| 所在地 | 〒653-0804 神戸市長田区寺池町1丁目4-1 |
|---|---|
| 電話番号 | 078-691-1135 |
| ホームページ | https://dmzcms.hyogo-c.ed.jp/hyogo-hs/NC3/ |
| 加盟年 | 2017 |
2025年度活動報告
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, その他の関連分野
本校は、ESDをSDGs達成に向けた地域における課題解決型学習や国際問題に対する探究活動と捉え、「“次世代が選ぶまち”KOBEの実現-地域社会の未来を担い世界へはばたく実践者の育成-」をテーマに、全校生徒を対象に地域の産学官民(企業、大学、行政機関、地域団体など)と連携を進めながら、“ESD for 2030”に向けた永続的な教育活動ができるような体制を構築し、以下の探究的な学習活動を展開している。地域(神戸市・兵庫県)における課題解決や目標達成に貢献しようとすることは、地域に根差した複眼的視点を持つ人材を育成につながり、意義のあることであると考えている。また、SDGsに関連づけた活動を行うとともにSTEAM教育にも注力したカリキュラムを編成することで、地域の課題に対して新たな価値を創造できる人材育成プログラムを開発している。
<実践内容>
Ⅰ 総合的な探究の時間
・1年生
320名(創造科学科を含む)を対象に国内外で活躍する外部講師を招聘し、キャリアデザインやアントレプレナー、学問分野研究、探究学習の手法やSDGsテーマにした講演会を実施した。また、STEAM教育の一環として「society5.0」について多角的な視点から学習し、動画作成に取り組んだ。
・2年生
普通科280名を対象とし、「神戸2025ビジョン」に基づいた次期マスタープランから大テーマを7つ設定し、SDGsの各視点に基づく地域(神戸市・兵庫県)課題に対する探究学習をグループまたは個人単位で実施し、中間発表として成果をスライドで発表した。
・3年生
普通科280名を対象とし、SDGsの視点に基づく地域課題探究をグループ単位で実施し、完成発表として成果をポスターで発表した。完成発表会においては、専門家を招聘し、グローカルとESDの観点から講評いただき、卒業後も持続する主体性と対話力と探究心を育んだ。
Ⅱ 学校設定科目「創造基礎L」「創造基礎S(理数探究)」「創造応用Ⅰ・Ⅱ」「DS概論」
・「創造基礎S(理数探究)」(創造科学科1年)
基本的な実験、観察等の研究手法やデータの扱い方を実践的に学ぶとともに、自然科学の課題に目を向け大学院生のサポートを受けてグループ研究を行った。研究内容を日本語、英語を用いて発表し、外国人留学生との交流会も行った。
・「創造基礎L」(創造科学科1年)
最前線で活躍する専門家の講義を通して「ローカル・ナショナル・グローバル」な社会問題を考察した。また、地域の社会問題に目を向け、行政や自治体等のサポートを受けてフィールドワークや実践活動を行ったり、アントレプレナーとキャリア教育を兼ねてビジネスアイデアコンテストに参加するなど、地域や社会との接点に重点を置いた。
そのほか、有志生徒を実行委員として、神戸市内の他校の高校生と協働で「長田区・高校生鉄人化まつり」を企画・運営する等、地域の活性化に貢献した。
・「創造応用Ⅰ・Ⅱ」(創造科学科2・3年)
2年生で自然科学および文理融合分野における探究活動を行った。SDGsに沿った諸課題や、身近な自然科学について、大学の先生方や大学院生と議論を重ねながら研究を進め、スライドならびにポスターを作成し、学会や大学といった校外で積極的に探究発表を行っており、留学生を対象にした発表会では英語でポスター発表を行った。3年生では研究成果の完成発表に加え、論文を作成し、進路実現に向けて発展的な学習に取り組んだ。
・「DS(データサイエンス)概論」(普通科2年)
1・2学期は、地域のオープンデータを分析したり、身近なテーマで対話型論証を行うなど、探究活動の質を向上させるために学習を行った。3学期は、SDGsならびにウェルビーイングを意識した施策を神戸市に提言することを目的に、3人グループになってプレゼンスライドを作成した。
なお、Ⅱにおける学習活動過程において、本校の地域連携コンソーシアムである神戸市企画調整局及び長田区や京都大学、大阪大学、神戸大学、兵庫県立大学、同窓会の方々から指導・助言をいただいている。
Ⅲ 海外研修
・ベトナム研修
第2学年希望者を対象に、ベトナムとハノイを中心とするエネルギー問題にまつわる研究施設を、現地の高校生とともに見学して回った。また、現地の高校生と探究交流会を行い、現在取り組んでいる探究活動をお互いに報告し、グループに分かれて共通テーマで話し合った内容を発表した。これまでの交流実績をもとに、次なる3年を見据えた新たな協定を締結し、協働体制を次のステージへと引き上げた。
・イギリス研修
第2学年創造科学科希望者を対象に、ベリーセントエドマンズとロンドンを中心に、ホームステイ先や現地関係機関、現地校との交流と研修を通じて、異なる文化や生活習慣を実際に体験し、国際的視野を広げグローバル人材として必要な資質を育んだ。事前学習では、語学力やコミュニケーション力を高めるとともに、イギリスの歴史や文化に対する理解を深めた。事後学習では、海外研修報告会を開催し、現地で学んだことを校内生徒並びに保護者と中学生に向けて発表した。
・オーストラリア研修
第2学年普通科希望者を対象に、西オーストラリアを中心に語学研修を行う。3月実施のため、まだ活動報告ができないが、現在事前学習において文化的背景を学ぶととともに語学力とコミュニケーション力を育成している。
Ⅳ 留学生との交流会
・探究発表
創造科学科における探究発表として、留学生を招聘し、英語で探究発表と質疑応答を行う機会を設けている。本年度においては、「創造基礎L」と「創造応用Ⅰ」で英語発表を行っており、コミュニケーション力と多様性の育成につながった。
・インターナショナルデー
全学年希望者を対象に、9月と1月の2回、大学留学中の学部生15名(ベトナム、タイ、トルコ、インド、インドネシア・マレーシア・モンゴル他)を招聘し、英語でのコミュニケーションを通じて語学学習・多文化理解を目的とした交流会を行った。グループになって自己紹介にはじまり、趣味から国際問題まで幅広いテーマで意見交換を行った。
・台湾国立竹北高級中学との交流
12月、台湾国立竹北高級中学の生徒30名が来校し、授業や部活動で本校生徒と交流した。事前学習として、10・11月に1回ずつオンラインでSDGsに関する発表とグループトークを行った。日本の文化や日常生活を紹介する中で、多くの生徒が小さなアンバサダーとしての自覚を持ち、自発的にコミュニケーションを図り、両国の親善を深める機会となった。2校間の教育交流に関する覚書を交わし、今後も定期的に交流の機会を持つことになった。
来年度の活動計画
2026(令和8)年度においては、産官学との連携を一層深化させ、ウェルビーイングを探究する活動を「社会実装」のフェーズへと移行する。前年度の地域実践で得た知見を検証し、生徒主体で運用可能な持続的モデルとして定着させたい。国際理解教育では、留学生との多文化共生に向けた対話を重ねるほか、ベトナム国家大学ハノイ校との科学共同研究において、国際的な発表の場での成果発信を目指す。 加えて、英国・豪州への海外研修を継続しつつ内容の高度化を図る。そのほか、多国籍の学生や台湾の姉妹校との交流網を維持・拡大し、芸術や科学など特定分野での深い協働プロジェクトを推進することで、多様な価値観を統合し、次世代のグローバル社会を牽引する人材を育成したいと考える。
