• よこすかしりつよこすかそうごうこうとうがっこう
  • 横須賀市立横須賀総合高等学校〔キャンディデート校〕

  • YOKOSUKA SOGO HIGH SCHOOL
  • 種別, 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒239-0831 神奈川県横須賀市久里浜6‐1‐1
電話番号 046-833-4111
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加盟年 -

2023年度活動報告

活動分野

減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 健康

Ⅰ.授業
① 産業社会と人間(1年次)
キャリア教育の視点から将来の社会を担う一人となるべく、①人間関係形成・社会形成能力、②自己理解・自己管理能力、③課題対応能力、④キャリアプランニング能力の4つのキャリア力を身につけることを目指し学習を組んだ。
秋からは主体的に課題を設定し、解決するための探究活動に4、5人のグループで研究に取り組んだ。2月にはクラス内発表会、3月には1年次全体発表会による意見交換を行い、深化を図る。

② 総合的な探究の時間(2、3年次)
1年次の「産業社会と人間」のグループ研究で、自分以外の意見に耳を傾け、さまざまな視点から研究・発表を行ってきたことを受け、総合的な探究の時間「羅針(本校での授業名)」では個人研究に取り組み、設定した課題を多角的に分析・考察しながら問題を解決する力を育成した。進路に応じた興味・関心、SDGs、身近な問題の中からテーマを決め、探究を行い、その成果を12月以降にクラス発表で確認した。更に代表者による年次全体の発表を3月に実施する。
この探究活動は3年次にも引き継ぎ、同じテーマについてさらに深く探究していくこととする。

③ 各教科・科目 
担当者がそれぞれに、ESDとSDGsを意識して、授業に取り組んだ。

Ⅱ.生徒会活動
① 学級委員会
ペットボトルキャップの回収と寄付を実施し、環境問題への意識や行動の力を高めた。特にSDGsの13を意識して取組を行った。

② 保健委員会
コンタクトレンズケースの回収とアイシティecoプロジェクトに参加、日本アイバンク協会へ寄付を通して二酸化炭素削減をはじめ環境問題、及び視覚障害の方への健康問題を考える機会とした。
文化祭では健康を学ぶことができるクイズを実施したり、身体測定ブースを設けたりして健康の保持増進への関心を高めた。SDGsの3と12を意識して発信と取組を行った。

③ 国際委員会
難民についての学習に取り組み、「世界難民の日」に合わせて「難民を知るウィーク」を実施し、平和や人権問題についての理解を深めた。
近隣の小学校2校と保育園にも協力してもらい、難民支援のための「届けよう服のチカラ」プロジェクトを実施し、環境、貧困、人権、平和などの問題を考えて取り組んだ。多くの服が次々生産され次々廃棄されることの問題を考えながら、服のリユースやリサイクルによる環境問題へのアプローチを行った。SDGsの1、3、7、10、11、12、16、17の目標に関わる活動を行った。

④ 風紀委員会
横須賀市が取り組んでいるいじめをなくすための「ピンクシャツデー」に賛同し、4月、6月、10月、12月に校内で取組を実施した。12月の実施は世界人権デーを考えての実施となった。また、2月にも実施を予定している。SDGsの10と16を意識しての活動を行った。

⑤ 図書委員会
文化祭では、アジアの女性の識字率を高めるためにはどうすればよいか考え、取組を行った。ACCUアジア女性識字振興募金について、呼びかけを行い、寄付をした。また、古本の回収とそのリユースに取り組んだ。どの活動も世界各地の子供たちがきちんと教育を受けることができるようにという願いを込め、SDGsの4、10、12を意識して活動を行った。

Ⅲ.学校行事
文化祭では各クラスや部活動など、すべての催し物について、SDGsの視点を盛り込んだ企画を考えた。

例1.男女差別の意識改革を考えた演劇の上演
例2.終了後のごみの減量を意識したお化け屋敷の運営や食販
例3.ジェンダー平等の達成や、多様な個性を認めようというメッセージを込めたダンス
例4.つくる責任、つかう責任を果たすような縁日やカジノの提供

Ⅳ.そのほか(校外の団体との連携)
① キャラバン隊キャンペーン
クリーンよこすか久里浜地区市民の会が実施する清掃と美化啓発を行う「キャラバン隊キャンペーン」に、校内で希望者を募り、参加した。町内会の方々や久里浜地区近辺の中学生や高校生とともに市民にポイ捨て防止条例の周知とごみのポイ捨て防止を呼びかけた。

② UNESCOユースセミナーへの参加
第8回UNESCOユースセミナーに参加した。このセミナーは関東圏の公立・私立の学校、民族学校、インターナショナルスクールの生徒たちが集まって、若者たちにとって重要なテーマの中から一つを選び、理解を深め、議論し、表現する取り組みである。コロナ禍でこの2年間はオンライン開催であったが、久しぶりに対面で行われた。包括的セクシュアリティ教育をテーマに行われるたが、3月20日の世界幸福デーに関連して、人々の幸せを追求することこそセクシュアリティ教育の重要性であると捉えながら、発信を行った。また、このセミナーで学んだことを、校内で発信し、還元する取組も行った。

③ インドネシア、タイとのインターネット交流
インドネシアの学校とタイの学校との交流を、それぞれ月に1回程度行った。SDGsの4、11、16を意識しながら、互いの文化の継承や、平和について、話し合いを行った。

④ 留学生との交流
世界の様々な国々からの留学生が本校に来て、学校生活を送った。スウェーデン、アメリカ、オーストラリア、ドイツ、フランス、モンゴル、ブラジル、アルゼンチン、ペルー、メキシコなどからの留学生を迎え、SDGsの4、11、16を意識しながら交流や取組を行った。

来年度の活動計画

昨年度立ち上げた校内の組織である「ESD推進委員会」を軸に、授業、生徒会活動、学校行事などにおいて今年度と同様の活動を学校全体で行ってきたが、来年度については、校務分掌に組み込むことも視野に入れて、さらに活動を深化させる。

特に「海洋都市横須賀 海洋プラスチックごみ対策アクション宣言」や「ピンクシャツデー」について、これまでも部活動単位で年間を通して実施している地域の清掃活動や委員会の取組などをより、ESDやSDGsと結び付け、生徒たちが自ら考え、各個人の内面の変容を促せるような環境を整えていきたい。

過去の活動報告