• めぐろくりつごほんぎしょうがっこう
  • 目黒区立五本木小学校

  • Meguro Municipal Gohongi Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒153-0053 東京都目黒区五本木2-24-3
電話番号 03-3711-8496
ホームページ https://www.meguro.ed.jp/meghngeh/
加盟年 2010

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困

本校は、「持続可能な社会の実現のために行動できる将来の担い手となる子どもを育てる(学校教育目標の前文) ~命のバトンをつなぐユネスコスクールの子~」を学校理念として、ESDを全教育活動における対話やプロセスを通した学びと捉え、ESDの実践を通して「学びをつなげ広げ 深める児童」の育成を目標とした。コロナ禍の中で、できないことも多かったが、できる範囲で工夫して行った。

具体的には、SDGsの視点を柱に、全教育活動において持続可能な社会づくりに向けた教育を推進し、①命のつながりプロジェクト、②大地の土に係わる活動、③食育に係わる活動、④児童会に係わる活動(持続可能な開発および持続可能なライフスタイル)⑤ホールスクールアプローチの共通理解などを行った。

 

①1.5度大作戦

今年度は「1.5度大作戦」をテーマに教育活動を行った。年に3回「SDGsウィーク」という、SDGsに関する活動を積極的に行っていこうとする期間を設定した。第1回はSDGsについて知ってもらうこと、第2回は一人一人が行動に移すこと、第3回は自主的に行動できるようになることを目指し、ユネスコスクール委員会が中心となり取り組んだ。校内スタンプラリーや集会などを通して全校児童への発信を行うなど、児童が主体的に取り組むことで、全校児童がSDGsに目を向け、行動していこうとする意欲を高めた。

 

②大地の土に係わる活動(3年生 図画工作科「大地のおくりもの」)

身近にある土をほんのひとにぎり採取し、篩にかけ、ガラスびんにつめて鑑賞した。「土はなぜこんなに色が違うのだろう」という子どもの問いが生まれる。その土を絵の具にして描いてみる。色や感触の違いを確かめながら土を味わった。さらに栄養教諭と協働し、子どもたちは山形県の枝豆農家とオンラインでつながり、農家の土づくり、枝豆づくり、大地や自然への思いに傾聴した。学びの最後に、描いた絵に詩を書いた。この取り組みは、COP26に向けたOECDの気候変動プロジェクトの動画としてユネスコのホームページにアップされ、世界に配信した。

 

③ 食育に係わる活動

低学年では、野菜を育てたり、給食で使われる野菜に触れたりすることで、季節を肌で感じ、食べ物を大切にする心を育てた。中学年は社会科の学習と連携し、生ごみや油の処分の仕方や、保健体育科と連携して自分の体についての知識や考えを深めた。高学年は自分の食卓に届いている食べ物の生産から流通・消費、和食について学んだ。食の切り口から健康・命・社会・文化など様々なことへ学びをつなげた。

 

④ 児童会活動に係わる活動(持続可能な開発および持続可能なライフスタイル)

本年度、本校では目黒区グリーンアクションプログラムによる「五本木環境宣言 世界のみんなで協力し、地球をゆたかに」を掲げ、SDGs17の目標の達成に向け、委員会が自分たちで進められる活動を考え、全校や保護者地域に呼びかけた。図書委員会はSDGsに関する本の読み聞かせ、ユネスコスクール委員会は「世界寺子屋運動書き損じはがき回収」、エコ・グリーン委員会は「古紙分類、ごみの分別、使用済み歯ブラシ・使い捨てカイロの回収」、「五本木の森プロジェクト」、「お花いっぱいプロジェクト」を行った。またエコ・グリーン委員会は、今年度より「和綿のプロジェクト」を始めた。育った真綿から種子をとり来年度も育て、命をつなぎながら真綿の量を増やしていく。最終的には収穫した綿を集めてTシャツ作りを行っていく。

 

⑤ホールスクールアプローチの共通理解

本校はホールスクールアプローチを作成し、全校全職員が共通理解し、ESDに取り組んでいる。学校の教育活動を「学校の運営」、「教室内外の学び」、「地域との連携」、「設備と環境」の4分野に分け活動に取り組むことで、サステイナブルな学校文化を目指している。

来年度の活動計画

ESDを推進する五本木小学校は「いのちをつなぐユネスコスクールの子」として、生活科・総合的な学習の時間を中心に、教科を横断しながら、全教育活動において探究的な学びに取り組む。2023年度は、喫緊の課題である「気候変動教育」を中心にして「「1.5℃大作戦」を意識した取り組みを行っていく。

1年「きせつとなかよし」(生活科)

2年「めざせ 野さい作り名人」(生活科)

3年「地球のための“Myエシカル”」(総合的な学習の時間)

4年「ともに生きる笑顔のまち」(総合的な学習の時間)

5年「食と命のバトンをつなぐ」(総合的な学習の時間)

6年「つながりで守る私たちの町・私たちの命」(総合的な学習の時間)

自分の地域や社会の身近な問題や喫緊の課題などを自分ごととして、友達や地域・保護者、さまざまな人と協働し、「対話」的な活動を通して新たな考えや価値を創りだす探究的な学びの楽しさが、持続可能な未来の担い手を育むと考える。活動による成果を、「ESD学びの発表会」や、学校行事である「学習発表会」で発信したり、学校だよりのコラムで発信したりする。

過去の活動報告