2021年度「ユネスコスクール・ツバメ観察プロジェクト」のお知らせ

©日本野鳥の会 絵:片岡海里

ユネスコスクール事務局より、国際協働学習プロジェクトのお知らせです!

ユネスコスクールは、国際ネットワークの一員として、自分たちの地域と世界のつながりに気づき行動していくことが求められており、海外の学校との交流も推進されています。
地球規模課題につながる身近なテーマをお探しの学校、海外の学校とつながるきっかけがほしい学校にもピッタリのこのプロジェクト。校種の制限なし、既存の教材があるので気軽に始められます!ぜひ参加してみませんか?

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神奈川県ユネスコスクール連絡協議会事務局長の望月浩明と申します。

なかなか収まらない新型ウィルスの影響で学校生活にも様々な影響が出ていることと思います。そうした中でも季節は確実に移り変わり、まもなく南の国からツバメたちがやってきます。校内や学校周辺など身近な場所で行う事ができるツバメの生態観察を以下の【手順】を参考にしながら行ってみませんか。一昨年度から(公財)「日本野鳥の会」と共同で「ユネスコスクール・ツバメ観察プロジェクト」を実施してきました。昨年度は日本の小学校がツバメが冬を越すために訪れるタイの小学校とツバメの話やお互いの学校生活のことなどをテーマにオンラインで交流することができました。また、ツバメの生態について(公財)「日本野鳥の会」のスタッフからオンラインでレクチャーも受けました。こうしたかたちの交流も工夫次第で可能です。

ツバメは日本で子育てをし、その後、フィリピンやインドネシアなど、東南アジア方面に渡っていきます。国内でも昔から身近な鳥として親しまれてきましたが、近年、ツバメの生育環境が変化し、人々のツバメに対する接し方も変化しています。学校周辺でツバメの生態を観察し、地域の人々のツバメに関する接し方・考え方を調べることで地域の自然環境や社会環境の変化を理解し、学ぶことができます。これは「SDGs11:住み続けられるまちづくりを」「SDGs15:陸の豊かさも守ろう」の目標にも結びついています。

また、アジアでは、日本のほか、韓国、中国、台湾、香港、ロシアなどの国でも繁殖しています。それらの国々の人たちはツバメとどのように接しているのか、生育環境に変化はあるのか。そうしたことについて国際協働学習を行うために海外のユネスコスクールと同じ教材(英語版・中国語版)を用いて一緒に活動をすることも相手校とのマッチングができれば可能です。

小学校では4年生「理科」の中でツバメ観察について取り上げられています。(公財)日本野鳥の会では観察用ワークシートなどの入ったガイドブック「ツバメの子育てを観察しよう」を作成しており、そのまま学習活動に利用できます。小学校以外でもアレンジすることで十分、学習活動に活用できます。

国内での観察結果をプロジェクト参加校等と共有すると共に海外のユネスコスクールの観察結果もプロジェクトに参加した学校と共有していきたいと思います。

【手順】

1 「日本野鳥の会」のサイトから「教員向けガイドブック ツバメの子育てを観察しよう」 和文PDFをダウンロードしてください。ガイドブックに観察用ワークシート(記入用紙、集計用紙等)を掲載しています。実際に調査をされる際は、人数分コピーしてご活用ください。補助教材のパワーポイント(事前学習、調査のまとめ用)と解説シートも、同じサイトからダウンロードして活用いただけます。

*教員向けガイドブック「ツバメの子育てを観察しよう」ダウンロードはこちら↓

https://www.wbsj.org/activity/event/greenholiday/swallow-guidebook-ja/

2 このプロジェクトに参加することを「ユネスコスクール・ツバメ観察プロジェクト」事務局(E-メール QYF01463@nifty.com  ※@を小文字に変えてください FAX 0463-91-4471 望月浩明)に連絡してください。5月末ころまでにお願いします。
ガイドブックを参考に子供たちと一緒にツバメの子育てを観察し、結果をまとめてください。

3 観察結果の共有:もしよろしければ、観察結果(調査のまとめ、地図、ワークシート、子どもたちの感想、写真など)を(公財)日本野鳥の会あてにお送りください。

郵送先:(公財)日本野鳥の会 自然保護室

〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル

また、(公財)日本野鳥の会が実施しているインターネット調査「ツバメの子育て状況調査」に情報をご提供ください。

*ツバメの子育て状況調査
https://www.wbsj.org/nature/research/tsubame/survey2.html

ツバメの子育て状況調査への入力の手引き

ツバメの子育て状況調査のページには、過去の調査結果の地図も掲載しています。学習の前に、学校の周辺でどこにツバメの巣があるかを調べることもできます。

ガイドブック「ツバメの子育てを観察しよう」の利用、および、インターネット調査「ツバメの子育て状況調査」についてご不明な点などありましたら、日本野鳥の会自然保護室までご相談ください。(電話:03-5436-2633 E-mail:hogo@wbsj.org)

4 「ユネスコスクール・ツバメ観察プロジェクト」事務局より、国内の観察結果、海外の学校の観察結果を集約したものをこのプログラムに参加した国内外のユネスコスクールへ送付する予定です。

【お問合せ】「ユネスコスクール・ツバメ観察プロジェクト」事務局
望月浩明(神奈川県ユネスコスクール連絡協議会 事務局長)
E-メール QYF01463@nifty.com ※@を小文字に変えてください。

 ©日本野鳥の会 絵:片岡海里