• ふじせいしんじょしがくいん
  • 不二聖心女子学院

  • Fuji Sacred Heart School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費

所在地 〒410-1126 静岡県裾野市桃園198
電話番号 055-992-0213
ホームページ https://www.fujiseishin-jh.ed.jp/
加盟年 2012

2024年度活動報告

活動分野

気候変動, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 貧困

本校が今年度取り組んだ活動

1.全校単位(中高6学年)

*社会奉仕活動

*活動の目的:本校の教育方針の一つである「社会に貢献する女性となる」「自分自身を精神的・物質的に苦しんでいる人のために使うことができる」を実践を通して身につける

・チャリティセール(福祉・環境・持続可能な生産と消費・国際理解)

活動内容:奉仕活動を企画運営する委員会が主導し、各学年で、社会課題の解決に関する活動をしている団体(環境や社会福祉、難民支援)が生産・販売している商品を選び、生徒・保護者対象に販売。商品を購入することでそれらの団体への支援を行うとともに、団体の活動内容の理解を深めた。中学1年生・2年生はキャンディレイをつくり、販売。売り上げを福祉施設に寄付。

・特別活動の時間での奉仕活動(福祉・貧困・国際理解・人権)

活動内容:年2回実施。中学生はチャリティセールで販売するキャンディレイ作りをしながら、支援する施設について学んだ。高校の6月奉仕では地域の福祉施設へグループごとに訪問し、清掃や交流会などを実施、子ども食堂へのプレゼント作成などを実施。12月奉仕では各学年で点字体験、障害者体験、JICA講演会など実施。高校3年は日本カトリック難民移住移動者委員会の人身取引問題に取り組む部会(タリタクム日本)による、移民や人身取引に関するワークショップを実施。

・World Smiles Lunch(福祉・貧困・国際理解)

活動内容:1か月に1回、昼食(お弁当)のおかずを無くし、おかず代として100円を寄付。食糧不足や飢餓に苦しんでいる人々の事を思い、「おなかが空く」という体験を共有する。寄付先は各学年で選び、1年間継続支援。

*国際理解

*活動の目的:海外研修プログラムや留学に参加した生徒による報告を聞くことによって、様々な国への理解・関心を深める。途上国での研修プログラムの報告では、途上国の子どもたちの状況を知り、クラスや学年での奉仕活動につなげる。

・海外研修報告会(国際理解)

活動内容:海外研修プログラムや留学プログラム参加者による、全校集会での報告会。

2.学年の活動

*活動の目的:総合的な探求の時間や学年宿泊行事の事前学習などを通して、年間を通して平和・環境・国際理解について理解を深める。文化祭での発表などを通して自らの体験をまとめるとともに、他者の意見も受け入れ多様な視点を育む。

*平和学習

・中3長崎平和学習(平和・文化多様性)

活動内容:原爆資料館・平和公園・爆心地公園などを訪問、被爆者講話を通して、被爆地長崎で原爆の恐ろしさを知り、核の恐怖を身近に感じ、戦争のない平和な世界のために何ができるか考えた。また、浦上天主堂・外海地域を訪問し、日本に伝来したキリスト教の足取りをたどり、弾圧を受けたキリシタンの苦労と異文化受容・複数宗教の共存を学んだ。

*環境学習

*ESD(環境・気候変動・持続可能な生産と消費)

活動内容:間伐材を利用した木工作品作り、里山つくりプロジェクト、AI活用による持続可能な社会づくり、森の健康診断・間伐体験、模擬国連活動、講演会など実施。里山づくりプロジェクトでは、身近な里山が世界的に注目されている場所であること、森林の果たす機能の多様さを知った。その上で、地域の特性や対象に合わせた里山づくりのデザインを専門家のアドバイスをいただきながら考えることで、里山づくりを通して主体的に持続可能な社会について考えることができた。森の健康診断・間伐体験では、人工林を健全に維持していくためにはヒトの手入れが必要であることを知り、体験することができた。模擬国連活動では、世界各国の大使となることで、より広い視野で気候変動という地球規模の問題をとらえることができるようになった。

