• とよはししりつあずまだしょうがっこう
  • 豊橋市立東田小学校

  • Toyohashi Municipal Azumada Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒440-0065 豊橋市仁連木町15
電話番号 0532-62-0448
ホームページ http://www.toyohashi-c.ed.jp/azumada-e/
加盟年 2014

2022年度活動報告

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉

本校区には,水生生物が豊富に生息する朝倉川が流れ,身近に子供たちの生活に密着した教材がある。また,古くからこの地域に暮らす方々が多く,教育活動に対して積極的に協力していただいている。教材と地域の“ひと・もの・こと”を深く関わり合わせることで,「ふるさと東田」を愛する豊かな心を育みたいと考えている。これまでの教育活動を見直し,生活科・総合的な学習の時間を中心に学習を継続的に展開し,自分が住む地域のよさに気づき,将来にわたって地域への誇りと愛着をもてる子どもたちを育んでいきたいと願い,実践を試みた。

■自然・環境を考える活動  ―朝倉川探検―

4年生の子どもたちは,昨年度,現5年生から朝倉川についてポスターセッションを受け,その経験をもとに,「朝倉川の生き物の種類」「在来種や外来種の種類」「朝倉川のごみの量とその種類」 「朝倉川の水質」というテーマを設定し,朝倉川についての調べを進めていった。

そして,より深く調べを進めたいと願う子どもたちのために,NPO朝倉川育水フォーラムの方を講師として,朝倉川にフィールドワークに出かけた。生き物の採集方法,水質調査の進め方を教えていただき,多くの生き物を採集したり,自分たちで水質調査をしたりすることができた。その結果,朝倉川の中流は,比較的きれいな水であり,街中を流れる河川としては稀有な環境であることがわかった。

また,絶滅が危惧される生き物を間近に観察することができた反面,川岸のごみの多さに危機感をもつ場面も見受けられた。調査活動を行ったことで,子どもたちは,故郷を流れる自然豊かな朝倉川をよりよい環境にし,守っていくための取り組みを考え始めた。

■福祉・防災について考える活動 ―安全・安心なまちづくり―

5年生は,誰もがよりよく生きることができる社会の実現に向けて,学びを進めている。高齢者疑似体験や車いす,点字の体験活動,総合福祉センター「あいトピア」の見学,福祉講座を通して,さまざまな人の思いを知ることができた。ともに支え合いながら暮らしていくことの大切さに気づき,普段の生活の中で,自分たちがどのような行動をし,どう人と接していけばよいのか,地域社会の一員として考えを深めることができた。

6年生は,東田の交通事故の危険性を調べるために通学路を中心に危険な場所の現地調査を行った。調べていく中で,歩行者とドライバーの視点が違うことに気がつき,身近なドライバーにインタビューをするなどして調査をした。「自分たちが考える安全」と「ドライバーの考えている安全」の違いに気づき,予想以上に交通事故の危険性があることを知った子どもたちは,交通安全の呼びかけの必要性を感じ,全校に呼びかけをするために,タブレットを使って,発表資料作りを行い,校内の交通安全推進決起大会で,全校に向けてオンラインで啓発活動を行った。「東田校区の安全・安心」についてより考えを深める子どもたちの姿が見られた。

来年度の活動計画

本年度も感染症拡大防止の観点から思うような活動が実施できなかった。次年度も,子どもたち自らが課題を発見し,活動に結びつくことができるような内容を考え実践していきたい。そのために,社会科や理科などの教科,特別活動などの学びが子どもたちの活動につながるように総合的な学習の時間を再構想し,系統立てた学習ができるように,カリキュラムの見直しを図っていく。そうすることで,活動がその年で終わることなく持続し,活動によって得られた知識や力が子どもたちの本当の生きる力となるようにさらに内容の充実を図っていきたい。また,地域との関わりをさらに増やし,地域の方からの反響が新たな学びにつながるようにと考えている。

過去の活動報告