• ふじせいしんじょしがくいん
  • 不二聖心女子学院

  • Fuji Sacred Heart School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費

所在地 〒410-1126 静岡県裾野市桃園198
電話番号 055-992-0213
ホームページ https://www.fujiseishin-jh.ed.jp/
加盟年 2012

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は今年度の学校目標を「実行力を養う Set Our Heart on Fire」とし、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野も意識しながら、国内外の課題について自ら熱意をもって積極的に関わることを目標とした。

「地球市民および平和と非暴力の文化」については、中学3年生と、今年度は高校2年生が長崎へ平和学習旅行に行き、事前学習や原爆資料館訪問や被爆者の講話を通して核兵器の非人道性と平和の大切さについて考える機会を持った。加えて、高校生の有志がポーランドの日本語学校とのつながりでポーランドに避難しているウクライナの子どもとたちとの手紙の交換を行った。そして彼らの描いた絵画の校内展示を行い、平和の再建と維持について考える機会を持った。また、高校生長崎平和大使の静岡県代表に選出された生徒によって、平和大使活動の報告会、核兵器廃絶に関する勉強会や署名運動などが行われ、核兵器廃絶と平和構築について考える機会が多くあった。

「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」については今年度も高1探究学習において「森林」をテーマに取り組んだ。森林保全や間伐材の活用について講義、間伐材を利用した木工作品のデザイン体験を行うなど、人工林の多い日本における森林の持続可能性を考える活動に取り組んだ。合わせて「気候変動の緩和策としての森林保護」を議題とした模擬国連を行い、様々な立場からの解決策を模索した。

「異文化学習、文化の多様性と文化遺産の尊重」について、今年度は国際交流活動が再開でき、7月末には、高校生の希望者21名が韓国での姉妹校交流に参加した。交流会などを通してお互いの文化に対する理解を深め、校内報告会でその成果を全校で共有した。校内では、生徒の自主活動団体によって中国語話者の生徒による中国語講座やフランス留学から帰国した生徒によるフランス語講座などが自主的に企画され、言語を通して異文化を学ぶ機会も多くあった。姉妹校との交換留学制度も再開され、アメリカから2名の留学生が高校2年生のクラスに参加し、茶道体験を一緒に行うなどの交流が行われた。

来年度の活動計画

2024年度の本校の学校目標が「魂を育てる」となる年なので、その学校目標とユネスコスクールの重点目標を合わせ、ユネスコスクールとして、特に暴力や危機的な状況にさらされている人々、地域に対して寄り添う意識、共感する心を育て、その心を具体的な活動につなげる力を育成することを全体的な目標をしたい。

具体的には、例年中3で実施している長崎平和学習において、日本での原爆被害を現代の国際社会にどのように活かすか、その経験を高校での学習や活動にどのようにつなげるか、特に社会科・宗教科の授業での実践を模索する。

ESDでは気候変動や社会的な状況の中で危機について、校内の活動に連携をもたせ、学校全体で取り組む意識を育てたい。さらに、平和構築には多文化理解が土台であること、そして多文化理解の根本は、異なる価値観・意見との共存であることを踏まえ、18都道府県からの生徒が在学する学校生活全体を通して意識させたい。

過去の活動報告