2021年度活動報告

本年度の活動内容

本校は「豊かな心をもち、自ら考え表現し、判断・実行する子どもを育成する」を学校教育目標とし、学校教育を行ってきた。その中で、各教科・総合的な学習の時間の学習を通して「人、自然、社会、歴史」に関心をもって関わり、自分の課題を見つけて、主体的に判断し、よりよく問題を追及する力を育てるとともに、自分の生活や地域等に生かす力を育成することを目標として取り組んだ。

１年生は、生活科の学習で昔遊びにチャレンジし、昔遊びの名人である地域のお年寄りの話を熱心に聞いて、遊び方や上手になるこつを学び、一生懸命に取り組んだ。

２年生は、1年生に楽しんでもらえることをめあてに、体育館にたくさんの遊びコーナーを作った。1年生が楽しめるルールや遊び方を話し合い、試行錯誤を重ね、相手の立場を考える学習となった。

３年生は、浮田学区でさかんなぶどう作りを調べ、農家さんの栽培に対しての工夫や悩みなどを壁新聞にまとめて他学年に紹介した。地域の特産品が全国に出荷されていることを知り、浮田のすばらしさを実感できる学習となった。また、３学期の「浮田タウンミーティング」では、様々な角度から今ある浮田の問題点を探し、改善策を地域の人と一緒に話し合い、まとめとして「行動宣言」を発表する予定である。

４年生は、バリアフリーやユニバーサルデザインについて調べたり、点字や車いすの体験をしたりすることで、だれもが生活しやすいような様々な工夫があることに気付き、その中で学んだことを発表会等で発信した。また、災害が起きた時に避難所におかれるものについて公民館の方に実物を目にしながら教えていただき、必要な備蓄品や心構えなどについて学習した。

５年生は、地域の方に教えていただきながら、昔ながらの米作りを体験した。体験を通して、昔の米作りの大変さを体感し、食物を大切にしようという気持ちが育った。活動全体を支えてくださる地域の人への感謝の気持ちも高まっている。３学期に他学年の児童へ学習の成果を発表する予定である。

６年生は、学区の貝塚や古墳、亀山城跡を実際に見学することで、浮田学区には様々な史跡があり、たくさんの先人が活躍した地域であることに気付くことができた。そして、亀山城跡保存会の方の指導を受け、宇喜多氏の活躍について調べたり、亀山城跡の清掃活動をしたりするなど、地域の歴史的な価値に気付き、地域の方とのつながりを大切にした学習活動を展開することができた。

来年度の活動計画

今年度と同様に、地域の方の協力を得たり、外部講師に依頼したりしながら、１年生は昔遊び、２年生は１年生を招待する祭り、３年生は浮田のぶどう栽培や浮田タウンミーティング、４年生は福祉体験、５年生は米作り、６年生は地域の史跡を通じて、活動に取り組んでいく予定である。それらの活動を通して地域に関心をもち、自分の課題を見つけて、主体的に判断し、問題を追及する力を育てるとともに、自分の生活や地域に生かす力の育成を図る。