2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, エネルギー, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, エコパーク

本校は校訓「敬神 愛人 自修」に基づき、「つながる力・伝える力・みずから学ぶ力」の育成を目指し、その手段の一つとしてESDを位置づけている。

具体的には、環境、国際理解、平和・人権を主な柱とし、SDGsを教材とした探究型学習、国際性を涵養する学習、ボランティア活動、などを実施した。

①SDGsを教材とした探究型学習

高校1年生の学校設定科目「情報探究Ⅰ」において、地球規模の問題を概観し批判的思考力を育成する学習の教材としてSDGsを扱った。前半では、問題発見から問題解決に至る一連の過程について学んだ。9月にGS(グローバル・スタディーズ)研修を実施した。「ユネスコエコパークでSDGsを学ぶ」をテーマに、山梨県森林環境総務部みどり自然課、サントリーホールディングス株式会社、公益財団法人キープ協会と連携して、水環境や生物多様性を守る地元の取り組みについて学んだ。その後、SDGsに関する資料を用いて、先行研究レビューの方法を学んでいる。

高校2年生の学校設定科目「Global Studies Ⅱ」において、「消費活動で社会を変える」をテーマにエシカル消費について学習した。また、山梨県立盲学校と連携し、同校の「盲ろう教育資料電子化事業」に協力するためのバザー等を行なった。

これらの授業について、ユネスコスクール全国大会においてポスター発表を行った。

②国際性を涵養する学習

さまざまな海外研修を実施し、国際性の涵養に務めた。8月のカナダ研修では、本校の建学の精神をもたらした宣教師たちの母国を訪ね、語学や異文化理解について学習した。同じく8月のオーストラリア研修では、環境学習と姉妹校での英語学習と交流活動を実施した。10月のドイツ研修では、環境保護の取組や技術について学習した。今後、3月に修学旅行として長崎・沖縄コースと韓国コースに分かれ、事前学習を含めて平和教育を実施する。3月に行うJICAラオス研修では、本校が継続的に子どもたちの就学支援を行なっているラオスを訪ね、国際協力について学習する予定である。

また、姉妹校との交換留学など、多くの留学生を受け入れた。

③ボランティア活動
課外活動において、地域の高齢者に対する配食サービスの手伝い、近隣の教会における炊き出しの手伝い、高齢者施設などでの訪問演奏、科学館等での児童対象実験支援、東日本大震災被災地支援のイベント参加等、各団体が活発にボランティア活動を行った。

来年度の活動計画

 SDGsに関する学習を継続実施する。地域課題についても問題発見ができるよう、各ステークホルダーと連携して授業開発ができるよう努力する。校外の学会や研究発表会にも積極的に参加し、協働する力、発表する力を育成する。探究する力を高めるため、データの活用に注目した教科横断型の授業を開発するよう、全校的に取り組む。

 国際理解教育として、カナダ研修、ドイツ研修、JICA研修を継続実施する。それぞれの研修で、語学力や文化に関する知識を身につけるだけでなく、人と人との交流の中で国際的なマインドセットを育て、多様性を受け入れる素地を作る。

 ボランティア活動は、全校でタイ・ラオスの子どもの就学支援に取り組む。