2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は、「考え 挑み続ける」という目指す生徒像を掲げ、自ら考えて判断し、行動できる生徒の育成を図っている。そのために必要な「課題発見力」「情報収集力」「論理的思考力」「問題解決力」「情報発信力」「国際的視野」「コミュニケーション能力」「協働力」といった力を身につけるため、ESDの視点に立った教育活動を実践している。

地球市民および平和と非暴力の文化に関する活動

2学年では、「高校では体験させることが難しい知的な経験をさせる」ことを目的に、常磐大学の教員による「大学特別講座」という授業を実施している。その授業の一つとして、元国連職員でSDGsの策定にも携わった富田敬子氏(常磐大学学長)や地球市民教育を専門とする小関一也氏(常磐大学准教授)による授業を行なった。

持続可能な開発および持続可能なライフスタイルに関する活動

◇水戸市役所・笠間市役所との連携授業

1学年では、水戸市の社会課題の解決策を生徒自らが考え提案する授業を、2学年では、笠間市の魅力を発信するための企画を生徒自らが考え提案する授業を行なった。

◇CSR(企業の社会的な責任)について学ぶ

1学年ではCSRに関する授業を経て、月刊「宣伝会議」が主催する宣伝会議賞に向けて、企業のキャッチコピーを考えて応募した。

異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重

2006年度より、本校では世界で活躍できる人材の育成を目指し、カナダでの3か月語学留学を実施している。留学先はエドモントンにあるハリー・エインリー(Harry Ainlay)高校で、滞在中の生徒は現地の家庭にホームステイしながら高校に通う。2022年度は3年ぶりに再開され、5名の生徒が参加した。今年度からSDGsの17の目標から、生徒が関心のある目標を一つ選び、それに関する日本とカナダの状況を調べ、その目標を達成するために両国でどのような取り組みが行なわれているのか報告する課題が課された。報告会は2023年2月に予定されている。

来年度の活動計画

来年度もユネスコスクールの正式加盟に向けて、上記の取り組み継続していきたい。
その他、SDGsの目標を生徒に「自分ごと化」させ、目標達成に向けて生徒自身が関わっていける学習プログラムを展開していきたい。また、新型コロナウィルスの感染拡大のため、2019年度から中断している海外短期研修を再開し、環境問題や多文化共生をテーマとした活動を通して、持続可能な社会の担い手として必要な資質・能力を育成していきたい。