*国際理解教育

*高2 フランス研修(国際理解・世界文化遺産)

活動内容:本校の設立母体である修道会と学校の創立者の足跡をたどるとともに、世界遺産の史跡や美術館の見学を通してフランス文化を知る。またユネスコ本部やソルボンヌ・ヌーベル大学を訪問し、ユネスコ本部では本会議場でのユネスコ職員の方の講話を聴き、ユネスコやASP-netの世界的な取り組みについての理解を深め、グローバルシチズンについての知見を深めた。また国際機関で働くことを視野に入れたキャリア形成に関する講話も聞いて、さらに国際的な視野を持つことを意識するようになった。

3.有志生徒の活動

*活動の目的:さまざまな社会問題や国際理解に関心のある生徒が、自主的に活動団体を立ち上げ、また、卒業生からの活動を引継ぎ、ワークショップやイベントを企画・開催している。高校生から中学生まで関心のある生徒が集まり、それぞれのテーマに関して理解を深めるとともに、ポスター発表などによって、学校全体へ問題意識を高めている。学校の活動で育んでいた「自ら考え行動すること」を実践する場となっている。

*チャリティ上映会「ひとにぎりの塩」(地域の文化財・持続可能な生産と消費)

温情の会委員会(奉仕活動企画運営)と図書委員会の共催イベント。本校卒業生の石井かほり監督によるドキュメンタリー映画の上映を通して、能登の伝統的な塩づくりとその継承を学ぶとともに、参加者に能登復興支援の寄付を募った。校内だけでなく地域にも公開、集まった寄付は公益財団法人ほくりくみらい基金「令和6年能登半島地震 災害支援基金」に送付。

*長崎平和大使の生徒によるワークショップ(平和)

前年度・今年度の長崎派遣代表に選ばれた生徒による核廃絶署名運動と勉強会の実施。1月28日には第5福竜丸記念館の学芸員の方によるワークショップを開催、核廃絶や平和の維持について理解を深め自らできる行動を考える。

*海外研修(希望者参加)

・Exchange Program in Korea :韓国の姉妹校との交流・ホームステイ、DMZや景福宮、水原華城など訪問。1月半ばには韓国からの生徒のホームステイを受け入れ、歴史的・政治的に難しさのある隣国との関係やお互いの文化について理解を深め、個人としての交流を通して両国関係を考えた。

・Taiwan Cultural Exchange Camp:台湾の姉妹校主催。本校からは1名が参加し、姉妹校生徒の家庭にホームステイしながら、韓国・台湾・アメリカなどの姉妹校生徒とプログラムに参加。1月には姉妹校の生徒のホームステイを受け入れ、お互いの文化について理解を深めた。

*生徒自主団体によるワークショップ

国際交流などのイベントを企画する団体によるワークショップや留学生との交流会 :外国語が母語の生徒によるワークショップや留学生との交流を通し、校内で国際理解を深める。

LGBTQへの理解を深めるワークショップの開催 :ワークショップを開催し、LGBTQへの理解やアライについてお互いの意見交換を行った。

 

来年度の活動計画

1.全校での活動

*社会福祉活動  ・学校行事としての全校奉仕活動および各学年特別活動での奉仕活動の継続実施

・World Smiles Lunchの継続

・クリスマス行事でのチャリティセールの実施

*国際理解に関する活動 ・海外研修報告会の実施

・留学生による自国の紹介プレゼン実施

2.学年の活動 :今年度の活動の継続実施

・中3長崎平和学習   高1ESD   高2フランス研修

3.希望者参加、有志生徒の活動

・海外研修プログラム :韓国、台湾、カンボジア、フィリピン、ニュージーランド

・生徒自主団体の活動 :国際交流、LGBTQ、長崎平和大使など

過去の活動報告