2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 持続可能な生産と消費

本校は、「夢の実現」を学校理念とし、「環境教育」「国際理解教育」「地域連携教育」を3つの柱として人種、年齢、性別の違いを超えて幅広い人との交流を活発に行っている。将来「持続可能な社会」作りのための担い手となって地域社会に参加する態度や、問題を解決する力をもった生徒を育てることを目指しており、人と人とのつながりの中で、相手を理解し、自分の視野を広げ、自主的に行動する力やコミュニケーション能力の育成に力を注いでいる。

今年度の主な活動として2つ取り上げる。1つ目に、オーストラリアのメルボルンにある姉妹校パスコベール女子校との国際交流活動を行った。例年行っている文通交流に加えて、オンラインでの交流を新たに企画した。本校生徒56名がパスコベール女子校で日本語クラスを受講している文通相手とWeb会議ツールのZOOMを利用して交流を行った。オンライン交流活動を通して、交流の楽しさや自分の思いが伝わった時の喜びを感じさせることができた。異文化理解への興味・関心が高まったことに加え、もっと相手に自分自身のことや日本について英語で伝えたいという意欲を高めることができた。

2つ目に、総合学科の特色を生かし、科目選択プランでの実践的な学びを生かす地域連携活動を行った。商学連携として、桜町本通り商店街のフラッグ(のぼり)と店舗バナー(宣伝用の旗)の作成にビジネスプランと美術プラン生徒が取り組んだ。また、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)とユニクロ・GUを展開する(株)ファーストリテイリングが行っている小・中・高校生参加型の学習プログラム「届けよう、服のチカラ」プロジェクトに、服飾プラン生徒が参加し、衣服の機能と難民の状況について学び、着なくなった子供服の回収を校内にて行った。産学連携としては、調理・栄養プラン生徒が「ジビエ普及啓発振興事業」企画に参加し、鹿肉を使ったレシピの開発に取り組んだ。道の駅「どんぐりの里いなぶ」との地産地消を推進する新商品の開発では、生徒が開発した作品が採用された。さらに、トヨタ生活協同組合(メグリア)との「高校生の作るお弁当」「高校生の作る恵方巻」企画に取り組み、生徒が発表した商品が販売されることとなった。生徒が地域と人、人と人とが結びつくことの意義や、自分たちもその地域の一員であることを実感することができた。日頃の学習が社会貢献につながると実感できたことで、更なる学びへの意欲につながっている。

来年度の活動計画

姉妹校とのオンライン国際交流と地域との連携活動については、引き続き今年度の活動を行っていくとともに、さらなる活動の幅を広げ、より多くの生徒が活動に関わる機会を増やしていく。

また、SDGs(持続可能な開発目標)の視点を取り入れ、各教科において多様なテーマで生徒が自ら主体的に考える授業を行っていく。多くの生徒が、環境や食品ロスといった世界で取り組むべき社会問題について関心をもっていることから、幅広い分野を学習活動に取り入れ、これからの持続可能な社会の担い手として、生徒の主体性を育んでいきたい。