所在地 〒847-1422 佐賀県東松浦郡玄海町大字新田1809-6
電話番号 0955-80-0234
ホームページ https://www.education.saga.jp/hp/genkai-mirai/
加盟年 2018

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 持続可能な生産と消費, 食育

本校は「みらいにつなぐ ~わたしらしさ あなたらしさ~」を学校理念として、ESDを「みらいにつなげる海からの学び」と捉え、各教科・領域で学んだことを活用しながらESDの実践をし、それを通してふるさとに誇りをもち、ふるさとのよさを表現し発信する力の育成を目標とした。
具体的には、海洋学習を中心テーマとした生活科・総合的な学習の時間を柱に、①直接海に関わる体験活動、②ふるさとに関わる教育、③間接的に海に関わる学習、④活用力・表現力育成に関わる学習を行った。

①   直接海に関わる活動

特に低学年では、浜辺や磯での体験活動を行い、自分たちにとって身近な存在として海に親しませた。浜辺の砂を使って海の生き物を描く砂のアートを行ったり、海岸に出かけ貝殻を拾い集め、図工の時間に制作を行うビーチコーミングを行ったりした。3年生では、ヨットやシーカヤックなど海洋スポーツ体験も行った。

 

②   ふるさとに関わる教育

4年生は、佐賀県の海である玄界灘と有明海の特徴について比べながら調べたり、干潟体験をしたりすることを通して、ふるさとの海の存在の大きさを学んだ。5年生は、棚田米など地域の特産品について探究し、ふるさとのよさだけでなく環境問題も影響していることを知り、そのよさを守るために自分たちにできることを考えることができた。6年生、7年生では、海洋環境保全の面からふるさとの海を見つめ直し、豊かな海を未来につなげる取組について発信した。

 

 間接的に海に関わる学習

後期課程では、間接的な学びへと発展させてきた。年々災害の数・規模共に大きくなっていることから、防災・減災学習を探究のテーマとした。防災センター見学では、地震の揺れを体験したり消火活動を行ったりした。自分たちにできる防災・減災対策を考える中で、持続可能なふるさとを作るためには、日頃の備えが大切さだということを学んだ。

 

 活用力・表現力育成に関わる学習

①~③の学びを進めるにあたっては、生活科や総合的な学習の時間だけでなく、他教科・他領域と関連付けながら学習を行った。また、探究したことをまとめ、発表するにあたっては相手により分かりやすく、より正確に伝えるための表現力が必要となるので、クラスや学年、あるいは校内での異学年において発表し、評価し合いながら育成していった。

来年度の活動計画

全学年共通の学びの方向性を『未来へつなぐたからもの』と定め、『学びの航海図(下記ファイル参照)』に沿ったカリキュラムをブラッシュアップしながら実践していく。
前期課程1・2年生は、海に親しみ海の生き物に触れながら、見つけたもの・自分の思いなどを発信する。(海の生き物への親しみ、砂浜での体験活動、工作など)
3・4年生は、玄海町からもたらされる豊かな海の幸の探究学習を通して、ふるさとのよさを発信する。(地元の海での体験活動など)
5・6年生は、多角的な方向から海の可能性を探り、海と人との共生について考え、棚田での米作り体験・産業・エネルギーを視点に当てた学びを様々な場面で発信する。(特産物調べ、環境保全に関する学習など)
後期課程7・8・9年生は、前期課程での学びの上に積み上げる形で、海のもつ様々な面と向き合い、総合的に学び、判断しながら、海と共に生きていこうとする思いや術を様々な場面で発信する。(食育、防災・減災学習など)
以上のように、これまでの実践で積み上げてきたカリキュラムや単元を活かし、全教科・全領域での横断的な学習活動を展開していく。2023_玄海みらい学園 学びの航海図

過去の活動報告