所在地 | 〒206-0802 東京都稲城市東長沼956 |
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電話番号 | 042-377-1661 |
ホームページ | https://www.fureai-cloud.jp/ine1e/ |
加盟年 | 2014 |
2024年度活動報告
生物多様性, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, 福祉
本校では、「地域の人と共に よりよく生きる稲一の子」をスローガンとして、継続した取組を実施している。中でも、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの活動テーマ『地球市民および平和と非暴力の文化』『持続可能な開発および持続可能なライフスタイル』『異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重』を通して、「他者と協力する態度」「コミュニケーションを行う力」「多面的・総合的に考える力」「つながりを尊重する態度」の能力態度の育成を目標とした。
そのうち、「他者と協力する態度」については、進学する中学校を中心に構成される「中学校ブロック(4つの小学校と1つの中学校)」で、重点的に身に付けさせることとした。
第1学年の生活科「あそびばに でかけよう」の学習では、学校の周りにある公園について特別支援学級の児童と交流しながら学習を進めた。友達と相談・協力しながら公園で遊ぶ活動を行うことで、今まで気付かなかった公園の楽しさや遊び方について発見することができた。また、公園で遊ぶ活動を通して、様々な人が利用していること、それを支えている人がいることを学び、地域の方が行っている公園の清掃活動にも参加した。この活動を通して、地域の人々へ視野を広げ、他者とのかかわりについて考えることができた。
第2学年の生活科「とび出せ!町のたんけんたい」の学習では、身近な学区内の施設や商店について学習した。友達と相談・協力して見学の計画を立てて探検したことで、地域の良さやお店のすてきなところを見付けることができた。また、インタビューしてわかったことをグループの仲間と話し合い、模造紙にまとめる活動を通して、コミュニケーションを行う力を身に付けることができた。
第3学年の総合的な学習の時間「知りたい!稲城!梨のひみつ」の学習では、「地域の特産品」をテーマに、稲城の梨作りについて学習を行った。梨作りの体験を通して、気付いたことや疑問を伝え合い、友達と協力しながら、見出した問題(梨農家が減っていることなど)について話し合うことができた。また、地元の梨農家やJAの方に協力していただき、梨作りの工夫や苦労された話を聞いたり、摘果や袋かけ、収穫体験をしたりして、稲城の梨が大変貴重なものであることやこれからもぜひ残していきたいものであることを考えることができた。これらの学習を通して、地域を知り、愛着をもち、地域とのつながりを大切にする態度が身に付いた。
第4学年の総合的な学習の時間「みんなのふるさと 三沢川!」の学習では、地元を流れる「三沢川」をテーマとして自分たちの住むまちの環境について学習した。三沢川での友達との体験活動やゲストティーチャーの話を通して、今まで気付かなかった地域の実態を知り、見出した課題を友達と調べて、まとめることができた。また、「インクルーシブな社会へ」の学習では、市役所の方から、地元の公園がインクルーシブ公園に変わる話を聞き、誰もが安心して過ごせる公園について課題を見出し、市が実施する公園アンケートにも参加して取り組んだ。その他にも、特別支援学級の児童とダンスなどで交流したり、白杖体験や車いす体験をしたりして、多様な人との関わりについて理解を深めることができた。
第5学年の総合的な学習の時間「守ろう、いのち」の学習では、防災・減災について学習した。地震での被害について調べ、下校時に起こりそうなことを考え、児童同士で互いに交流をした。また、災害が起こった時の家族との待ち合わせ場所や、地域の避難所も改めて確認した。また、学校にある防災倉庫や井戸について、消防署の方から話を聞き、被災後の生活について考えたり、地域にある防災倉庫について調べたりした。その後、実際に地域にある防災倉庫の中を見せていただき、地域の方にインタビューして、地域防災について考え、地域の人々の防災に備えた工夫に気付くことができた。
第6学年の総合的な学習の時間「再発見!稲城のまち」の学習では、稲城市の歴史や昔から大切に受け継がれてきた物事について学習した。稲城市に関わる探究課題を自分で選び、友達と協力して調べ、再発見した稲城の良さについて、野沢温泉村宿泊体験学習の際に、野沢温泉村の宿の方に紹介して伝えることができた。調べ学習を通して、地域の歴史だけでなく、それらに込められた地域の方々の思いに気付くことができただけでなく、野沢温泉村の自然を体験したり、稲城と比べたりしたことを通して、地域や環境に対して多面的・総合的に考え、地域とのつながりを尊重していこうとする態度を養うこともできた。
来年度の活動計画
次年度に向けての活動計画としては、これまでの本校のスローガン「地域の人と共に よりよく生きる稲一の子」を継続しつつ、今後の課題である、各学年の取組のテーマが毎年同じ中で、子供たちが主体的に学ぶ仕掛けや「多面的・総合的に考える力」を育成するための仕掛けを、教師がどのように作るかということを、各学年の年間指導計画に位置付けて、意図的・計画的に進める必要がある。