所在地 | 〒441-1423 愛知県新城市作手高里字ブック田5 |
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電話番号 | 0536-38-1214 |
ホームページ | https://www.city.shinshiro.lg.jp/edu/tsukude-jh/ |
加盟年 | 2014 |
2023年度活動報告
生物多様性, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, ジオパーク
本校は、「自己を見つめ社会に貢献できる生徒の育成」を活動テーマとしている。健全な自然環境を土台に、人々の暮らしや経済活動、社会があることから、これらの環境・社会・経済を統合的かつ総合的に捉え、持続可能な社会に向けて行動できる人間を育てることを目標としている。
① 地域の自然を守り育てる学習「大地の恵みプロジェクト」(全学年)
作手地区には、湿原があり自生する希少植物や生物を見ることができる。しかし、近年の宅地造成などの開発により、湿原の減少とともに、貴重な動植物の減少がみられるようになった。このような人と自然のかかわりの中で、学区内にある高校と連携し、「大地の恵みプロジェクト」の名のもと、湿原に自生する「サギソウ」の保護を目的に栽培を1年生から3年間かけて行っている。連携している高等学校の教師や生徒よりバイオテクノロジー技術を学び、交配から定植まで行い、3年次に3年間を振り返る活動を行っている。
「サギソウ」の栽培活動をより効果的に行うため、1年生では、サギソウの希少性や受粉の仕組みについて調べ学習を行い、栽培活動を行う意義について考えるきっかけとした。12月の無菌播種では、高校生の指示をしっかり聞いて丁寧に作業を行い、希少な植物を絶やさない工夫を肌で感じることができた。2年生では、1年生時に発芽させたサギソウの苗を寒天培地に移植し、成長を促す活動を行っている。個人で苗の担当が決まっており、その成長を見守る活動を行っている。3年生は、2年かけて成長した苗を高校生とともに湿原に移植し、湿原の植物の保護について考える活動を行う。3年間を通して、地域の自然の大切さや未来の自然環境について持続的に考える機会となっている。
② 地域の産業・経済活動に関わる学習(2年生)
本校は、学校林を5ヶ所保有しており、この間伐作業と間伐材の搬出入の作業を、2年生と県林務課の職員、地元の林業家そして保護者の指導や協力を得て行い、林業についての理解を深めている。また、製材所の見学や間伐材を利用した製作活動を通して、林業の将来性や持続性について考えた。間伐材を利用して製作した棚を地域の公共施設に配付することができた。
来年度の活動計画
生物の多種多様性や環境について持続的に学習を進めるために、これまでの活動を継続していく予定である。生徒一人一人が地域の良さを再確認し、守っていこうとする気持ちを高めさせたい。そのために、中高連携による「大地の恵みプロジェクト」をより問題意識をもって取り組ませたい。人と自然を関わらせ、今ある問題をどうしたら解決できるのか自ら考え行動できる生徒を育てたい。
<2024年度主な活動>
①地域の自然を守り育てる学習「大地の恵みプロジェクト」(全学年)
②地域の産業・経済活動に関わる学習(2年生)