• かなざわしりつちさかしょうがっこう
  • 金沢市立千坂小学校

  • Kanazawa Municipal Chisaka Junior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒920-0002 石川県金沢市千木125-1
電話番号 076-258-1270
ホームページ http://cms.kanazawa-city.ed.jp/chisaka-e/
加盟年 2011

2023年度活動報告

活動分野

減災・防災, 環境, 持続可能な生産と消費, 食育

千坂小学校の周辺には、たくさんのレンコン田が広がり、地域の特産物となっている。また、学校近辺には、「千坂ネイチャーフィールド」という学校園もあり、自然に親しむことができる。平成23年度から、ユネスコスクールの認定を受け、地域や環境をテーマとして、持続可能な開発および持続可能なライフスタイルの実践に向けて取り組んでいる。

 

1.1年生の取り組み「しぜんとなかよし」

1年生の生活科を主としながら、地域の自然や地域の人とかかわることを通して、それらに関心を深めるとともに校区に対する親しみがもてるようになることをねらいとしている。

「いきものとなかよし」の単元では、千坂ネイチャーフィールドへ行き、虫探しをした。バッタやコオロギを見つけたり捕まえたりすることができた。これをきっかけに虫に触れることができるようになったり親しみをもって観察したりする一方、命について考えるきっかけにもなった。

また、「たのしあき いっぱい」では、校内できれいな落ち葉を探したり、千坂ネイチャーフィールドでたくさんのドングリを拾ったりすることができた。その後、落ち葉やドングリ、まつぼっくりなどを利用して、おもちゃ作りを楽しんだ。ドングリごまやドングリ迷路、松ぼっくりけん玉や、落ち葉の模様の擦りだしなどを体験し、秋を体で楽しむことができた。また、学年の友達に向けてお店屋さんを開き、来てくれた友達と積極的にコミュニケーションを取りながら、楽しんで遊ぶ姿が見られた。本単元を通して、児童が地域の自然に関心を深め、それらに親しみや愛着をもてるようになってきた。

 

2.2年生の取り組み 「まちたんけん ~千坂のすてきをみつけよう~」

生活科では、自分たちの暮らす町の魅力を発見する活動を行った。

春には「どきどきわくわくまちたんけん」の一環として「見つけよう!わたしの町のじまん」に取り組んだ。校区にある公園に出かけ、公園の施設や自然等からみんなに知らせたいものを見つけた。そして、探検した公園のおすすめを紹介したり、友だちが公園で気になるものについて質問したりする中で、千坂校区について詳しく知ることができた。

秋には、図書館、児童館、公民館に見学へ行き、どんな施設なのか、どんな仕事をしているのか等を教えていただいた。公共施設が地域の中でどんな役割を担っているのかや仕事内容だけではなく働く人の気持ちなどについても知ることができた。見学をして、感じたことや疑問に思ったことを施設の方に意欲的に伝える姿が見られた。施設の方から、幅広い年齢層にとって過ごしやすい場作りをしたり、様々な催しを行っていることなどを聞き、地域の施設の大切さを感じることができた。

 

3.3年生の取り組み 「金沢の和菓子・茶道文化を学ぶ」

金沢の和菓子・茶道文化について栄えた理由を調べたり、体験したりする学習に取り組んだ。2学期には、地域の茶道の先生から、作法やお茶の点て方について教えていただいた。お茶を点てることの難しさ、作法を通して相手を思いやる心などに気づいていた。茶道の歴史についてもお話を聞き、調べ学習で得た学びと結びつけながら学習に取り組むことが出来た。また、金沢市の和菓子作り職人の方を招き、上生菓子作りを体験した。児童は、職人の技の巧みさや、職人が日頃から努力をしていることに気づくことができた。そして、金沢で伝統的に食べられている和菓子について、由来や食べる時期などについて調べ、今まで深く考えずに食べていた和菓子に意味や願いが込められていると気づき、金沢の和菓子に対する見方が変わった児童が多かった。

この学習を通して、職人や地域の人の茶道、和菓子に対する思いを知り、金沢の和菓子・茶道文化への興味関心が高まり、大切にしようとする意識をもつことができた。

 

4.4年生の取り組み 「ぼくたち地球防衛隊」

社会科学習でごみ処理とその再利用の課題について学んだ後に、ユニクロ・ジーユーの社員から難民の方々の生活について、お話を聞いた。自分たちができることはないかと考え、着られなくなった子供服を集める取り組みを行った。「難民の子どもたちを笑顔にするために、不要になった子ども服を集めよう」というめあてをもち、校内に回収箱を設置した。全クラスへ呼びかけに行ったり、校内にポスターを貼ったりして協力を呼びかけた。また、できるだけ多くの服を集めるために、近くのこども園や公民館にも協力を呼びかけに行った。その結果、段ボール箱10箱分の子ども服が集まり、企業を通じて難民の方々に送ることができた。「ぼくたち地球防衛隊」の学習を通して、現在学校で取り組んでいる自分たちの取り組みがエコ活動や誰かを助けることにつながっていくことを実感し、地球環境を守っていくのだという意識を育てることができた。

 

5.5年生の取り組み 「千坂の宝!加賀レンコン」

 

千坂の特産物である加賀レンコンの秘密を探るため、地域のレンコン農家の方の指導のもと、レンコンを栽培した。10月にはレンコン掘りをして収穫の大変さと喜びを体験した。さらに、この加賀レンコンの魅力を千坂小学校の人やお家の方に伝えたいというめあてを設定し、「千坂れんこんの魅力を発信」という学習計画を立てた。学習の中で子どもたちが「どんなことを」「どのような方法で」伝えたいかを考えた。「集客プロジェクト」「発信プロジェクト」「販売プロジェクト」の3つのグループを作り、1月にレンコンフェスティバルを行った。準備から本番まで、子どもたちは、それぞれの伝え方で千坂の宝であるレンコンの魅力を発信することができた。千坂レンコンの良さを改めて実感したと感想を述べていた。

 

6.6年生の取り組み 「いいね金沢 魅力発信!!」

 

自分達の住む金沢についてより詳しく知るために、インターネットやパンフレットを使って調べるだけでなく、特に魅力を感じた金沢の名所を実際に見学に行った。見学先では、観光客の方や働く方にインタビューして知りたい情報を得るなどして、金沢の名所について理解を深めた。金沢が他県の人だけでなく、外国人にも人気な観光地の一つであることの意味を考え、「金沢の魅力を発信しよう」というテーマで調べてきた。「金沢の名所」や「伝統工芸品」、それらの魅力などについてGoogleスライドにまとめた。これまでも名所や伝統工芸について学習したことはあったが、今回さらに詳しく調べ、調べたことを伝え合うことによって、文化を継承している人の努力や金沢の魅力をさらに知ることができた。全国的にも注目されている金沢だが、「金沢がますます好きになった」「他の県の人や外国人にもっときてほしい」「金沢の魅力を守り、後世につないでいきたい」という思いをもつことができた。

来年度の活動計画

本校は、ユネスコスクール加盟13年目になり、各学年が総合的な学習の実践を重ねてきた。今年度は、地域の方々とのつながり、体験活動を充実させることができ、児童が意欲的に学ぶ姿が見られた。また、今年度も各学年で地域の防災士さんと連携し、防災教育を実施することができた。

来年度は、児童の主体性を大切にし、課題解決に向かう学習となるように体験活動だけではなく、その振り返りを充実させていきたい。

過去の活動報告