• いなぎしりつひらおしょうがっこう
  • 稲城市立平尾小学校

  • Inagi Municipal Hirao Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野気候変動, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

所在地 〒206-0823 東京都稲城市平尾3-1-3
電話番号 042-331-4391
ホームページ https://www.fureai-cloud.jp/inehirao/
加盟年 2013

2023年度活動報告

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉

令和5年度ESD推進委員会 実践研究報告書

稲城市立平尾小学校

小学校第3学年 総合的な学習の時間

1 単元名

平尾たんけんたい

2 単元の目標

○平尾にある施設や文化財に興味をもち、自分たちで取材し、その特徴や良さを友達、家族、地域の方々にPRすることができる。

○取材活動を通して、平尾の特徴や地域の人々の温かさに気付くことができる。

○平尾地域を歩き、地域の安全に目を向け、安全な生活ができるようにする。

3 児童の実態

5月に町探検を3回実施して地域を歩き、平尾小学校の周りにはどんな建物や公共施設があるか確認した。また、4月から始まった社会科で学習した公共施設、梨農家やスーパーマーケットの学習を通して、地域の人々が働いている様子や努力・工夫にも目を向けられるようになっている。自分たちが生まれ育った平尾地区や、地域の人々と触れ合う良さを感じることができている。

4 単元で育む能力・態度

<この単元で理解を深める概念>

Ⅱ相互性(関わり合っている)

Ⅴ連携性(力を合わせて)

<この単元で重視する能力・態度>

6 つながりを尊重する態度

7 問題解決の能力・思考力・メタ認知

5 本単元とSDGsとの関連について

関連するSDGsの目標 「11 住み続けられるまちづくりを」

6 単元の学習の流れ

【課題の設定】(10 時間) 体験活動などを通して、課題を設定し、課題意識をもつ。

  • 平尾地域についての事前学習をする。
  • 5月に町探検を3回実施した。地域を歩き、平尾小学校の周りにはどのような公共施設や文化財があるか確認する。
  • 町探検を踏まえて、児童がもっと詳しく調べてみたい公共施設・文化財のテーマを考える。
  • 児童から抽出されたテーマ案を、内容・立地を考慮して、大きく5つのコースに層別し、児童が自由にコース選択をする。(コース:①古民家(石井家住宅)、②三反田湧水公園、③平尾近隣公園、④馬頭観音、⑤図書館・児童館・ふれんど平尾)

【情報の収集】(8時間)必要な情報を取り出したり収集したりする

児童自身が図書資料やインターネットを活用して、それぞれのテーマについて調べる。

9月に上記の公共施設・文化財を改めて訪問し、さらに詳しく調べるとともに、それら公共施設・文化財に関わる人たちの話を聞く等して情報を収集する。

【整理・分析】(8時間)収集した情報を、整理したり分析したりして思考する。個人で調べたことをまとめ、チームでのクイズ作りを行う。

【発表・交流】(1時間) 学級にて各グループでブースをつくり、お客さんにクイズを出すことで、調べて分かったことを友達と共有する。

7 本時の目標

自ら選択したテーマを調査するために見学し、事前に考えた質問をすることを通して、地域の身近な公共施設や文化財について深く理解する。

8 本時の学習の実際

  • 各コースに分かれて公共施設・文化財を訪問する。
  • 各施設で働く人や、文化財に関わる人から、施設や設備、歴史などについて説明してもらう。
  • 質疑応答にて、事前に準備した質問をして、深い理解に繋げる。

9 成果と課題

【成果】

・地域の公共施設を見学することにより、これらの施設が地域の人たちにとって欠かせない大切なものであることを理解し、自分たちも大切に利用しようという意識をもつことができた。

・地域の文化財を見学し、そこに関わる人々と接することで、地域の人々が昔から大切にしてきた平尾地区特有の文化・歴史を知り、これらの貴重な文化財を自分たちも大切にしなくてはいけないという意識をもつことができた。

・自分で課題を設定する力、文献やインタビューを通して情報収集する力、学習したことについてタブレット端末等を用いてまとめる力、そして、他者に伝える力の基盤を育むことができた。

【課題】

・地域の公共施設や文化財について調べることを通して地域とのつながりを意識する学習であったが、中には日常生活の中であまり馴染みのないテーマもあり、学習が終わってしまうと、自分たちの生活から切り離されてしまう児童が多い。学習を基に、今後もこれらの公共施設・文化財を大切にし、引き続き地域とのつながりを尊重する態度を育むような授業を今後も展開できるようにしたい。

来年度の活動計画

  • 低学年:平尾小の友達や地域の方との交流

・同学年、異学年との交流 ・ふれあいセンターの方との交流 ・まちたんけん(町の人たちとの交流)

  • 中学年:地域の歴史や文化を学ぶ

・梨農家との交流 ・地域の方と交流しながら平尾の文化や歴史を学ぶ ・地域の環境

  • 高学年:地域の方を招いたり、体験活動をしたりして学ぶ

・稲城市立第二小学校との交流 ・保育園との交流 ・琴を学ぶ(ゲストティーチャーを招いて教わる。)

過去の活動報告