2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 人権, 福祉, 健康, その他の関連分野

本校は、生徒に「自主性を確立」させること、「社会性を養う」ことを学校理念としている。そこで、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、「自ら考え正しいと思うことに向かって行動する力」の育成を目標とした。

「①地球市民および平和と非暴力の文化」については、9月27日に行った人権学習において、映画『今日も明日も負け犬。-起立性調節障害とつむいでいく-』を視聴した。この映画は、立性調節障害の女子高生監督が自身の中学生時代の壮絶な経験を実写化、主演、原作、監督、脚本はじめ、映画製作に関わる全て高校生が行った作品であり、本校生徒が同世代の感覚で視聴し、仲間や社会の人たちについて思いやる心を育んだ。

「②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」については、生徒会が開催主体となり、様々な学習テーマを決めて講座を開設し,生徒が集まり学習を深める、「上田西高校学びプロジェクト(略称UNMP)」を7月から10月にかけて実施した。SDGsナンバーに対応した9講座に70名の生徒が参加した。例えば、No.15に対して、「千曲川の水質調査」を開講し調査を行った。また、No.3に対して「若者の悩みに寄り添う、ゲートキーパーになりませんか」を開講し、行政(上田市健康推進課)から講習・指導を受けた。いずれの講座もこれからの社会にどの様に活かされるべきかをSDGsと関連付けて生徒に意識させながら実施した。

 

「③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」については、以下の活動を行った。

7月、フィリピンエンデラン大学への語学留学(11日間)を実施した。

8月、豪Bishop Druitt Collegeから、長期留学生(半年)の受け入れを再開した。本校からは2023年2月より1名、4月より1名派遣予定である。

2年生の授業(World Studies I)でも、「グローバルクラスメート」のプログラムを通じ、ハワイのSacred Hearts Academyと交流中である(2022年9月~2023年2月)。

部活動ECCでは、豪姉妹校CCGSとのオンライン交流を6月に3回実施した。なお、CCGSからは短期留学生3名受け入れ、本校から長期留学生2名、短期留学生11名派遣予定である。

また、文科省の世界部経由で今後韓国の三光高校と交流予定である。

来年度の活動計画

「①地球市民および平和と非暴力の文化」について、昨年同様人権学習を実施する。テーマおよび学習教材は検討中。

「②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」について、昨年に引き続き「上田西高校学びプロジェクト(UNMP)」を行う(2024年1月)。テーマは前回からの継続活動のもの(千曲川水質調査など)や、新たに設定するものもある(本校卒業生による職業講話からライフスタイルを考える等)。

「③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」については、2023年7月にフィリピンへの短期留学、9月~翌2月にグローバルクラスメートへの参加、10月~12月に姉妹校CCGSより留学生の受け入れ、11月に2学年の台湾修学旅行、2024年1月以降にCCGSなどへ長期・短期留学生の派遣などを予定している。