ミャンマーにおける治安部隊の学校占拠は重大な子どもの権利の侵害である -セーブ・ザ・チルドレン、ユネスコおよびユニセフの共同声明

ヤンゴン、2021年3月19日 - ミャンマー全土における治安部隊による教育施設の占拠は重大な子どもの権利の侵害です。すでに新型コロナウィルスの感染拡大を受けて実施された全国の休校措置により、多大な困難を強いられている1,200万人近くの子どもや若者の学習機会の危機をさらに深刻化させます。セーブ・ザ・チルドレン、ユネスコおよびユニセフは、治安部隊が直ちに占拠している施設等から立ち退き、軍や治安部隊に学校や教育施設を使用しないよう求めます。

3月19日現在、治安部隊は13の州と地方域で60もの学校や大学キャンパスを占拠していると報告されています。また、少なくとも1か所において、治安部隊が学校の敷地内に立ち入る際に2名の教師を殴打し、数人のけが人が出たとの報告もあります。病院を含むその他の公共機関も占拠されています。

このような事件は現在同国が抱えている危機的な状況をさらに深刻化させ、子どもたちの権利の重大な侵害を引き起こします。どのような状況下においても、学校は治安部隊に利用されてはなりません。セーブ・ザ・チルドレン、ユネスコおよびユニセフは、治安部隊が子どもの権利条約、ミャンマーの児童権利法、国家教育法にのっとり、ミャンマーのすべての子どもや若者の教育に関する権利を守り、最大限自制し、教育施設、職員、生徒およびその他の公共施設に対するあらゆる形式の占拠と妨害をやめるよう、求めます。

共同声明をセーブ・ザ・チルドレンユネスコユニセフのウェブサイトで読む。

【お問い合わせ】

セーブ・ザ・チルドレン・インターナショナル:info.myanmar@savethechildren.org
ユネスコ:yangon@unesco.org
ユニセフ:yangon@unicef.org