• たかやましりつひがしやまちゅうがっこう
  • 高山市立東山中学校

  • Takayama Municipal Higashiyama Junior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒506-0802 岐阜県高山市松之木町262
電話番号 0577-34-2900
ホームページ https://www.city.takayama.lg.jp/kurashi/1000020/1000114/1000781/1009728/index.html
加盟年 2017

2025年度活動報告

活動分野

減災・防災, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費

今年度のESDの推進について

本校におけるつけたい資質能力は、「主体的に考え・伝え・行動する」である。また、その資質能力をつけるために、「地域と共にある学校」づくりを核に教育活動を行っている。このことと関連させ、ESDについては、「郷土教育」の充実を図ることで推進している。

今年度は、1.昨年度の振り返り(今年度の方向性)をもとに、2.地域貢献活動を行い、3.郷土の未来を語る会を通して、「持続可能な社会」について学ぶ機会をもった。

1.「昨年度の振り返り(今年度の方向性)」

昨年度、11年目をむかえた「郷土の未来を語る会」では、地域に生きる住民の1人として、地域の方の思いや課題を知り、「中学生としてできること」や「地域に貢献するための活動」、「将来の自分たちのまち」について意見交流を行った。話し合いは、校区にある5つのまちづくり協議会や町内会ごとに班をつくり行った。会場についても、本校以外に、校区の小学校や公民館、地域の寺、地域活性化を目的とした市の交流施設をお借りして、それらに集合した。

意見交流の終末には、令和7年度は話し合いの機会をもつだけでなく、中学生が町内会やまちづくり協議会が主催する行事等に意図的に参加し、行動したことをもとに「持続可能な社会」について話し合おうと結論づけた。

 

2.「地域貢献活動」令和7年6月~10月実施

〇「地域貢献活動」年間計画

  • 4・5月【企画】班別で、参加できそうな地域行事について話し合う。その後、生徒の代表者が、まちづくり協議会や町内会の担当者と打ち合わせを行い、活動の準備を進める。
  • 6~10月【活動実施】班ごとに地域行事に参加し、地域の方と共に活動する。
  • 11月【活動の振り返りと会の準備】活動したことで、地域に貢献できたか、持続可能な取り組みになったかを話し合う。また、「郷土の未来を語る会」にむけ、語りの内容や会場設定等、準備を進める。

〇「地域貢献活動」の具体

活動は、町内会やまちづくり協議会が企画したものに参加したため、多岐に渡った活動を行うことになった。実施時期も様々で、夏季休業中や週休日、平日の夜間等に活動を行った。活動内容についても、地域の景観を保全する活動や防災・減災活動、交通安全に関わる点検、催し物の補助、環境整備作業や学習会等、様々な観点からの学習になった。以下に、生徒が参加した活動の一部を紹介する。

◇大新町5丁目町内会「河川掃除」

町内に流れる河川のゴミを集めた。秋の高山祭のエリアであり、古い町並みの近くにある河川であるため、文化財や景観を保全する趣旨も含めた活動に参加した。

 

 

 

◇空町まちづくり協議会「空町フェスタ」

空町まちづくり協議会が10月に主催する、祭りのイベントに協力し、受付やおもちゃすくい、ダーツ等のブースの補助、中学生が企画したゲームの進行を行った。地域の様々な年代の方と交流し、親睦を深める機会となった。

 

 

 

◇長坂町内会「防災ポスター作りと防災訓練への参加」

公民館に集まり、町内会の防災の取り組みに参加した。生徒は主に、防災ポスターづくりを受けもった。午後からは、中学校の体育館へ移動し、大八まちづくり協議会が主催する「地区総合防災訓練」に参加し、ブースの補助を行った。

 

 

◇漆垣内町内会「街灯点検」

 町内の街灯が正常に機能しているか、点検する活動に参加した。生徒は主に自転車通学で道路を利用している。民家が点在し広域な町内であるため、点検は重要な活動であることも学びながら取り組むことができた。

 

 

 

◇東山台町内会「側溝掃除」

 町内の側溝にたまった小石や泥、落ち葉等を取り除く活動に参加した。大人と一緒にグレーチングを持ち上げたり、スコップで泥をかき集めたりすることで、労力がかかる作業だと分かり、毎年、継続実施していることに感謝する機会となった。

3.「郷土の未来を語る会」令和7年12月13日(土)実施

当日の参加に向け、生徒達は体験して感じたことや学んだことが明確に話せるよう振り返りを行った。また、当日班ごとの話し合いが円滑に行えるよう、進行の仕方や話し合いの中身について話し合った。以下の3点は、どの班でも必ず話し合うことにした。

〇地域行事に参加してみて感じたこと・学んだこと(生徒)

〇生徒が参加したことで、地域行事に変化があったか(地域)

〇次年度はどのような活動を行うか(継続か・変更か・実施困難か)

また、集客が見込めるよう、大八まちづくり協議会事務局からの協力を得て、チラシを作成し、まちづくり協議会や町内会を通じて回覧できるように働きかけた。さらに、校区内の小学校6年生にも気軽に見学いただこうと考え、配布して当日を迎えた。当日の会場は、本校以外に校区の小学校や公民館をお借りして班別で部屋も分けて話し合えるようにした。

また、次年度の活動について何ができるか話し合ったが、班のほとんどが、今年度行った活動を「継続して実施」したいとまとまった。

この話し合いを通して、生徒は、地域の行事に「貢献」しようと考えて参加したが、この取り組み自体が「地域協働」の活動となっていることに気づき、自ら進んで地域に参加することが「持続可能な社会づくり」につながると考えることができた。

 

来年度の活動計画

今年度の「郷土の未来を語る会」では、「協働」の意識で次年度も活動を行う方向でまとまった。次年度、活動内容は変更する班があるだろうし、活動が困難な班も出てくる可能性や生徒自体が町内にいない可能性も出てくる。そのような変化にも対応しながら、「持続可能な社会の形成」について地域の方々と話し合っていきたい。

過去の活動報告