• がっこうほうじん うえだがくえん うえだにしこうとうがっこう
  • 学校法人 上田学園 上田西高等学校

  • Ueda Nishi High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

全景

所在地 〒386-8624 長野県上田市下塩尻868
電話番号 0268-22-0412
ホームページ https://www.uedanishi.ed.jp/
加盟年 2022

2023年度活動報告

活動分野

文化多様性, 国際理解, 平和, 福祉

本学創立以来、生徒に「自主性の確立」と「社会性の涵養」を理念としている。本年は、ユネスコスクールが取り組む3つの重点分野を通して、「地域との永続的な関係の維持について考える」、ならびに、「海外及び異文化に関心と理解を示す」ことを目標にした。

「①地球市民および平和と非暴力の文化」については、今年は人権映画『桜色の風が咲く』を視聴した。失明と失聴の2つの障害を持つ子と母を描いた映画だった。生徒の感想文には、「母親と子供と2人で無音と暗闇という2つの困難を乗り越える姿は、社会がまだ障がいを持つ家族を支えられていないといえる」などという内容が見られた。地域市民としても地球市民としても、日常の平和と幸福を追求する工夫と努力が必要であることを理解させることができた。

また、本学部活動のDream―Project(Dプロ)部では毎年地域住民と交流を行っている。日ごろから、周辺の清掃活動、花壇等の整美をとおして地域に必要とされる学校でありつづけることを目指している。特に今年は4年ぶりに地域交流である「緑のフェスティバル」を実施した。地域自治会、保育園、小学校、中学校、本学に加えて、大きな食品工場からも参集し交流を図った。この交流を通して地球市民の小単位ともいえる地域市民として平和交流ができたといえる。

「②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」については、生徒会主催の活動「上田西高校学びプロジェクト(UNMP)」を2回開催した。プロジェクトの1つに、本学近くのこども園で取り組む「自然保育」についての学び講座を実施した。子供らしい、心身ともにすこやかな人格形成を目指す教育理念のもと、山と田んぼに囲まれた環境を活用した保育・教育活動に触れることで、人と自然の持続可能な生活観を考える一助となったといえる。

「③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」については、4年ぶりに海外修学旅行を実施した。台湾(台北)へ向かい、同年代の高校生と大学生と交流した。学ぶ内容や学び方など、両国で違うことを互いに理解しながら、笑顔が見られる交流となった。また、文化財および街並の見学をとおして日本と違った文化や習慣を体験し、多様性を受け入れる機会を生徒に提供できたと考える。年間を通して留学生の行き来も活発に行われており、長期留学生は9名(3か月~6か月)、いずれもオーストラリアから受け入れを行った。昨年度からの継続で帰国した生徒を含め、今年度長期・短期留学で海外へ派遣された生徒は41名(オ―ストラリア、フィリピン、台湾)であった。

来年度の活動計画

「①地球市民および平和と非暴力の文化」について、本年に引き続き人権学習を実施する。テーマおよび学習教材は検討中。また、地域活動についても継続する。

「②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」について、昨年に引き続き「上田西高校学びプロジェクト(UNMP)」を行う(2025年1月と7月)。テーマは前回からの継続活動のもの(千曲川水質調査など)や、新たに設定するものもある(本校卒業生による職業講話からライフスタイルを考える等)。

「③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」については、2024年1月以降オ―ストラリア交流校Bishop Druitt Collegeより長期留学生(3~6か月)の受け入れと派遣、姉妹校Central Coast Grammar Schoolから短期留学生(2週間)の受け入れと長期留学生(3か月~6か月)の受け入れと派遣、台湾より1か月の交換留学生受け入れ、7月にフィリピン、アメリカへの短期留学、9月~翌2月にグローバルクラスメートへの参加、11月に2学年の台湾修学旅行、2025年3月にCCGSなどへ長期・短期留学生の派遣などを予定している。

過去の活動報告