• とうきょうじょがっかんしょうがっこう ちゅうがっこう・こうとうがっこう
  • 東京女学館小学校・中学校・高等学校〔キャンディデート校〕

  • Tokyo Jogakkan Primary School, Middle School & High School
  • 種別, 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 海洋, 減災・防災, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

所在地 〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-7-16
電話番号 03-3400-0867
ホームページ https://tjk.jp/p/ および https://tjk.jp/mh/
加盟年 -

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

※本報告対象期間である2022年12月~2023年11月:キャンディデート校
以下、本報告対象期間である2022年12月~2023年11月にて活動した内容を報告する。

本校は、「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成(SDGs-5)」を教育目標と定め、小学校から高等学校まで一貫教育を行っている。特に<1>国際理解・異文化理解・自国文化理解教育(模擬国連活動を含む)、<2>社会貢献活動、<3>平和や人権にかかわる教育、<4>環境教育に力を入れており、これらはユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野(①地球市民および平和と非暴力文化、②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル、③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重)の理念と合致している。

 

①地球市民および平和と非暴力文化
本校では、平和学習の一環で、アンネ・フランクのために捧げられたバラである「アンネのバラ」をお世話し、平和について学ぶ活動をするアンネのバラ委員会がある。毎週水曜日の朝には、小学校の児童委員およびアンネのバラ委員が水やりや花柄摘みをしており、和やかに語り合うことでお互いに学び合う充実した時間になっている。
このアンネのバラ委員会や有志生徒が主体となり、以下の活動を行ったことで、学校全体で平和について考える機会をもつようになった。(SDGs-10・16)

  

2023/1/21:アンネのバラ接ぎ木の会
1/27ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」に関連して実施。
本校のアンネのバラのふるさとの広島県福山市から、福山バラ会の先生にいらしていただき、接ぎ木の方法やバラの育て方について教えていただく会。アンネのバラ委員の生徒だけでなく、有志生徒、および保護者や教員も参加し、合計40名超にて平和について考える機会になった。
2023/3/23:イラン人の女子留学生との交流会
イランにてヒジャブのかぶり方を巡って道徳警察に女性が逮捕され亡くなった事件について、その事件に関するイラン国内での抗議活動について学習。イランの文化や歴史、イラン女性の人権について学ぶ機会になった。
2023/4/19:NPO法人ホロコースト教育資料センター(Kokoro)主催「音楽と講演~ワルシャワゲットー蜂起80年記念 Yom Hashoah commemoration 2023 in Tokyo on the 80th anniversary of the Warsaw Ghetto Uprisingの“音楽と講演の会”」への参加
日本ユダヤ教団の施設(ユダヤコミュニティセンター)で開催された上記の会に、生徒18名と教員が参加。日本在住のただひとりのホロコーストサバイバーでもあるピアニスト・作曲家のヤーノシュ・ツェグレティさんのピアノ演奏を聴き、マリウシュ・ヤスションプ(ポーランドのユダヤ人歴史博物館 教育部主任)による講演を英語で聞いた。ナチに対して初めて抵抗したワルシャワゲットー蜂起を学ぶことによって、生徒のなかに、ユダヤ人のなかで大切に受け継がれている歴史を学ぶ機会になった。

  

2023/6/3~1学期末:アンネ・フランク バースデーブックフェア
アンネ・フランクの誕生日6/12に合わせて、図書館にて上記フェアを6/3オープンスクール時から実施。アンネのバラ委員が主体となり、アンネ・フランクにかかわる本を展示したほか、プレゼント類(リボンをつけた箱)、誕生日ケーキ模型、アンネへのメッセージを書いてもらうボードを制作。また、NPO法人ホロコースト教育資料センターが提唱する、ホロコーストを学び考えるためのおすすめ図書である「ココロの本箱」と同じ図書を、本校図書館に展示。全校生徒に対して、アンネの遺志を引き継いで、平和の実現を考える機会になった。
2023/6/17:なんみんフェス2023in渋谷への参加
6/20世界難民の日」に関連して実施。
UNHCR主催の「なんみんフェス2023in渋谷」に、アンネのバラ委員4名が参加、難民キャンプのテント体験や難民にかかわる団体のワークショップに参加し、難民支援への意識を高めた。
2023/6/20:サヘル・ローズさんへの質問募集動画を昼休みに放映
6/20世界難民の日」に関連して実施。
国連の国際デーである「世界難民の日」にあわせて、サヘル・ローズさんへの質問募集動画を昼休みに放映。サヘル・ローズさんによる回答動画やその考察をまとめた展示を、後述する11月の記念祭にて実施。また、6/20の終礼時にUNHCR発行の「世界難民の日」ポスターを配布し、全校生徒に難民について周知し、難民支援への意識を高めた。

