2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 持続可能な生産と消費

 本校では、ESDを「持続可能な社会を支える担い手をつくる活動」と捉え,健全な自然環境を土台に,人々の暮らしや経済活動,社会があることから,これらの環境・社会・経済を統合的かつ総合的に捉え,持続可能な社会に向けて行動できる人間を育てることを目標としている。

 具体的には,地域を題材に総合的な学習の時間を中心とした授業において,学年別,また全学年共通のテーマを設定して,主に以下のように取り組みを行っている。
 ①地域の自然・産業に関わる学習(1年)
 校区の9割が山林で,林業は主要産業になっている。本校は,学校林を5ヶ所保有しており,この間伐作業と間伐材の搬出入の作業を,県林務課の職員,地元の林業家そして保護者の指導や協力を得て行い,林業についての理解を深めている。
 さらに今年度は、伐り出した間伐材を使い、古宮城の看板づくりを行った。古宮城は、近年、山城としての評価が高く、多くの人が訪れる。訪問した方に良さを知ってもらおうと活動に取り組んだ。

 ②地域の経済活動に関わる学習(2年)
 地域の職場で仕事をする体験活動を通して,地域にはどのような仕事があり,それらがどのようにつながり,機能を果たしているのかを知り,自分はそれにどのように関わっていけばよいのかを考える学習を行った。
 その成果を、文化祭で地域に発信し、この地域がどうあるべきか、考えることができた。

③地域社会を知り,地域の活性化に関わる学習(3年)
 今年は、作手の歴史を掘り下げ、この地域の魅力を再発見する活動を行った。さらに、文化祭の場を使い、この地域の現状と未来について自分たちの考えを発信することができた。
④地域の自然を守り育てる学習(全校)
作手地区には,珍しい湿原があり,そこに自生する希少植物「サギソウ」の栽培を3年間かけて行っている。連携している高等学校の教師や生徒よりバイオテクノロジー技術を学び,交配から定植まで行い,3年次に3年間を振り返る活動を行っている。
 今年は新たに、湿地にサギソウを戻す活動も行った。

来年度の活動計画

これまでの活動を継続するとともに,地域のよさを再確認し,生徒一人一人が課題意識をもって取り組めるような活動を行っていきたい。
 また、ICTを活用した発信方法を考えていきたい。