2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, エネルギー, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は3コース制を導入しており、人文コースは「平和・人権教育」、国際コースは「異文化理解」、理数コースは「環境・エネルギー教育」の実践をねらいとし、教育活動を実践している。内容は外部講師を招いてESD講演会が各コースで実施され、生徒が主体的に学びます。人文はカカオ農場での児童労働問題についてのワークショップ、国際は9か国から在住外国人を招いての交流会、理数は宇宙開発の専門家を講師に招いて発電に関するディスカッションを実施し、持続可能な社会の創り手としての資質を養います。

また、ユニクロの主催するプロジェクトに参加して子供服を回収し、難民に届ける支援をしています。より、難民について理解を深め、活動を広く知ってもらい支援の輪が広がるように近隣の小学校に出張授業と交流会を実施しています。生徒が小学校の児童たちに難民の実情をプレゼンテーションし、活動啓発ポスターや回収ボックスのデコレーションなどを協働作成します。今年は小学校2校と交流をし、対象は6年生でしたので、さらに児童会を中心に下級生やPTAへの呼びかけなどを通して、支援の輪が地域への広がりを見せています。

学校全体でESDが実践されるように本校にはユネスコ部という校務分掌が今年度より設置されました。各教室にSGDsのロゴポスターを掲示し、各教科の学習内容とグローバルイシューとの関連性に気づける環境を作りをしている。また、各クラスにはユネスコ委員が2名おり、授業中に教員からSDGsに言及があれば報告があり、ESDカレンダーにまとめる仕事を担います。ESDカレンダーは年間計画として活用されるのが本来の目的であるが、本校では実践の結果を振り返るための目的で作成されています。各クラスのユネスコ委員は学校間交流や富谷市主催の行事に参加し、ESDの実践事例の発表や難民支援のための子供服回収のPR活動などを実施します。

来年度の活動計画

これまでと同様に4つの基本分野に取り組みながら,平成31年度入学生から総合的な探究の時間に「持続可能な街づくり」を基本テーマとした探究活動を実施する。1学年ではグローバルシチズンシップの視点でSDGsの背景、及び私たちのライフスタイルとの関連性について学ぶ。問題解決のために必要な知識や情報を共有するための教材作りを教科の枠を越えて現在作成中である。2学年では地域の問題として行政が取り組んでいることや企業が取り組んでいることなどをフィールドワークによって調査研究し、問題解決のための提案や実践を行う。3年生ではこれまでの取り組みをまとめ,地域の方々に発表を予定している。