2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, ジェンダー平等

萩高等学校は、平成27年に世界文化遺産に認定された「明治日本の産業革命遺産」の資産の1つである「萩城下町」の中央部に位置し、これら地域の豊富な教育資源を活用しながら、地域の課題に着目した探究活動を通して、持続可能な地域社会を担う人材の育成に積極的に取り組んできた。2022年1月には、「ユネスコスクール・キャンディーデート」に位置づけられ、地元企業や大学等と連携しながら探究活動やボランティア活動等を行い、萩市の活性化、活力ある若者の育成に貢献する教育が展開されている。

探究活動では、SDGsの認知度向上に向け、小学生を対象とした授業実践や豊富な竹を有効活用した静菌作用についての実験による研究は、山口県探究学習成果発表大会で、丁寧な実験と地域の課題に着目した点において高評価を受けている。ジェンダー平等の観点からは、本校の制服について、選択の自由を意識した新たな制服の提案を、企業と連携しながら取り組んでいる。

また、慶應義塾大学鈴木寛研究会共育コース(すずかんゼミ)と萩市との共同プロジェクトである「萩探究部」(はぎたん)においては、萩の自然や文化財や伝統行事などに着目し、大学生とともに探究を進めており、その中から地域の衰退している祭りに焦点をあて、その復興には地域のコミュニティが重要という視点で探究を行った生徒が全国高校生マイプロジェクトアワード全国Summitに出場した。

ボランティア活動では、JRC部が地元企業や漁協と連携して、小学生が海の豊かさを知り、未来へと守る取組について「学びサポーター」として支えるボランティアを行ったり、1学年の全生徒が地元の海岸である菊ケ浜の清掃に取り組んだりすることで、身近な地域の環境を守ることが地球環境の維持や生態系の保全につながるという意識の醸成に努めた。

来年度の活動計画

「世界遺産の中にある学校」として、地域の課題に着目し、地域の豊富な教育資源を活用しながら、地域・社会と連携・協働し、地域の歴史・文化・自然等を活用した探究学習や、小中学校や大学、他校と連携・協働した教育活動等を通して、他者と協働しながら新たな価値を創造し、持続可能な地域社会を担う人材の育成に積極的に取り組むとともに、ボランティア活動や地域行事等に積極的に参加することにより、萩市の活性化、活力ある若者の育成に貢献する教育を展開する。