2020年度活動報告

本年度の活動内容

当校は、「地域に立脚しつつ地球的視野で活躍できる人材の育成」を教育目標として、持続可能な開発のための教育（ＥＳＤ）を科学、語学を含めたコミュニケーション能力の育成と捉え、持続可能な開発のための教育の実践をとおして、世界の多様な人たちとつながりを持ちながら、地域に貢献することのできるの生徒の育成を目指している。
具体的には、地域、科学、異文化を柱に、①地元、地域に係わる活動、②科学・環境に係わる学習、③異文化理解に係わる学習を行った。今年度は、コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、延期、または中止になった活動が多くあるが、来年度に向けて可能な範囲で活動を行った。

①地元、地域に係わる活動
・鎚起銅器製作体験（前期課程１年生）
燕市の伝統工芸である鎚起銅器製作の体験をとおして、地域の伝統文化、職業観、勤労観を養う。

⇒コロナウイルスの感染拡大防止のため中止

・地域学習（前期課程１年生）
「自分の住む町を紹介しよう」というテーマで、それぞれの生徒が自分が住んでいる地域について様々な観点から調べ、

地域の特色をまとめた。その後、いくつかのグループに分かれ、調べた内容についてプレゼン形式で発表を行った。

・職場体験（前期課程２年生）
地元燕市企業でインターンシップ活動を行うことで、地域、職業観、勤労観について学び、将来の生き方や進路について

の考察を深める。　⇒コロナウイルスの感染拡大防止のため来年度に延期

②科学・環境に係わる学習
・全校ウォーク（全校生徒）
全校生徒が長距離のウォークを行い、地域や環境について学ぶ。
⇒コロナウイルスの感染拡大防止のため中止
・エネルギー学習（前期課程１年生）
発電所を見学し、説明を聞くことで、エネルギーについて学ぶ。
⇒コロナウイルスの感染拡大防止のため中止

・つくば科学の旅（前期課程１年生）
筑波学園都市にて筑波大学、ＪＡＸＡを訪問することにより、地域、科学観、宇宙、日本の技術力について学ぶ。

⇒コロナウイルスの感染拡大防止のため中止
その代替活動として、「宇宙に目を向け、グローバル・科学的な視点から今の社会を考える」というねらいで、生徒一人

一人が宇宙に関する内容で興味のある事柄を取り上げ、調べ学習を行った。また、調べた内容をミニ新聞という形式でまと

め、今後学年全員分のミニ新聞を掲示する予定である。他の人がまとめたミニ新聞を読むことで宇宙に関しての見識をさら

に深めていく。

・種子島修学旅行（前期課程２年生）
種子島にて民泊を行い、種子島宇宙センターを訪問することにより、地域、伝統文化、宇宙、日本の技術について学ぶ。⇒コロナウイルスの感染拡大防止のため来年度に延期

③異文化理解に係わる学習
・ユネスコスクール講演会（全校生徒）
全校生徒を対象として、外部講師を招き、ユネスコの理念に沿った活動について講演していただく。

⇒コロナウイルスの感染拡大防止のため中止

・県内大学留学生ふれあい事業（前期課程３年生、後期課程４・５年生）
英語が堪能な新潟大学の留学生に年間複数回来校していただき、母国に関する情報や日本文化の印象を話してもらう。

また、授業で生徒との交流を通して、異文化に対する理解をより深める。⇒コロナウイルスの感染拡大防止のため中止

・オーストラリア研修（後期課程４年生）
１０月上旬から約２週間、オーストラリアのケアンズにて、一人の生徒が一家庭にホームステイをしながら、その家庭の

子どもと一緒に現地の学校に通い、英語はもちろんのこと、オーストラリアや現地の歴史、文化、習慣、等々を学ぶ。帰

国後は学んだことを英語でまとめ校内スピーチコンテストを行うと共に、英語で書くことを基本とした研修報告冊子を作

成する。
⇒コロナウイルスの感染拡大防止のため来年度に延期
事前学習として、生徒を１０グループに分け、オーストラリアに関する様々なテーマ（環境、教育、食べ物、政治、観

光、等々）について、１グループ１テーマで調べ学習を、インターネットや本を使って行い、それをポスターにまとめ

た。また、グループ毎にクラスで発表をし、それをビデオ録画したものを、文化祭でポスターが掲示されている教室で流

した。訪問者がポスターと発表映像の両方を見ることができるようにした。生徒は、この調べ学習と発表によって、オー

ストラリアに関する様々な知識を深め、来年度の研修への基礎作りができた。

 

・English Camp（後期課程４年生）
12月9日から３日間、英語ネイティブスピーカーの外部講師３名から、異文化理解やコミュニケーションのための英語ま

で幅広く、講義をしてもらった。また、ZOOMを使ってオンラインで英語圏の国に住む外国の人と英語でやり取りをした

り、カナダの高校生徒お互いの文化、伝統について質問し合う、等々の貴重な体験を行った。最終日には、活動のまとめ

として、３～５人のグループで、独自のテーマで全て英語でプレゼンテーションを行った。

・ＳＤＧｓ学習（前期課程３年生）
生徒それぞれが社会のできごとに対して問題意識をもち、それらをＳＤＧｓと関連づけて、目標達成のための具体的プラ

ンを考えた。また、生徒一人一人がSDGsに関する教科書を購入し、SDGsに関する知識・理解を深めた。今後は、外部機

関との連携も視野に入れて、プレゼンテーションのための準備を進めていく予定である。

来年度の活動計画

（１）地元・地域に係わる活動
・鎚起銅器製作体験（前期課程１年生）
・職場体験（前期課程３年生）
（２）科学・環境に係わる学習
・全校ウォーク（全校生徒）
・エネルギー学習（前期課程１年生）
・つくば科学の旅（前期課程１年生）
・種子島修学旅行（前期課程２年生）
（３）異文化理解に係わる学習
・ユネスコスクール講演会（全校生徒）
・県内大学留学生ふれあい事業（前期課程３年生、後期課程４・５年生）
・SDGsについての学習（前期課程３・４年生）

・オーストラリア研修（前期課程５年生）

（４）福祉活動
・書き損じはがき回収（グローカル部）
・ペットボトルキャップ回収（生徒会・福祉委員会）
・フェアトレード商品販売（グローカル部）