2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費

本校は3コース制を導入(2019年度入学生からは類型に移行)しており、人文コースは「平和・人権教育」、国際コースは「異文化理解」、理数コースは「環境・エネルギー教育」を重点目標とし、行事や教育活動を企画運営している。具体的な主な活動は以下の通りである。

ESD講演会

外部講師を招いてワークショップを実施し生徒が主体的に世界的な課題を考える。人文は児童労働問題について、国際は在住外国人を招いての交流会や海外の高校生との環境とSDGsをテーマとした交流会、理数は高等専門学校や日本農化学会から複数講師を招いてグローバルイシューと解決のためのテクノロジーに関するディスカッションを実施し、持続可能な社会の創り手としての資質を養う。

○難民支援

近隣小学校と協働して子供服回収活動をしている。難民について理解を深め、支援の輪が広がるように近隣の小学校で出張授業と交流会を実施している。生徒が小学校の児童たちに難民の基本的な情報をプレゼンテーションし、小グループに分かれての交流会では活動啓発ポスターやチラシなどを協働作成する。できあがったポスターは小学校に掲示し、チラシは6年生が家庭に持ち帰ったり、下級生に配布したりするなどしてもらい、それぞれの発達段階に応じた取り組みを提案している。生徒は地域のイベントに積極的に参加して難民への理解と援助を呼びかけている。

SDGs課題学習

学校全体でESDが推進されるよう校務分掌としてユネスコ部があり,また主幹教諭を中心にESD推進委員会を設けている。双方で総合的な探求の時間のデザインと教材の開発をすすめた。生徒に身につけさせたい力は「チームで課題を解決しようとする協働力」「多面的にとらえる視点」「多様な価値観を認められるグローバルシチズンシップ」「クリティカルシンキングとロジカルシンキング能力」「相手にわかりやすく伝える能力」である。オリジナルの教材をつくり,教科横断的かつ主体的にグローバルイシューについて知り,考え,調べ,議論し,伝える活動を繰り返し行う。

来年度の活動計画

2019年度入学生から総合的な学習の時間に「持続可能な街づくり」を基本テーマとした探究活動を実施する。1学年ではグローバルシチズンシップの視点でSDGsの背景、及び私たちのライフスタイルとの関連性について学ぶ。問題解決のために必要な知識や情報を共有するためのオリジナル教材を作り、教科の枠を越えて学びを共有する。2学年では地域の問題として行政が取り組んでいることや企業が取り組んでいることなどをフィールドワークによって調査研究し、問題解決のための提案や実践を行う。3年生ではこれまでの取り組みをまとめ,地域の方々に発表を予定している。