  

2023/7/18:アンネのバラ委員会にて、『アンネ・フランクと旅する日記』の映画上映会を実施。平和や人権について、考える機会になった。
2023/9/2:学習会「なぜイラン人女性はヒジャブを着ているの」を実施
上記学習会を、高三有志生徒が発案者となって実施。女性の人権について、考える機会になった。
2023/11/11-12:記念祭
アンネのバラ委員会では、アンネ・フランクのことやアンネのバラに関する展示・発表をしたほか、上述のサヘル・ローズさんへの質問の回答動画の上映やその考察を展示・発表した。

また、中学3年生は修学旅行に行く学年であるため、事前事後学習を兼ねて、以下の平和教育を実施し、平和や人権について考える機会となった。(SDGs-16)
2022/12/9~12/12:中3沖縄修学旅行
1年間かけてじっくり学んだ平和学習の集大成。1日目は、沖縄県立美術館・博物館を訪問したほか、沖縄県営平和祈念公園にて平和セレモニーを実施。学年全体で作成した折り鶴レリーフを献納したほか、平和の礎を礼拝。2日目は豊見城市の旧海軍司令部壕、平和ガイド案内のある糸数壕アブラチガマ、ひめゆりの塔、ひめゆり平和祈念資料館を訪問したほか、道の駅かでなから嘉手納基地を見学した。
2023/7/10:中3折り鶴レリーフの制作・完成
中3ヒロシマ修学旅行にて献納する中3折り鶴レリーフを制作・完成。各クラスの生徒が折った3600羽の折り鶴を、平和の願う絵ができるようにきれいにはりつけた。
2023/8/6:中3生徒が寄せ書きした燈籠が、広島で流される
広島被爆者援護会から誘いを受けて、1学期に中3生徒が平和の願いを込めたメッセージを燈籠の紙に寄せ書きし、その燈籠が広島の原爆ドーム近くの元安川に流された。

  

2023/9/30:国際平和デーの紹介
9/21国際平和デー」に関連して実施。
中3修学旅行に備えて発刊している平和新聞にて、9/21の国際平和デーについて紹介し、学年全体で平和について考える機会になった。
2023/11/29~12/2:中3ヒロシマ修学旅行
4月から学んだ平和学習の集大成。広島平和記念資料館にて原爆に関する展示の見学、被爆者の方の講演の聴講、広島被爆者援護会のガイドによる平和記念公園の見学、広島市内の原爆被害にかかわる場所のフィールドワークを実施。

  

そのほか、校内にて実施した取り組みを以下に挙げる。
2022/12~:中2・中3道徳の時間にて GCP(グローバルコンピテンス)学習を実施。英語を用いて、地球市民の一員として多様性や異文化を理解し、世界に貢献できるグローバルマインドの育成を目標としている。(SDGs-5・17)
2023/10/24~28:「赤い羽根共同募金」の呼びかけ(小)
小3~6の児童委員(クラス代表)が「赤い羽根共同募金」を校内で呼びかけ、多くの児童や教職員が趣旨に参加し募金をすることで、社会貢献について考える機会になった。(SDGs-3・17)
2023/11/11~12:国連大学本部ビルで開催された第17回全日本模擬国連大会・本大会に高二2名が参加。「ロシアの侵略に起因するウクライナの人権状況」を議題に、リトアニアの大使として議論を展開した。

