2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, 環境

本校は、「有栖川を軸とした環境教育」を活動テーマとして、ESDを持続可能な地域環境保全活動と捉え、ESDの実践を通して、子どもたちが自主的に環境問題へ取り組む力の育成を目標としている。
具体的には、本校脇に流れる「有栖川に親しむ」「有栖川の環境を調べる」「有栖川の環境を守る」、さらに「ゴミの分別」を柱に、1・2年生の有栖川を含めた地域探検、4年生の有栖川の環境調査、高学年の有栖川清掃、全校でのゴミの分別の実施を計画して、今年度は形態を工夫しながら計画通り実践できた。各学年の授業を中心に、①有栖川など校区について探検しよう(1・2年生の生活科),②有栖川まもルンジャー(4年生総合)、③有栖川清掃(4~6年生)、④ごみの分別(全校)に取り組んだ。
① 有栖川など校区について探検しよう
毎年,生活科で行っている学校探検の中に,今年度も有栖川沿いを探検するコースを設け,有栖川の自然について,児童が見つけたことを交流する活動を行った。互いに見つけたことや知っていることを交流することで,有栖川に対して関心をもつ児童が増え,保護者に聞くなど,さらに調べようとする姿が見られた。
② 有栖川まもルンジャー(4年生総合)
1・2年生の時に有栖川の川遊びを経験し,身近な環境を守りたいという視点から,今年度も4年生が総合的な学習の時間で有栖川の状態について調べたり,有栖川の環境を守るためにどのようなことができるか,半年かけて学習に取り組んだ。実際に有栖川に何度も足を運んで川のきれいさや生き物について調べたり,ゲストティーチャーとして有栖川を守る会の方を招き調べきれなかったことを教えてもらったりした。また、桂川漁協の方の協力を得て、漁業体験・稚魚の放流も行った。その中で京都市のエコライフチャレンジに取り組み,自らの生活を地球温暖化防止・環境保護になるように変えていくことを考え,実践した。そこで考えた,有栖川の環境を守るための取組を,グループごとに内容に合う形式で保護者に向けて発表し,様々な意見をもらって交流した。
③ 有栖川清掃
2年間実施していなかったが、今年度は4年生が総合的な学習の時間の中で、有栖川を守る会の方の協力を得て、有栖川の中に入って清掃活動を行った。また、夏休み明けに,4~6年生で有栖川清掃を行った。4年生は川の周囲のごみ拾い、5・6年生は川の中に入ってゴミ拾いを行った。
④ ゴミの分別(全校)
本校でも,「燃やすごみ・プラごみ・雑紙」の分別行い,分別への理解が少しずつ深まってきている。環境委員会が掃除の時間に分別の仕分けを手伝ったり,分別についての呼びかけをしたりして,ゴミを減らす活動を続けている。

来年度の活動計画

今年度実践した経験から,4年生の総合的な学習の時間における有栖川についての学習を中心に学習や取組を修正していく。令和5年度は,① 校区探検や有栖川での川遊び(1・2年生活科)② 有栖川まもルンジャ―(4年総合)③ 有栖川清掃(高学年)④ ゴミの分別(全学年)を行えるように計画していく。①~④の取組がつながっていくように修正をしていく。来年度も地域や保護者とともに,出来る形での環境教育に取り組んでいく。