2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 国際理解, 食育

本校は、「きめ細かな教育活動を通して生徒の進路希望の実現を図り、国際社会で活躍することができる豊かな教養と人間性を育成」を学校経営の柱の一つにしており、様々な団体との連携、地域との連携により協力を得ながらの地域活動、ロシアの学校との国際交流を開始し共にSDGsのテーマに取り組みを始めている。

(1) 2年生の物理基礎の授業では、1年間の授業を通して、SDGsの7番目の目標である「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに。」の達成のためにどのように取り組めばいいかを探究した。特に、5月の大型連休、夏季休業、冬季休業の前後とそれぞれの連休と休業中を利用して、生徒が探究を深められる問いかけを行った。今年度は特に、2030年、2050年に向けたエネルギー問題についてより深く探求するために、再生可能エネルギーの運用・実用に向けた技術などについても大学や企業研究レベルのことについて個々の生徒が調べた。そして、日本でのSociety 5.0の時代に向けた取り組みや運用についても生徒一人一人が探究した。また、日本ではエネルギーミックスでの運用も考えられるため、放射線についての理解もよく深めた。この実現のために、日本科学技術振興財団との連携による放射線の測定や生徒一人一人に配布されたキットにより霧箱により生徒がモナズ石等からの放射線の飛跡の観測、日本原子力財団との連携により明治大学准教授の先生をお招きした水素を利用した車の開発等の講義と実験も行っていただいた。

(2) 生徒会や部活動による有志の生徒たちを中心に1年間を通して様々なボランティア活動や地域活動を行った。9月の文化祭では、フードドライブを3日間実施した。回収の際には未開封のもの、生鮮食品以外の物、など分かりやすい表示も付けた。町田市社会福祉協議会様と連携をして行い、回収後に町田市社会福祉協議会に持っていってくださった。11月には3日間ユネスコスクールからも呼びかけがあった本de寄付を行った。この3日間で多くの生徒が協力してくれ多くの本が集まった。回収した本はブックオフコーポレーション株式会社によって買取を行い、その買取金額が環境再生保全機構に寄付された。11月と12月に1回ずつ、地域貢献プロジェクトとして、落ち葉掃きをメインとした清掃ボランティア活動を30分間ずつ行った。本校の周りだけではなく、地域の通学路なども清掃することができた。

(3) 2021年10月からロシアの学校との学校間の交流を開始することができた。本校とロシアの学校とは、学校間の紹介ビデオを作成して交換した。全て英語で学校・町田市や東京についての説明、学校紹介、それぞれの学校でのSDGs達成のための取り組みなどについて紹介することができた。今後は、SDGsの目標のためにどのように学校間で理解を深めていくかの方法を模索していく予定である。

来年度の活動計画

(1)来年度の1年生の総合の時間にて、SDGsの13番目の目標である「気候変動に具体的な対策を」について探究していく予定である。学校間国際交流が開始したロシアの学校とも探究活動について意見交換をするなど、本校だけの取り組みにならないように取り組む予定である。

(2)来年度の2年生を対象にして物理基礎の授業の中でエネルギー問題に関する探究活動を行っていく予定である。

(3)フードドライブ、本de寄付、地域貢献プロジェクトである落ち葉掃き等も行っていく予定である。

(4)ロシアの学校との学校間交流を引き続き行っていく予定である。