• みえけんりつきのもとこうとうがっこう
  • 三重県立木本高等学校

  • Mie Prefectural Kinomoto High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒519-4394 三重県熊野市木本町1101-4
電話番号 0597-85-3811
ホームページ http://www.mie-c.ed.jp/hkimot/
加盟年 2012

2023年度活動報告

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解

本校の立地する周辺には、世界遺産熊野古道、紀伊山地の霊場とその参詣道、具体的には松本峠、浜街道、鬼ヶ城がある。その世界遺産の保全および古道ガイドの育成(熊野古道プロジェクト)と、南海トラフで発生するプレート型巨大地震および津波に備え、防災・減災教育を推し進める(防災プロジェクト)ことが、本校の活動目的である。今年度も昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の予防および拡大防止に配慮しながら、計画していた活動のうち可能なものを実施した。
➀熊野古道プロジェクトについて
熊野古道プロジェクトは、熊野古道松本峠および浜街道の清掃活動と保全、および古道ガイドの育成である。熊野古道には現在も国内外から根強い人気があり、高齢化の進む本地域では若者におけるガイド育成は重要な課題である。今年度も12月に地域で熊野古道保全活動を行っている方々と保全活動を行い、生徒主導のもと熊野古道のガイドを実施した。また、熊野古道センターにて世界遺産学習を行い、尾鷲ヒノキの木工体験を実施した。

 

➁防災プロジェクト
毎年、4月から5月にかけて「近い将来、この東紀州地域でも発生が予想される巨大地震へ対策を研究する」という目的で、学校時および登校時を想定して避難訓練を行っている。学校時においては、近隣の高台への3通りの経路を通っての避難訓練や校舎屋上および4階への垂直避難訓練を行った。また、登校時を想定して街を歩きながら通学路から避難できる場所を探し、後日ホームルームで避難経路に関しての是非を検討し、危険箇所の共有を図りながら災害時について検討した。また、電車(地元では正確にはディーゼル車)通学用の生徒に向けての通学時の災害訓練としてJR東海との共同災害訓練も行った。

➂熊野地域学
三重県熊野農林事務所と協力して、ふるさとを知り将来地域に貢献できる人材づくりを目的とした熊野地域学講座を設定している。また、三重大学による東紀州サテライトを活用して同様の講座を実施している。いずれも、東紀州の再発見、地域の産業や文化・歴史を知る、地域で活躍する人を知るという内容である。

来年度の活動計画

本校は世界遺産熊野古道に隣接すると同時に、熊野灘・七里御浜まで数百m、海抜6.7mに学校が建っているため、巨大地震における津波や集中豪雨などの災害が身近に起こる環境下にある。また少子高齢化の進む中、ふるさとに生きる喜びと誇りを持つ若者の育成が必要と考える。2022年度も引き続き、熊野古道・防災プロジェクトおよび国際交流をテーマとして同様の活動を進めていく。防災プロジェクトでは、避難経路の把握や検討だけでなく、地域と一体となって行う防災ワークショップの開催等を来年度の活動に加えたいと考える。

過去の活動報告