。今年は、カムチャッカ地震による津波警報を研修先の三陸沿岸で体験し、帰宅困難者となるという貴重な体験を通し、改めて防災減災活動の重要さを認識した。研修での学びは、事後の探究活動へ発展し、11月7日の1日防災学校にて地域へ報告することができた。生徒会役員は、中越地震と能登半島地震への被災地を訪れ、今年度の防災研修に取り組んだ。この研修は、本校が推進する「地域循環型防災教育」として、地域のこども園から中学校での出前授業で活用された。さらに、生徒会では、改良を重ね、新たな災害として12月の着雪停電を想定した標津町版オリジナルHUGを完成させ、地元の中学生やPTAと実施した。
来年度の活動計画
1 教科横断的にESDの視点で実践できる教育活動を検討する。環境活動・防災減災活動などユネスコスクールの視点を意識した探究活動を学年や各教科で実施する。
2 生徒会活動を中心に地域との交流をさらに深める。
3 継続した環境活動・歴史文化理解を実施することで郷土愛を深める教育活動を行う。
