2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校は、「持続可能な社会の形成者育成」を学校理念としてESDを高校教育全般にわたる共通のテーマと考え、ESDの実践を通して生徒各々の夢の実現と持続可能な社会の形成者としてのはたらきの両面において調和のとれた力が身につくようにしている。

 具体的には「地域連携」「環境学習」「国際交流」の3つの柱に沿って、授業や行事、課外活動などを計画的に組み込んで展開している。またこのESD活動を効果的に実施していくために、平成30年度からは校内分掌を「教務課・生徒課・進路課・ESD課」の4つに整理し、学校全体にESDの理念と活動が行き渡るような工夫も行っている。また令和元年度は、今年で5周年を迎える「岡山ユネスコスクール高校ネットワーク」という県内の10ユネスコスクール高校での連携活動の事務局が本校に回ってきた年であり、その事務局の活動を通じて秋には「実践交流会」を開催・運営した。

今回の報告書では今年度の本校でのESD活動を、①ESD授業、②ESD行事、③ESD課外活動の3つの観点から整理して報告する。

①  ESD授業

一年生の時、身近な地域課題の解決に向けた取り組みを自身の進路希望に接近させながら実践していく「ESD基礎」(総合的な探究の時間)の授業を受けた本校生徒は、2年生になると3つのコースに分かれている。普通科探究コースでは諸々の課題解決策を考える「学生コンテスト」に取り組み、普通科総合コースでは持続可能は地域社会を形成するために地域の施設に出て実習を重ねていく「やかげ学」を経験し、地域ビジネス科では地元商店街とコラボした「商品開発」をそれぞれの授業で行う。3つのコース塔口調に応じた地域授業が行われることで、社会の持続可能性を身近に学んでいる。

②  ESD行事

春に行う「ESD講演会」、夏に希望者でESD先進地域を訪れる「先進地域視察」(今年は岡山県真庭市バイオマスツアー)、秋に「ユネスコスクール実践交流会」、冬に一年間のESD活動の発表を生徒同士で行う「YAKOアワード」など、それぞれの季節に本校独自のESD行事を組み込むことで、一年間を通じてESD実施がなされている。

③  ESD課外活動

地域の小中学生と共に町の課題解決活動を行っている「YKG60」という団体や、昨年度の西日本豪雨災害後に連携が強くなったNPO法人「カタリバ」主催の「マイプロ」など、学校外の団体や活動への参加をESD課が窓口となって生徒に紹介していくことで、社会教育としてのESD活動が盛んになっている。

来年度の活動計画

4月 ESD基礎 開始

   やかげ学 開始

5月 ユネスコスクールネットワーク役員会 開催

6月 学生コンテスト 開始

    商品開発 開始

   備中聞き書き 開始

7月 やかげ学(2年・3年引き継ぎ)

    町内小学校学習支援ボランティア 実施

8月 先進地域視察(岡山県真庭市) 実施

   被災地域支援活動(大阪・芥川高校コラボ) 実施

11月 岡山ユネスコスクール実践交流会 実施

    矢掛宿場祭りスタッフ 参加

12月 ユネスコスクール全国大会・ESD研究大会 参加発表

    山ノ上干し柿祭り・雲の上カフェ 運営

    岡山高校生会議 参加発表

    備中聞き書き発表会 参加発表

1月 マイプロ 中四国大会 参加発表
2月 本陣マラソンスタッフ 参加

3月 YAKOアワード 開催