• がっこうほうじんはるひがおかこうとうがっこう
  • 学校法人中部大学春日丘高等学校

  • Chubu University Haruhigaoka High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒487-8501 愛知県春日井市松本町1105
電話番号 0568-51-1115
ホームページ https://www.haruhigaoka.ed.jp/senior/
加盟年 2014

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 貧困

本校のSDGs学習活動は、主に以下の三つの柱で成り立っています。
一つ目は「修学旅行を通じたSDGs学習」です。ユネスコスクールへの加盟申請を機に、修学旅行の学習を、学校全体で取り組む「SDGs学習」と位置付けました。そして平成26年度より、全校的なSDGs学習活動として、第2学年500人を対象とした「課題探求型学習」をスタートしています。教育課程の異なる3つのコースの修学地(沖縄、シンガポール、ベトナム、オーストラリア)に対して「持続可能な社会の発展に向けての街づくり、国づくり」を共通のテーマに定め、1班4~5人に分かれて、5つの研究領域(①少子高齢化 ②経済 ③環境 ④平和 ⑤異文化理解)から一つを選択し、事前学習→ 授業公開週間での中間発表 →現地学習 →まとめ学習(研修記)→全体発表(プレゼンテーション)の流れでESD学習を実践しています。修学旅行を活用した「課題探求型学習」は、現地学習(フィールドワーク)を含むため、生徒が事前学習で得た知識を、現地での体感とともに確認でき、学びに対する充実感や達成感が得られることが期待できます。
二つ目は、「異文化学習」です。これまで、JICAの研修員や中部大学の教授を招き、「総合的な探究の時間(グローバル課題研究)」の時間に、「異文化理解、並びに発展途上国に対する望ましい国際協力の形」を学習してきました。現在、カナダ、オーストラリア、インドネシア、ベトナム、タイの高校に交流校があります。
さらに本年度からは、この「グローバル課題研究」の延長線上として、「アントレプレナーシップ・プログラム」を追加しました。昨今世間では、SDGsが急速に一般化、大衆化してきており、喜ばしいことではありますが、逆に、意義や目標が形骸化し始めている傾向にあります。しかしながら同時に、以前SDGsは一般企業にとって、重荷でしかない時期が長くありましたが、最近になって、SDGsは一般企業が避けては通れない事柄になってきただけではなく、将来的に大きな利益を生むものとして、脚光を浴びてきています。よって、SDGsを今後もより持続可能にしていくためには、SDGsと起業家精神の融合が不可避になっていきます。このプログラムは、高校生が将来的に社会で活躍していくにおいて、目標を持ってSDGs活動を続けていけるような動機付けをしていけるものです。これからの地球環境の保護の観点からも、不可欠な要素です。
三つ目は、本校インターアクトクラブ(ボランティア活動クラブ)の「地域貢献活動」です。これまで10年以上に渡り、週末に地元地域の高齢者施設、障害者施設、学童保育施設を訪れ、施設のお手伝いや、施設の人々を元気づける娯楽等の企画を立案・運営してきました。現在は約80人まで部員数が増え、年間を通じて40か所近い施設で、200件以上の多彩な地域貢献活動を行っています。今年度は、愛知県高等学校文化連盟ボランティア専門部県大会最優秀賞、全国高校生ソーシャルビジネスプロジェクトアワード全国大会金賞、全国高校生ボランティアスピリットアワードコミュニティ賞を受賞しました。また、活動報告会にも随所で参加しています。今後は、その活動領域を外国に広げ、国際化を目指していきます。
本年度はコロナ禍以降初めて、3月にタイとカナダから高校生を招き、グローバルミーティングを開催する予定です。長く続いたコロナ禍と各国の経済状態の影響によって、今回は小規模なものになりますが、今後発展的な展開が望めたらと思っています。
本校は、これまでの教育活動を「SDGs」の概念に照らして見つめ直し、その教育内容の充実へとつなごうとしています。SDGs学習を通じて、生徒が実社会に目を向け、自分の未来像を描くきっかけとなるように、今後もSDGs学習を発展させていきたいと考えています。

来年度の活動計画

本校は、SDGsの理解教育や実践を軸に、STEAM教育を取り入れ、文理融合型の課題研究を目指しています。各コースの特色を活かしつつ各研修地の調査を行い、大学や地域との連携をさらに強化し、個人やグループの研究を深化していくものにしていきます。沖縄やシンガポール、ベトナムでSDGsの現地調査を行い、事前研究やその現地調査を踏まえて研究内容を国内外へ発信します。グローバルミーティングや各種校外のSDGs発表会などで国内外の高校生との交流や意見交換を行っていきます。また、「アントレプレナーシップ・プログラム」に繋げていくことによって、生徒一人一人がSDGsを身近なものに感じ、引き続き社会に出てからも、日本や世界の未来を変えていく人材に成長できることを目指していきます。

過去の活動報告