2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災

「1学年における地域の防災マップづくり(過去の防災マップのアップデート)」

① 2021年は東日本大震災から10年目を迎える。また、近隣の町では昨年の台風での大きな被害が出たところもある。沿岸部化ではない富谷市にある学校ではあるが、宮城県民として震災の経験を風化させないために一人一人の様々な災害への防災意識を高める。

② 自宅近くや身近な地域の危険個所を家族へのインタビューと調査により,防災,減災への知識【自助】に役立てる。

③ 災害時の身近な避難場所や役立つ施設を確認しておくことによって,迅速な避難と対応に役立てる。

④ 昼間人口の少ない地域の中で、中学生が地域の防災活動で果たすべき役割を理解し、積極的に関わろうとする【共助】の意識を育てる。

 以上のねらいで10時間計画+家族へのインタビューを行った。分担した地域内での危険個所を自分の足と目で確認し、万が一の際に役立つ施設を防災マップにまとめた。各班でプレゼンをしあいながら、身近な地域にある危険個所を把握することができた。また、役立つ地形、施設の知識を得ることで自助と共助につなげることができる。震災時3歳だった中学校1年生なので、保護者へのインタビューで大きな驚きや貴重な知識を得ることができた。また、保護者も忘れつつあった震災の教訓を再度確認し、家族での防災意識を高めることができた。

作成した防災マップは、校内に掲示し、全校生徒が目にすることができ、PTA懇談会の折には保護者にも紹介し、他学年の保護者身も見ていただいた。

来年度の活動計画

「3年計画の防災学習」

2年次:福島県いわき市にあるハワイアンズで職場体験学習を行っている。2日間の学習の駒の中に原発事故についてインタビューや講和、帰還困難地域の存在についての学習を計画する。防災、減災と言っても直面する災害は生活する地域によってさまざまである。1年次は宮城県とその中でも自分たちが暮らす地域にフォーカスした。その学習への積み上げで、東北地方の防災にアプローチしたい。原発の再稼働が宮城県でも現実味を帯びてきている中で、持続可能なエネルギー需給について偏らない判断を下すためにも、欠かせない学習となるものである。

3年次:計画段階ではあるが、3年次の積み上げ学習として、修学旅行での防災学習を計画している。北海道地方の函館地域での火山災害での防災、減災の学習である。ただし、修学旅行という3日間のボリュームと学習素材の豊富さを考えた時に東京方面での都市防災の学習の可能性も捨てずに立案していきたい。