②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル
2023/1/19:中3 15歳のハローワーク
東京恵比寿ロータリークラブのご協力のもと、10の職業ごとに社会の最前線で活躍する方々から直接お話を伺い、職業観を養うことで、自らの将来の進路を考える機会になった。(SDGs-8・9・11・17)
2023/2/15・3/1:中1ボランティア学習
一般社団法人 日本盲人情報支援センターの方から、視覚障がい者の方々についての講話を聴講したほか、社会福祉法人パールの方を招き、白杖を用いた歩行訓練をした。各時間2クラスずつ、実際に障がい者の役、介助者の役となり、体育館の中で白杖を使い、マットやいすなどで障害物を作ってそこを歩いた。これらの学習を通じて、共生社会を考える機会になった。(SDGs-11・17)
2023/3/27~31:ベトナムグローカル研修(中3~高二希望者)
富士見中学校高等学校と合同で、中3~高二希望者で実施。現地大学生とフィールドワークを通じて、ベトナムの社会問題解決に向けたワークショップを実施し、解決策をプレゼンテーションした。(SDGs-1・4・5・9・11・17)

 

2023/5/31:講堂朝礼での環境問題の提起
6/5世界環境デー」に関連して実施。
6/5の世界環境デーにあわせて、中学講堂朝礼にて校長より環境問題について提起した。(SDGs-11・13・14・15)
2023/7/12:ホタル観賞会
ビオトープ委員会にて、ホタルの成虫をビオトープに放ち、観賞会を実施。都会のなかでの自然の保全を考える機会になった。(SDGs-15)
2023/9/6~8:使い捨てコンタクトケースの回収キャンペーン
ボランティア部が使い捨てコンタクトケースを校内全体で回収。アイシティecoプロジェクトの一環として実施し、リサイクルを通じて社会貢献に寄与いたほか、持続可能なライフスタイルについて考える機会になった。(SDGs-12)
2023/9/9:「環境問題と紙の役割」の講演会実施
元・日本製紙取締役で、現在は本校図書館の職員の方による「環境問題と紙の役割」の講演会を実施。近年、環境にやさしい素材として再評価されている紙から、環境問題を考える機会に。(SDGs-11・15)
2023/9/9:高二国際学級による校内模擬国連
アメリカの姉妹校Dana Hall Schoolの卒業生で、在学中に模擬国連クラブで活躍していた方が来校し、練習時のアドバイスや模擬国連の議長としてサポート。「開発途上国のための再生可能エネルギー技術」をテーマに、26か国の政府代表/全権大使として議論し合った。議論の過程で、問題分析能力と論理的思考力を身につけた。(SDGs-7)

2023/9/30~10/1:中3 グローバルフェスタJAPAN2023見学
中3公民の社会貢献学習の一環で、グローバルフェスタJAPAN2023を見学。NGO・NPOの活動を学ぶとともに、2月に訪問する団体を決め、活動内容のインタビューやお手伝いをすることで、社会問題の理解と解決への意欲を高める。(SDGs-1・2・3・4・5・6・7・8・9・10・11・12・13・14・15・16・17)
2023/10/17:中3 性教育講演会
産婦人科医の先生を招き、「わたしたちの心とからだ」をテーマに講演。性やジェンダーの理解が深まる機会になった。(SDGs-5)
2023/10/25・11/1:中1総合学習 ボランティア体験
10/25には、視覚障がいをお持ちの方、ボランティアガイドの方、しぶやボランティアセンターの方による講演を聴講。11/1には、渋谷区の社会福祉法人パールから、生まれつき視覚障がいのある方が来校され、生徒はアイマスクをして白杖をもって視覚障がいの方の立場を実際に体験。これらの学習を通じて、共生社会を考える機会になった。(SDGs-11・17)
2023/10/28:講演会「社会で活躍する卒業生をお迎えして①」
朝日新聞社記者(都庁担当)として活躍している本校卒業生による講演。文章作成やメディア、政治経済に関することや、理系としてのキャリアを学ぶ機会になった。
(SDGs-8・9)

③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重
②でとりあげたベトナムグローカル研修のほかに取り組んだことを、以下に挙げる。

