2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, 環境, 国際理解, 福祉, 減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等, 健康

本校は、「地域に根付いた地域に愛される地域に貢献できる学校」をテーマとして、ESDを地域課題解決型キャリア教育と捉え、その実践を通して課題解決能力と主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度、社会の中で自らの役割を主体的に果たそうとする態度の育成を目標としている。「地域観光」「地域福祉」「地域教育」「地域防災」の4分野を柱として活動している「吉高地域キラメキ(YCK)プロジェクト」では、「教科学習(授業)」「総合的な学習の時間」「課外活動プログラム」「プロジェクトリーダーによる特別ミッション」を通して様々な取組を行っている。

① 教科学習での活動

地域の現状や生徒たちに求められていること等について基本的な知識を獲得することを目指し、「政治経済」の授業に飛騨市長を講師に招くなど、地域人材との連携を「家庭基礎」「保健体育」「英語会話」でも図った。

② 総合的な学習の時間での活動

教科学習で獲得した知識を活用し、協働して学ぶ態度や、自分の意見を明確にして他者と対話する能力を育成することを目標として、大学教授による講演会やキャリア教育コーディネーターによるオリエンテーション、「地域の大人と語ろう会」を実施し、効果的な地域課題解決型学習が今後展開できることを目指した。

   課題活動プログラムでの活動

教科学習で獲得した知識、総合的な学習の時間で涵養された協働して学ぶ態度や他者と対話する能力等が発露されることを期待し、4分野を15のメニューに集約して全校生徒に希望をとり、延べ688名の生徒が応募、年間を通して様々なプログラムを実施した。事前調査→地域での活動→振り返りといった流れが確立された。

   YCKプロジェクトリーダーによる特別ミッション

プログラム化された課外活動とは異なり、自ら地域の課題を発見し、その解決を目指し、地域に参画していく活動である。地域の伝統行事である「三寺参り」では、行事の本来の意味を知らないままに参加していることや、冬季で雪のため高齢者が参加できないこと等の課題解決を通して、地域に参加する力、主体的に地域(実社会)と接点を持ち貢献していこうとする態度を身に付けていった。

2月には、「YCKプロジェクト報告会」を地域の方に来ていただける形で実施し、1年間の取り組みを発表する。

来年度の活動計画

生徒にとって意義ある学びを継続させるために、地域の方々と活動プログラムの目的や目標(どのような生徒の成長や地域の活性化の姿をめざすのか)を共有し、関係する地域の方々との「事前学習」により、生徒が地域の思いを知ることで、自らがどのように関るのか、どのような学びが得られると思うのかを確認できるように活動を進める。さらに、実施後の「振り返り」を充実させ行い、どのような発見や学びがあったのか、改善点は何かなど、活動に対する自己評価を大切にする。