所在地 | 〒085-0213 北海道釧路市阿寒町仲町2丁目7?1 |
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電話番号 | 0154-66-3333 |
ホームページ | http://www.akan.hokkaido-c.ed.jp/ |
加盟年 | 2015 |
2023年度活動報告
生物多様性, 減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉, 健康, 食育
本地域は担い手(後継者)不足や自然災害などの諸問題をかかえる一方で、国内外から多くの観光客が訪れるため、地域住民や生徒たちが地域の特性や価値などを再認識する必要がある。卒業後は地元を離れて生活するも、いずれ故郷に戻って活躍するような人材の育成を、SDGsの視点に立って長期的なビジョンを持って行うことが求められている。このことから、本校は「住んでいる地域に愛着を持ち、より豊かな生活を求めて主体的に取り組むことのできる生徒の育成」をテーマとして教育活動を進めている。
1 地球市民および平和と非暴力の文化
春から秋にかけて、町内の国道花壇植栽・整備行っている。その他、地元幼稚園児と共に、生徒が企画した遊びなどを行う幼稚園交流や、四校交流(幼・小・中・高)を通してリーダーシップを育成するとともに、地域に対して愛着を持ち、あらゆる住民と未来を見据えた住み続けられるまちづくりの必要性を学んだ。さらに、これらの取り組みを校内で発表する中で、地域や学校の魅力を再認識することができた。
また、10月には1日防災訓練を行い、地域の社会福祉協議会や地域住民とのつながりの中で、増え続ける自然災害による人や経済の損失を減らすべく、安全かつレジリエントなまちづくりの担い手としての自覚を育んだ。
2 持続可能な開発および持続可能なライフスタイル
本校は近隣に2つの国立公園を有しており、7月に行った地域巡検では釧路湿原国立公園を散策しながら、湿原の動植物と環境の関わりを学んだ。また、地域の野生動物による獣害の現状を学び、阿寒町にある養鹿場と加工場を訪れ、野生鳥獣との共生について考える力を育成した。
その他、地元建設会社の協力を得て、道東道高速道路改良工事の現場見学会を行っており、現代の土木業界のデジタル化を肌で感じるとともに、自然災害時のライフラインとしての高速道路の役割を学んだ。
3 異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重
9月には自然体験学習を実施し、もう一つの国立公園である阿寒摩周国立公園内のまりもの生息地である、阿寒湖を訪れ、ボッケ散策やカヌー体験を通して豊かな森林や湖の生態系、およびそれらがもたらす自然の恵みを保護し、持続可能な形で共生していく必要性を学んだ。また、冬にはスキー学習を実施し、地域の魅力を発信する力を培った。
その他、冬の学校祭において、近隣の特別養護老人ホームで働いているミャンマー出身の技能実習生と軽食を作るなど、国際交流をはかる機会となった。
このように、年間通してさまざまな関係者によるパートナーシップを深めており、これらの経験をもとにして、公的な機関や、市民社会との最も効果的なパートナーシップのあり方を見つける経験を得た。
来年度の活動計画
2024(令和6)年度の活動計画
4月 第1回ユネスコ委員会(活動方針・内容の確認)
6月 国道花壇植栽・整備(~9月)
7月 地域巡検
9月 地元神社の例大祭参加
10月 1日防災の日
12月 第2回ユネスコ委員会(令和5年度の活動反省)
冬の学校祭
タンチョウ鶴のニオの設置
1月 スキー学習
2月 スキー学習・自然体験学習