◎国際理解・異文化理解
2022/12/16~12/17:Winter English Challenge
中1・中2希望者を対象に、さまざまな国の講師との交流を通じて、異文化にふれつつ、スピーキング力とプレゼンテーション力の強化を目指す研修。研修を通じて、英語で話すことの楽しさを実感した。(SDGs-17)
2023/1月~3月:ターム留学
高一2名がオーストラリア メルボルンの姉妹校Methodist Ladies’ Collegeへ3か月間留学。海外の姉妹校での生活を通じて、現地での学習様式や生活習慣、価値観などを学べた。(SDGs-17)
2023/1/18:ブリティッシュスクール交流(小)
3年ぶりに、ブリティッシュスクールの方々と小2児童による交流。昔遊びや工作、楽器の演奏などを一緒に楽しむなかで、言葉の壁を越えた友好関係が築かれた。(SDGs-17)
2023/2/18:マレーシアの姉妹校クエンチャン校とオンライン交流会
両校あわせて15名の生徒が参加し、お互いの文化や学校生活、好きなアニメの紹介、お互いの言葉の教え合いを通じて、異文化を知る機会になった。(SDGs-17)

2023/5/13-15:中2イングリッシュキャンプ
36名のネイティヴ講師・30名の留学生と、英語だけで3日コミュニケーションをとりアクティビティを体験。多様な文化や習慣を学ぶ機会になった。(SDGs-17)

2023/6/10・17:中1イングリッシュ・チャレンジ
さまざまな国出身の講師によるゲームやアクティビティを通じて、英語のSpeakingの力を高めるプログラム。英語を身近に感じ、英語を好きになり、興味を持つきっかけづくりになった。また、異文化についての理解を深め、多様な価値観に興味を持つ機会にもなった。(SDGs-17)
2023/7/20~22:Fujiイングリッシュキャンプ(小)
小5 ・小6希望者による、英語力を高める宿泊プログラム。アメリカ・カナダ・フィリピンなど様々な国のネイティブティーチャーと一緒に、海外の店舗で用いる英会話を練習・実践。また、児童による英語の接客や英語劇の発表をするなど、英語での生活を楽しみながら過ごした。(SDGs-17)
2023/7/23~8/2:タスマニア海外研修(小)
小5・小6希望者による、8泊11日の研修。姉妹校のファーン校にて、日本や学校についてプレゼンテーションしたほか、日本文化を伝える日を設け、着付け・日本舞踊・茶道・書道を、ファーン校の児童に紹介した。また、タスマニア博物館への訪問やボノロング野生動物保護区での動物鑑賞、ブッシュウォーキング(ハイキングの一種)を通じて、豊かな自然の恵みを体験することができた。(SDGs-15)

2023/7/23~8/1:高一・高二アメリカ文化研修
高一・高二希望者による、シアトルでのホームステイ研修。講師と地元の大学生アシスタントによるグループプロジェクト(身の回りの社会問題をとりあげ、それを解決する商品と広告を作成し発表)を行ったほか、汚水処理施設見学、ビル&メリンダ・ゲイツ財団ディスカバリーセンター見学、ワシントン大学見学、Women‘s Career Panel(キャリアウーマンのキャリアを聞く機会)、シアトル市内散策(スタバ1号店)を行い、海外の生活文化を実感する機会になった。(SDGs-8・9・11・14・15・17)
2023/7/24~8/2:東南アジア研修
中3~高二希望者による、マレーシア クアラルンプールでのホームステイ研修。姉妹校のクエンチャン校での学校生活を体験したほか、Indian Culture、Malay Culture体験を通じて、マレーシアの多様性を理解した。カンポンビジット(農村体験では、東南アジアの農村生活を体験し、海外の農村文化や農業の現状を知ることができた。(SDGs-12・15・17)
2023/7/24~8/3:高一国際学級BLAST研修
アメリカのボストンにある姉妹校Dana Hall Schoolやハーバード大学、マサチューセッツ工科大学への訪問、また、ボランティア活動(寄付された子どもの靴仕分け)、やスタートアップ企業を支援する企業訪問を通じて、リベラルアーツやリーダーシップを学ぶ機会になった。(SDGs-5・8・9・11・17)

