• たかやましりつほんごうしょうがっこう
  • 高山市立本郷小学校

  • Takayama Municipal Hongou Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 減災・防災, 環境, 持続可能な生産と消費, その他の関連分野

所在地 〒506-1313 岐阜県高山市上宝町在家1642番地
電話番号 0578-86-2013
ホームページ https://www.city.takayama.lg.jp/kurashi/1000020/1000114/1000761/1009723/index.html
加盟年 2017

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費, その他の関連分野

本校ではすべての教育活動を通じて「郷土教育」の充実を図っている。郷土・上宝は雄大な自然と歴史ある伝統、誠実で温かな地域性をもつが、過疎化が進み地域の産業や発展に不安が感じられる課題も持ち合わせている。

こうした地域にある学校として、「ふるさとを愛する 心豊かな たくましい子の育成」を学校理念とし、ESDを『人・もの・ことのつながりをゆたかに広げていく学習を展開すること』と捉えて実践している。その実践を通して、人との『つながり』を大切にする子ども、ふるさとを誇りに思い、自分たちの力でより発展させていこうと動き出す子どもに育みたいと考えている。

そこでESDを通した実践の目標を次のように設定した。

・上宝の地域を知り、学び、大切にしようとする地域愛を育んでいく。

・学校の仲間、地域の人と関わることで、人間関係構築力を育む。

・地元を愛する心を発展させ、市、県、国を愛する心につなげ、やがて地球規模で物事を考えることのできる人に育てる。

具体的には、自然体験、環境学習、歴史学習を柱に、①地域を知る活動、②本郷の山やそこに暮らす動物に係わる活動、③米作りに係わる学習、④自然災害や防災に係わる学習、⑤郷土の偉人を学び自分の未来を考える学習を行った。

① 地域を知る活動

1・2年生は主に生活科の授業で町探検などを行い、学校の周りにある花や虫、木々や川、水にふれ、豊かな自然に囲まれていることに気づかせた。そして、そこに暮らす人々と声をかわし地域の人々と触れ合う活動を通して、ふるさとの良さを肌で感じる体験活動ができた。

② 本郷の山やそこに暮らす動物に係わる活動

3年生は総合的な学習の時間で、地域の山「いさご山」に季節ごとに登り、年間を通して山の自然の特徴や移り変わりを感じ取ることができた。地元の森林組合の専門職の協力により、様々な花や木々、虫や動物の名前や特徴等をその場で詳しく教わったり、枝葉や花を持ち帰って草木染、木のキーホルダー、しおりを作成したりして、自然に親しむ体験活動ができた。

③ 米作りにかかわる活動

5年生は総合的な学習の時間で、毎年全国のコンクールで金賞を受賞する地元の農家の協力・指導により、子ども達と地域の力で米を栽培し、田植え、生長の観察、稲刈り、脱穀、米販売、しめ縄作りなどたくさんの活動に取り組んだ。米作りを通して、米の大切さや作業の苦労、工夫を学び、米作りの喜びを味わうとともに、協働して働くことの大切さやふるさとへの愛を育むことができた。

④ 自然災害や防災に係わる活動

4年生は総合的な時間の学習で、地元の山・焼岳を中心とした自然災害の現状と防災活動、地域の環境について学んだ。地域のNPO法人神通砂防や栃尾の砂防センター職員などの協力により、水、川、環境、砂防、山岳救助、地震や水害に対する防災・減災講話等、様々な活動を体験することで、総合的に防災に関する知識を身につけ、自然や命を守るために大切なことを学ぶことができた。

⑤ 郷土の偉人を学び、自分の未来を考える学習

6年生は総合的な学習の時間で、地元の偉人である、江戸時代に百姓一揆のリーダーとして自分の命を懸けて人のために生きた「本郷村善九郎」について学び、人としてどう生きるか、自分の生き方を見つめ高い理想を持ち未来を創造することについて考えることができた。歴史民族資料館、高山陣屋、本郷の本覚寺などに行き、見学や講話を通して善九郎の生き様を学んだ。

各学年の①~⑤の活動は、1年間を通じて取り組み、学校文集『はちの子』の発行や学習発表会『はちの子会』での発表により、学習成果の発表を行っている。文集では、1年間の学びをまとめ、保護者、地域の全家庭に配布している。また、学習発表会では、各学年が1年間の学びを劇やプレゼンなどにまとめて発表している。

来年度の活動計画

令和6年度は、1・2年生、3・4年生、5・6年生の2学年合同で行えるよう、本年度の活動をもとにカリキュラムを再編成して実施する。

・1・2年生は、地域の探検や発見、そして地域の人とのつながりの機会をもち、充実させていく。

・3・4年生は、地域にある自然環境、災害及び防災・減災についての体験学習を通して、地域や地球の自然環境を守り続けていくためにできることを考えていく。

・5・6年生は、「米作り」と地域の農産業、伝統とSDGsについての体験学習を通して、ふるさとの維持・発展についてできることを考えていく。

過去の活動報告