2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

令和4年度ユネスコスクール年次報告書

当校は,「地域との協働」を学校の教育テーマとして,ESDを「郷土教育」と捉え,ESDの実践を通して,郷土の良さや課題を多面的に捉え,郷土の一員として積極的に郷土に関わろうとする姿勢や,社会でよりよく生きる力の育成を目標とした。

具体的には,「郷土の未来を語る会」(総合的な学習の発表会)を柱に,①地域を知る学習(1年生),②地域と関わる学習(2年),③地域の未来を考える学習(3年生),と各学年でテーマを掲げて,学習に取り組んでいる。

「郷土の未来を語る会」 令和4年12月10日(土)実施

地域に生きる住民の一人として,地域の方の思いや課題を知り,「中学生としてできること」,「地域に貢献するための活動」,「将来の自分たちの町内」についての意見交流をおこなった。

各町内会の会場には,多くの地域の方が集まり,中学生と活発に意見を交流できた。普段,話すことのない人との交流を通して,自分たちの町をよりよくし,地域としての課題や目標を確認しあえた。地域の方からは,中学生の良さをたくさん褒めてもらった。

1年生:郷土について知る(高山のよさと課題を知る)

森林・環境の保全という観点から,地元の家具・小物生産業者を講師に招き,木材を利用した箸づくりを学んだ。また,高山の市内研修を実施し,高山の歴史的建造物や名所について調べ学習を行い,実際に現場に出向き,取材学習を行った。その後の再追究調査によって,高山のよさと課題をまとめた。

2年生:郷土に生きる人の働き方・生き方を知る(地域の特性を知り,働くことの意義を学ぶ)

職業人としてのマナーを身に付けるマナー講座を6月に実施。

10月には市内の職場に出向く職場体験学習を2日間実施した。地域に生きる方から,「仕事の意義や意味」,「仕事への情熱と工夫」,「高山の魅力」などを実際に体験する中で体感することができた。

3年生:郷土の良さと課題を見つめ,進んで関わる(震災体験者から生き方を学ぶ,防災マップ作成)

3年生では,1・2年生の学習の土台のもと,東日本大震災に関わった方々からお話を聞き,復興に携わる方々の意志や生き方を学んだ。そこで学んだ生き方と自らの姿を比較しながら,再度地域の現状を見つめ直し,自分の住んでいる地域の防災について考える活動を行った。(地域の防災マップづくり)

来年度の活動計画

「地域との協働」をテーマに地域との交流・関わり合いを深め、故郷高山を誇りに生きていく生徒を育成したいと考えている。

「郷土の未来を語る会」は継続し、町内会長さんとの打ち合わせなどを通して、具体的なテーマを設定していく。