2023/9/16:Temple University Japan Campus学長による講演会
中3国際学級生徒、中1~高三生徒・保護者希望者対象に、国際弁護士として活躍されるMatthew Wilson氏による、真の国際教育や国際弁護士についての講演。国際社会に貢献する将来の自身像を考える機会になった。(SDGs-5・8・9・17)
2023/10/1:模擬国連練習会
田園調布学園と合同で実施。「ジェンダー平等」というテーマで、会議を行い、議論を展開した。(SDGs-5・17)
2023/10/2~4:タスマニアの姉妹校ファーン校から生徒・教員来校
歓迎式典のほか、小中高にて授業を受講。中1国際学級では書道を体験、中2~高一国際学級では英語の授業を受講、中3国際学級では公民の授業を受講。また、浴衣の体験や、放課後に茶道部裏千家での茶道の体験、小学校の家庭科の授業でミシンの体験やけん玉の体験を通じて、日本文化を知ってもらう機会になった。(SDGs-17)
2023/10/5:小5東京グローバルゲートウェイ見学(小)
東京グローバルゲートウェイに行き、旅行や留学でのシーンを想定したプログラムでの英語のやりとりや、映像制作やダンス、プログラミングなどを英語で学べるプログラムを通じて、児童の英語力を高めることができた。(SDGS -17)
2023/10/5:小4チェコ大使館訪問(小)
チェコ大使館に訪問し、チェコの政治や歴史、食べ物、文化、スポーツ、大使館の役割、外交官の仕事について学ぶことができた。(SDGs-17)
2023/10/28:日米協会主催 第3回アメリカボウル大会への参加
高一国際学級の3名が、日米協会主催の第3回アメリカボウル大会に参加。日本の高校生が英語を通じてアメリカに関心をもち、日米関係について理解を深め、よりよい日米関係を築くために開催されている大会。アメリカの歴史・文化・芸術・地理・政治・経済・社会・科学・日米関係について、英語で質問やゲームを通して理解しする機会になった。(SDGs-8・11・17)

◎日本文化の理解と尊重
小学校では、日本の伝統文化を学ぶ一連の学習を「すずかけ」と名称しており、歴史的な背景とともに、伝統文化の心構えと基本的な内容を体得している。
2022/11/11~12/5:すずかけ『華道』(小)
草月流の先生のご指導のもと実施し、日本文化について意欲的に理解した。(SDGs-17)
2023/1/16~21:中1茶道体験
裏千家の先生を招き、お辞儀の作法、障子の開け方、お抹茶のいただき方などの立ち振る舞いを学び、日本文化について意欲的に理解した。(SDGs-17)
2023/1/26:書き初め大会(小)
体育館で書き初めを実施。張りつめた空気の中で、日本文化について意欲的に理解した。(SDGs-17)
2023/1/23~1/31:すずかけ『百人一首』(小)
国語科等で百人一首の基本を学んだ後、二人一組で対戦。和やかな雰囲気のなか、百人一首の世界を楽しみつつ、日本文化について意欲的に理解した。(SDGs-17)
2023/2/27~3/1:すずかけ『お箸の使い方』(小)
学年に応じた教材を使って、お箸の基本的な知識やマナー、和食のいただき方を楽しく学び、日本文化について意欲的に理解した。(SDGs-17)
2023/3/9~10:小6美しい日本語の話し方教室(小)
劇団四季で取り入れられている、母音語である日本語を耳に美しく響かせるための発声方法を学んだ。(SDGs-17)
2023/5/25~6/23:すずかけ『茶道』(小)
裏千家の先生のご指導のもと、茶道の作法やあいさつの仕方、和室での行儀作法を学んだ。小6では盆点前の作法が身につくレベルになる。(SDGs-17)
2023/6/26/~7/12:すずかけ『着付け・日本舞踊』(小)
着付けは、小6になった際に、一一人で着物を着られるように、着付けを学年の発達段階に応じて系統立てて学んだ。各学年で日本舞踊を習い、生活様式や当時のくらし、価値観などを学べた。(SDGs-17)
2023/6/28:小6体験学習(鎌倉・建長寺にて・小)
鎌倉の建長寺にて、「作務」「座禅」「精進料理」の3つの修行を学び、日本文化について意欲的に理解した。(SDGs-17)
2023/9/7~9/22:すずかけ『箏曲』(小)
生田流の先生に、演奏方法や、お箏の知識、演奏する際の心構えを教えてもらい、日本文化について意欲的に理解した。(SDGs-17)
2023/9/22:中2大相撲観戦
自国文化の学習の一環として、体育の授業で、相撲の歴史や競技の特徴を学んでから観戦。武道について、多角的に知る機会につながった。(SDGs-17)
2023/11/22:落語講座
中1・中2対象に、落語講座を実施。落語の歴史や技法を学びつつ、日本文化について理解する機会になった。(SDGs-17)

