2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 国際理解, 食育

本校は稲城第五小学校と稲城第八小学校が統合して平尾小学校となり今年17年目を迎えました。宅地の造成がすすみ、それに伴い児童数も増加傾向にあります。

稲城市が掲げる、「ESD(持続可能な社会の担い手を育む教育)の推進」を受け、「総合的な学習の時間」をESD推進の要となる学習の時間であることを踏まえ、カリキュラムマネジメントの実践により、各教科、特別の教科道徳、外国語活動及び特別活動とESDの視点から交互に関連付け、各学習活動を通して育成したい資質・能力等を明確にし、それらが確実に育まれるよう取り組んだ。
平成30年度は「平尾活性化プロジェクト~人や地域との豊かなつながりと体験を軸に」をテーマに実践した。

①食育に関する活動
「日本の食文化や地域の特徴~日本の食文化と地域の特徴やよさに目を向けよう~」をテーマに第3学年が総合的な学習の時間に「豆の力」について学習をした。豆って何だろう?と課題をみつけ、豆の秘密を探ろう!と調べ学習を通して必要な情報を収集し、豆を育てよう!と栽培を通じて大豆への愛着を育む学習を行った。2学期には豆腐作りを体験して日本の食文化に触れることができた。

②障害者理解に関する活動
「地域と未来~これからの地域を担うわたしたち~」をテーマに第4学年が総合的な学習の時間に「バリアフリーってなあに?」という課題解決のため、調べ学習を中心に福祉に関する情報収集をして、グループで話し合い情報を共有した。さらに学級内で発表し合い学びを深めた。社会福祉協議会の協力を得て、車椅子体験、白杖体験、点字体験、手話体験を行った。
様々な体験や講話、交流を通して福祉に関する理解を深めることにつながった。これからの地域を担う存在であることに気付き自分ができることを考えることができた。

③米作りに関する学習
「お米博士になろう」をテーマに第5学年が総合的な学習の時間にお米づくりに関する学習に取り組んでいる。地域の農家の方の協力をいただきながら、お米づくりについて調べ学習を行い、春には種籾をまく体験をし苗を育て、田植えをする、夏には水の管理や雑草の除去を行い、秋には稲刈り、脱穀、精米を行い自分たちが作ったお米を炊いておにぎりにして頂き、収穫に感謝する気持ちを養った。また、お米を使った料理を班ごとに話し合い、調理実習を行った。フォー、米粉のパンケーキ、米粉のクレープ、白玉団子などを班で協力して調理した。ご飯だけではないお米の料理が日本以外の国にもあるこを知ることでお米のすごさを再確認することにつながった。

来年度の活動計画

平成31年度も地域人材を積極的に活用して、地域での体験活動や地域の人々との交流を通して、平尾の自然、文化、産業、歴史、そして地域のよさ等についての理解を深める学習を行っていきたい。人とのふれあいや交流を通し他人との関係性、社会との関係性を育むとともに、将来への自己の希望や夢をふくらませる活動になるよう、指導方法を工夫していきたい。今年度の実践をもとに年間指導計画を見直し学習活動の充実を図っていきたい。