2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費

令和4年度 ESD 推進委員会 実践報告研究報告書
小学校第3学年 社会 平尾小学校
1 単元名
火事からくらしを守る
2 単元の目標
○火災などの災害から、地域の人の安全を守るための関係機関の働きや努力を理解し、地域社会の一員としての
人々の安全を守るための活動に協力しようとする態度を育てる。
○地域社会における災害から人々を守る工夫や努力いついて、調査したり、資料をしたりして調べ、人々の安全
を守るための関係機関の働きや地域の人々の努力や工夫を地域の人々の生活と関連付けて考える力を育てる。
3 児童の実態
4月から始まった社会の学習に大変興味深く学習を進められている。スーパーマーケットや梨農家の学習を通
して、地域の人々の働きや努力・工夫にも目を向けられるようになっている。自分なら、梨農家やスーパーでの
仕事をより良くするために、またより効率よく行うためにどうするか、また、今の自分にできることは何かを、
学習の終盤で考えることで、深く、主体的に社会の学習が進められている。
4 単元で育む能力・態度
この単元で理解を育む概念
Ⅰ多様性(色々ある)
Ⅱ相互性(関わり合っている)
Ⅲ有限性(限りがある)
Ⅳ公平性(一人一人大切に)
Ⅴ連携性(力を合わせて)
Ⅵ責任性(責任をもって)
5 本単元と SDGsとの関連について
関連する SDGsの目標 「11住み続けられるまちづくりを」
6 単元の学習の流れ
①自分達の安全なくらしを支えるしくみや人々の働きに関心をもつ。
②火事が起きた際の関係機関の活動の様子を理解する。
③火災から地域の安全を守る働きや消防署の役割について学習問題をつくる。
④消防出張所を見学し、消防署の設備や消防署の人達の普段の仕事の様子や日頃の備えについて理解する。
⑤火事に素早く対応できる通信指令室の役割や、関係機関との協力体制について理解する。
⑥消防設備の配置の工夫について考え、火災から人々を守るために計画的に配備されていることを理解する。ま
た、学校内や学校の周りの消防施設を歩いて見つける。
⑦消防団は消防署や地域と協力しながら火事に備えていることを理解する。
➇火事からくらしを守る人々の働きにつて関係図にまとめることを通して、関係機関の働きや相互関係、地域の
人々との協力や自分達にできることを考える。
⑨学習の中で関心を持った内容や、関係図、自分にできることなどを画用紙にまとめる。
⓾まとめた内容を友達と交流し合う。
この単元で重視する能力・態度
①批判的に考える力
②未来像を予測して計画を立てる力
③多面的・総合的に考える力
④コミュニケーションを行う力
⓹他者と協力する力
⑥つながりを尊重する力
⑦(任意の能力・力)
令和4年度 ESD 推進委員会 実践研究報告書
7 本時の目標
火災が起きた時の、消防署の役割・消防士の活動を予測し、見学を行う。事前に考えた質問をしたり、見学を
したりすることで、消防署の役割や日頃の備えについて理解する。
8 本時の学習の実際
①上平尾消防出張所に行く。
②消防士の方から、消防署の施設、設備、普段の備え、などについて説明してもらう。
③消防士の普段の訓練のデモンストレーションやを見学する。
④質疑応答
⑤消火栓・防火水槽のマンホールの内側を見学し、その役割を理解し、次時への意欲へとつなげる。
成果と課題
【成果】
・実際に訓練や人命救助の様子を見学することにより、人の命を守る仕事の責任の重さについて理解できる児童
が多かった。出張所の内部を見学することで、消防士の方々が、24時間災害に備えていることが深く理解で
きた。
・学校内外の消防施設・設備を見学することで、地域で計画的に自分達の命を守るための工夫ができていること
に気付き、自分達も命を大切にしなくてはいけないという意識をもつことができた。
・地域の消防施設や消防のために働く人々と接することで、自分達にもできることを考えられる児童が増えた。
【課題】
・火災や地震などの災害を扱う学習であったが、日常生活の中であまり馴染みのないものなので、学習が終わっ
てしまうと、自分達の生活から切り離されてしまう児童が多い。学習を基に、今後自分達の生活の仕方や意識が変わるような授業を今後も展開していきたい。

来年度の活動計画

R5年度 ESD全体計画ESDカレンダー(1年)ESDカレンダー(2年)ESDカレンダー(3年)ESDカレンダー(4年)ESDカレンダー(5年)ESDカレンダー(6年)ESDカレンダー(なかよし)