来年度の活動計画

小学校では、コロナ禍を経て再開した海外姉妹校との交流により力を入れ、「つばさ」学習を深めるほか、これまで実践してきた「すずかけ」(日本の伝統文化を学ぶ学習)をより深めていく。(SDGs-17)
中学校・高等学校では、2023年度より高一・高二の総合的な探究にて持続可能な開発・ライフスタイルや、文化の多様性について、生徒自らがテーマを定め、研究機関や博物館に赴き調査を行い、プレゼンや論文としてまとめてきている。引き続き高大連携として、東京女子大学・北里大学等から先生方をお招きして、探究学習で行う論文のテーマを決めるためのきっかけ作りとしていく。今後は、よりアカデミックなものになるよう指導していく。(SDGs-9・11・17)
コロナ禍で交流が中断していたタイや韓国の姉妹校への研修旅行も再開する予定であるほか、新たな交流先の模索・受け入れをする予定である。
2023年12月から、オーストリア政府派遣・海外奉仕プログラムのボランティアを1年間受け入れている。Gedenkdienst(オーストリアの追悼奉仕)プログラムとして、ホロコースト犠牲者の追悼、社会的弱者のサポート、平和事業の実施などを目的に、オーストリア政府が若者を世界各地に一年間派遣するもので、今回日本が初めて派遣先に加えられた。12/9の「ジェノサイド犠牲者の尊厳を想起しその犯罪防止を考える国際デー」に関連して、12/18には全学交流会の一環で、小中高の児童生徒とそのボランティアの方との交流会を実施した。ドッジボールで親しんだほか、懇談会ではボランティアの方の生い立ちやオーストリア政府の海外奉仕プログラムについての説明があり、親睦を深めた。今後は、授業や学年行事にも協働してもらうほか、小学校でも講演などを通じて、平和について小中高一体となって考えていく方針をつくっていく。(SDGs-16・17)
これらに加えて、現在まで継続して実践してきた平和学習(アンネのバラ委員会による「アンネのバラ」の栽培や接ぎ木の会、修学旅行の事前事後学習)や環境学習(ビオトープ委員会による生き物飼育や葉っぱのしおりづくり、栽培した農作物の加工。また、ホタルを飼育して近隣住民と交流を図ることも予定。)、ボランティア活動(ボランティア部による国内外への寄付活動)を進めていく予定である。小学校とも連携することで、  小学校と中学校・高等学校との連携を高め、ホールスクールアプローチを展開していく。
現在、ソーラーパネルの設置に向けて協議しており、ソーラーパネルとの取り付けの段階から、児童や生徒にかかわらせることで、エネルギー問題について考える機会を設けていく。ソーラーパネル取り付け後には、電力状況を把握するアプリを生徒に作成することや、エネルギー問題について考察させる学習活動を実践していく予定である。(SDGs-7・11・12)
以上の観点から、グローバル・シチズンシップ教育(GCED)を進めていく予定である。

現在、東京女学館ではユネスコスクールの正式加盟に向けて、小中高で一体になって取り組んでいる。他のユネスコスクールやASPUnivNet大学と連携・交流を行い、グローバルな視野の育成、課題を発見し解決する力の育成をさらに展開していく。

過去の活動報告