2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権

本校は、「生徒一人ひとりを大切に」を基本理念として、ESDを広い意味での「人権教育」と捉え、ESDの実践を通して「自分や他者を大切にする」力の育成に努めている。

具体的には、「人権教育」、「国際交流」、「ユネスコ部としての活動」を活動の三本柱にしている。

 

①   「人権教育」に係わる学習

身体障害がある方々をお招きし、日ごろの暮らしや、障害がある人々をどうサポートできるかなどご講演いただき、自分の意見をプリントにまとめさせ、他人と意見交換させることで多様な価値観に触れさせた。それらの活動通じて、個人の人権感覚を高め、他者を尊重することを学んだ。

 

②   「国際交流」に係わる学習

〇 留学生との交流(第2学年)

本年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で実施出来なかった。

〇 青年海外協力隊経験者の方の講演会(第1学年)

青年海外協力隊経験者の方をお招きして、世界の国々の文化や生活について学習し、異なる文化や生活について深く理解し、自分とは異なる文化や生活への関わり方について学習した。また、事前学習では海外で活躍する日本人の映像や困難な状況で必死に生きている子どもの映像を見せた。それらを通じて、自分の周りの世界が狭く、いかに世界が広いかを実感し、その後につづく国際理解教育の基本である学びあう姿勢について学んだ。

 ユネスコ部としての活動

◯ 大阪・関西ユネスコスクールネットワーク/大阪府立大学 共催の『2020年度 SDGs 小さな成果の大きな連携』に参加

小・中・高・大・企業・地域・行政など様々な立場から持続可能な社会をめざす取り組みに関する発表がなされた。今回の交流を通じて、自己と他者のつながりや、社会の中での自分の価値とあり方、持続可能な社会を創造してゆくためにはどのようなハートとスキルが必要か考えた。

〇 フィールドワーク

京都嵐山方面へのフィールドワークを行った。事前学習で学習した内容を実際に体験することで知識を身に着けるだけではなく、肌で感じる学習を行った。

〇 「書き損じはがきの募集」や「エコキャップ運動への参加」

書き損じはがきの募集やエコキャップ運動への参加の呼びかけを全校集会のおりに行った。

来年度の活動計画

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、見通しが立たないが、来年度もスタディツアーや留学生との交流など生徒にとって実のある活動を展開してゆきたい。また、地域のユネスコスクール(小・中)と連携をとって学びを深めてゆければと考えている。

学校全体としては、昨年度と同様であるが、ESDの後継プログラムであるGAPの理解と「市民レベルから」というキーワードを大切にしながら“身近で自分たちでもできること”を生徒に問いかけ、その解決に向けて、“自分たちは何ができるか”を考えさせることで行動につなげていきたい。